穴と橋とあれやらこれやら -309ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

いや~、このシリーズに新たな記事が書かれる日がついにキタのね~。

 

 

 

つうわけで、これまで探索でお世話になったレンタカーたちを紹介していたこのシリーズ。今回の鹿児島で実に7年2ヶ月ぶりに借りたことで、「新作」を書けることになった。

 

借りたのは、日産の軽、デイズ。

普段も日産車に乗ってるので、同じ会社の車の方が違和感少ないかな?との判断だったが、それは正解だった。

 

 

 

まあ、歴代のレンタカーの中ではダントツで穏やかな使われ方だったと思う。なので、全然「炎の~」ではないんだけれども(笑)。

唯一の心残りは、神園隧道をコイツで抜けなかったことですな。なんで思いつかんかったんだろう…。その動画の方が絶対面白かったやろうに~。

 

 

 

 

 

 

いやどうも、お世話になりました!

 

 

 

 

【2】より続く。

 

 

 


残すは、横坑の調査なんだが…あいにく照明がない。

 

どーーする?

…いや、何も出ませんよ?(笑)

 

 

 

 

 

 

往路と同じくスマホライト頼りで、

ポイントでフラッシュ炊くしかない。

 

 

 

 

 

とりあえず、戻りに動画を撮った。

こんな調子じゃあ、まともに写りゃあしないのだが、まあ雰囲気を感じていただければ。

壁面に沿って進んでるのは、あまりに何も映らないのでせめて壁くらいは、という意図で(笑)。

 

少しでも洞内を明るく撮りたいという無駄なあがきで明度を最大近くまで上げて撮った。そのせいで、外を撮ってる間は白飛び。なのに効果なし。なんかいろいろすいません。

 

 

 

 

これを撮った上で、再入洞。改めて横坑の撮影に戻った。

 

 

 

 

 

まずはこれ。

動画では2分31秒ごろからの、いちばん洞内中央寄りの横坑から潜入してみる。

 

もちろん実際は、動画で見ていただいたとおりの暗黒空間。スマホライトでは、どうやら数m奥の空間につながっているっぽい、程度のことしかわからない。

 

 

 

ましてやその広くなった空間がどうなっているかなんて、この程度の明かりじゃ全くわからない。

 

 

つうことで、フラッシュ・オンしてみたのがコチラ。

手前のうず高きバット・グアノ(コウモリの糞)という、ある意味ヤバイものは写っていたが、「あってはならないもの」が写ることはなかった。それはホッとした(笑)。暗闇の中、これをビジネスシューズで踏んづけなくてよかったわ(笑)。

 

そうそう、元サイトの情報通り、奥にはコウモリさんが数羽だけお住まいになっていた。他はお出かけかな?

 

 

 

 

 

もう少し進んでもう一枚。

すでにお気づきだろうが、最奥の正面にさらに小さな穴が開いている。これ以上は深追いしなかったが、こうして見ると幸いにも(?)掘りかけで止まっているようだ。

 

 

 

 

 

 

この横坑はここで切り上げ。

本坑へと戻る。

 

そういえば、入口のあの小さな木杭、何か書かれてるのか見忘れた…。動画を見る限りじゃ何も書かれてないっぽいけど。

 

 

 

その後、動画3分30~38秒あたりで、すぐに行き止まりの浅い横坑を撮ってる…んですよ、極めてわかりづらいでしょうが(笑)。

 

 

 

 

 

で、第三の横坑。

動画では3分45秒~4分20秒くらい、サワリだけで引き返してる。

 

 

 

 

 

 

 

その中で、けっこう時間を使って撮りつつも上手く写ってない(笑)のが、

入口のこれ。

 

 

 

 

 

 

すっかりクシャってしまってるが、

「地下壕実態調査」と赤字で書かれているようだ。

 

平成17年8月22日、鹿児島市安心安全課による調査だったということで、そういえば以前鹿児島で防空壕に入りこんだ子供が一酸化炭素中毒で亡くなるという痛ましい事故があったが、あれを契機に調査が入ったのだろうか。

 

ちなみに鹿児島市のホームページでは、現在も「危険な地下壕や安全対策がなされていない地下壕」の情報を求めている。かなりたくさんあるのだろうか。

 

 

同ホームページでは、「地下壕(防空壕)とは、戦時中空襲などから避難するために築造された主にトンネル状の施設のことをいいます。」と定義している。ここの横坑の正体が本当に防空壕なのであれば、必然的にこの隧道は昭和20年よりも前に穿たれたということになる。

