おはようございます
内藤です

 

第142回のテーマは
「素直」

 

昨日ね
レッスン後のお客様が
ジュニアクラスを見ていたんです

 

「子供はすぐに上手くなるなー」
「あの子もあんなに打てていなかったのに」

 

ジュニアの子たちの上達ぶりに
感心しながら
私に質問をしてきました

 

「コーチ、どうして子供はすぐに上手くなるの?」
「大人であそこまでグングン上達してる人はいないでしょ?」
「自分たちと何が違うのか?」

 

年配の男性なのですが
本当に疑問に思っているようでした


体の柔らかさ
頭の柔軟さ
レッスンの臨み方
そもそものレッスンの厳しさ

色々とあるのだろうと
その方も言っていたのです

 

それでも腑に落ちない
一体何が違うのか

 

そして再度私に聞いてきました

「何が違うの?」


即答

「素直さですね」


素直

 

この一言に尽きます

子供たちは素直に受け入れます

コーチのアドバイス
自分の出来ること出来ないこと
そしてすべきこと

何の先入観やこだわりもなく
素直に取り組みます

 

ただそれだけ


しかしね
大人にとっては
ただそれだけが難しい

 

コーチのアドバイスですら
素直に受け入れて実践しない

 

何度か言っていますが
これは誰一人もです

 

驚くべきことに
誰一人もしてくれないんです

 

こうやって引きましょう
ここでフィニッシュしましょう
構えはこうしましょう
この練習はこういうことに注意しましょう

 

・・・

 

素直に実践する大人を未だ一人も見たことがありません

 

子供はしますからね

無理矢理します
何なら面白おかしく大げさにやります


そんな話をその方にしたんです

 

大人の方はどこかしら
「でも・・」
「いや・・」
と、否定が入ることが多いですよね
って

 

そしてもう一度言いました

 

「素直さが違うんですよ」


そしたらね
もうびっくりしたのですが

こう返してきたんです


「そう?」
「少なくとも自分はコーチの言うことはきちんとしているけどね」


人って本当に絶句するんですね

何も言えませんでしたよ

あまりに驚愕過ぎて・・

 


一連の流れを整理しましょうか


「子供と大人って何が違うの?」

 

「素直さです」
「子供はコーチの言うことに素直に、はいと言います」
「大人は否定しますよね」

 

「いやー、僕は素直にしているけどね」

 


どういうことでしょうか

 

テニスコーチに上達の仕方を聞いて
そのコーチが素直に「はい」ということが大事
と言ったんです

 

そのことにすら「はい」と素直に言えない

 

いや
でも
自分は


そういうことです

これを読んでる皆さんも気を付けましょう

 

えっ?
私は否定したりなんかしない

 

そう考えた時点で
子供のような素直さはそこにありません


あーそうだな
確かに自分の考えや
自分がしたいこと
それに執着して
コーチのアドバイスがスッと入ってきていないことがあるな

と素直に認められる人が上達する人です


この方もそうですが
本当に多いんです

 

我々コーチが
こうしましょう
と言ったことに対して

 

でもこうした方が
とか
違うの、今はたまたま・・
とか
えっ、よく分かんない、みたいな態度
とか

 

どうしても言えないんです

素直に「はい」って

 

そして、どうしても出来ないんです
素直に実践することが


大人になると大変です

まあ、それはそうですね

普段は
何でも素直に「はい」なんて言っていると

この世の中では損をすることが
多くなりそうですからね


でもね
せめて学びの場に身を置いたときは

世間を生きていくための
鎧や眼鏡を置いてね

まっさらで素直な心で
コーチの教えを受けたいものですね

 


今日は素直に「はい」
とにかく「はい」と言ってやってみる
指摘をされたら「その通り」と言って
行動を見直す

残念ながら子供は周りの大人を見て育ちます

自分が素直にならないと
自分の周りの子供たちは
いつしか素直でなくなってしまいます

我々大人が子供を見習って
素直に生きていきたいものです