 

 

情報皆無なこの隧道で目にした、唯一最大の現地情報がこれだった。まあ甚だざっくりした情報ではあるが。

 

 

 

 

 

 

で、この横坑内部の様子はこう。

これまた広い部屋状になっていて最奥部にはさらに小さな穴という、先ほどと同一の構成。

 

小さな穴は、位置的に考えて先ほどの横坑小穴とつながるべく掘られたような気がするのだが、

 

 

 

 

 

 

接近してフラッシュ・オンしてみると…

つながってはいなかった。

 

しかし、あそこまで掘ったらもうさっきの横坑まで貫通しそうなほどだと思うけどなあ。暗闇に幻惑されてか、いまいち距離感がつかめない。あるいは小穴どうし、位置がずれていて貫通し損ねた状態か。

 

 

 

 

 

 

ここで入口方向を振り返って。

二枚上の写真の逆アングルになる。

 

 

 

 

 

 

で、これまたお気づきのように、この横坑内にはわずかながら遺留物があった。

いつ頃のデザインだろう、アクエリ缶とプラスチックパイプ片とか、

 

 

 

 

 

 

 

こちらは…

えーと、なんだろう(笑)。

 

左側のは錆びが進行してよくわからん。右側のは明らかにそれよりは新しそうだが、なんやったっけこのレモンライム。上のアクエリと同時期くらいかなあ。

 

なんにせよ、隧道の出自や建造時期にはあんま関係なさそうだ。

 

 

 

 

 

いやいや、しかし…

何が写るかわからん状態で暗闇を撮るのは、変な緊張感があるなあ(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~、じゅうぶんに楽しませていただいた。

最初の入洞から26分。思う存分暗闇を這いずり回った。

 

 

照明があったらもっとしっかりと記録できたのになあ。

 

でもベストは尽くした。余は満足じゃ(笑)。

 

 

 

 

 

以上、完結。

 

 

 

 

【1】より続く。

 

 

 

 

なんかあるぞよ?

そう、目前の右側側壁には明らかな横坑。いわゆる洞内分岐ってヤツですやんか。しかも、(上の写真では見にくいが)少し先の左側と、その先また右側にも横坑が見えた。これは調査せねば!

 

 

 

のだが。ここで残念なお知らせ。

 

 

 

照明がない。

 

 

 

 

さすがに出張にマグライトは持ってきてない…のが普通だろうが、いやぃゃ、この隧道に行く気満々だったからには、持ってくるつもりやったのに忘れたーー!ガッデェム!!

 

 

 

 

 

 

まぁでも、ないので(笑)。明度アゲアゲ(これでも)でお送りします。今回、暗がりで見ていただくと、ちょっとは見えやすいかも(笑)。

これは左側の横坑を撮ってますぞ。

 

 

 

 

 

 

 

そしてこれは、

右側ふたつめの横坑。

 

こいつらは、次回【3】でしっかりと(…でもないか)お目にかけるので、今回は一旦スルー御免。

 

 

 

 

 

 

三つの横坑をやり過ごしたところで、フラッシュ・オン。

改めて見ると、洞内はすごく安定していて不安は一切感じない。

 

かつて大分で訪ねたいくつかの素掘り隧道と同じく砂岩質なテイスト。九州っておおむねこういう地質なんだろうか。このあたりは鹿児島名物の「シラス台地」なんだろうと思うのだが。

 

 

 

 

 

それにしても、片勾配でずっと登っている。

 

写真では分かりにくいかもしれないが、こうして見るとよくわかる。

なかなかの勾配でしょ?

 

 

 

 

 

 

 

ああ、そうそう。

照明がないので、スマホのライトを使った。まあ記録にはほぼ役に立たなかったけど。

 

 

 

 

 

 

ここで、先の床に何か落ちてるような気がしてフラッシュ・オンしてみたのだが、

なんとなく…ここで洞内のテイストが変化してるように見えないだろうか?

 

なめらかな壁面にもわずかに継ぎ目のような印象を感じる。推測にすぎないけど、両側から掘り進めてここで貫通したんじゃないだろうか。あと、心なしか勾配も変化してるような?

 

 

 

 

 

 

だからってわけじゃないのかもしれないけど、

床に何か落ちてるように思ったのはまさにその場所。そこに大量の落ち葉?が吹き溜まっていた。やっぱりこの地点には、なにか要因があって溜まってるんだと思うのだが。

 

 

 

 

そして、間もなく出口のコンクリ巻き立てパートへ。

ノンフラッシュだとこうだが、

 

 

 

 

 

 

 

フラッシュ・オンだと

こんな感じ。

 

現場ではポイントごとにフラッシュを炊くだけなんで、実際どういう感じだったのかは記事を書いてる今、改めて見て確認してる感じだ。

 

 

 

 

 

 

短いながらも、

濃密な洞内から、外界へ。

 

 

 

 

 

 

改めて

最初に逢いまみえた側の坑口に正対。

 

 

 

 

 

 

いや~、この立地。

およそ、隧道があると聞いて思い浮かべるセオリーから逸脱してる。

 

けど、「山間にある家と田畑をつなぐ農作業には欠かせない通路として利用されています」ということならば、大いに納得。ちなみに隧道直上にあるのは、それこそ農家とおぼしき民家だったりする。

 

 

実際、隧道に出入りするタイヤ痕もこうして見てとれる。やっぱり、しっかりと使われている隧道なのだと実感した。

 

 

しかし…それにしては洞床に溜まったあの落ち葉はどういう状態なんだろう?と少し不思議だったが。


 

 

 

さて、残るは横坑の調査だが…照明なしで、どーーする?

 

 

 

 

【3】に続く。

 

 

 

 

 

 

【序】より続く。

 

 

 

つうわけで、隧道ほど近くと思われる場所までやってきた。

どんな隧道だ?期待に胸が高鳴る。

 

 

ここで、昨晩の【序】で袋とじにしたお楽しみ部分(笑)を開陳しておこう。この隧道を知ったサイト(以下「元サイト」)で知りえた限りの事前情報は、以下の二点。

 

「長さ約88m、高さと幅が約2.3mのコウモリがいる細長い隧道」

「山間にある家と田畑をつなぐ農作業には欠かせない通路として利用されています」

 

 

これ以外に、かなり遠景でのポータル写真が一枚載っていたが、豆粒程度で詳細はさっぱり。まあ接近すれば、いやでも目に入るだろう…たぶん。

 

 

 

 

 

さて、道はまだ先へと続いている…が!

出会いは、藪からスティックに。

 

 

 

 

 

 

右手の山から、

こんにちは!逢いたかったぜ~!

 

ちなみに現在地はコチラ。事前に調べてきたとおりのその場所に開口するこの隧道こそが、今回のお題…だろう、きっと。というのは、豆粒ほどの大きさで見たポータルとは周囲の様子が違う気がしたので。きっとあれは反対側の写真なんやな。

 

それにしても…どん詰まりの谷筋を遡上する途中の、目的でもなけりゃ絶対に入ってこないような場所だ。同業者でも、事前情報なしにこの付近に隧道があるとはまず考えないような、そんな場所。

 

 

パッと見こそ全然面白くなさそうな殺風景ポータルだが、延長約88mにしては暗黒の洞内が気になる。現役隧道であることを考えれば、内部で曲がってるか、あるいは勾配がきついのか。いずれにせよ、この時点で期待度はさらに高まった。なかなかどうして、面白そうだ。

 

 

 

…が、とりあえず車を停めておける場所がない。ここは一旦スルーして、反対側から攻めることにしよう。

 

 

 

 

 

 

そのまま道なりに進んでいくと、

道は谷の奥で折り返していて、そのまま隧道反対側へ行けるのだ。

 

 

 

 

 

 

で…

見えた。

 

この見え方だった、元サイトでの隧道写真は。やはりこっち側の写真だったか。しかしなんでこんな超ヒキの写真を…(笑)。

 

 

 

 

 

 

さっそく路肩の広い所に車を停め、


接近。いつもながら、このトキメキがたまらんっす。

 

場所はコチラ。地図をよく見ると、両側坑口ともにちょっとだけ匂わせて分岐が描かれている。しかしわからんってこれは。これだけで隧道には気づけんわ。

 

 

これまた地図で両側坑口の位置を見れば、「山間にある家と田畑をつなぐ農作業には欠かせない通路」であるという元サイト情報が非常に腑に落ちる。確かに非常に有効なショートカットだ、この隧道は。

 

 

 

 

 

 

満を持して、正対。

明らかに先ほどよりも周辺の雰囲気が良い。いや~、テンション上がるわ~!

 

そしてこちら側からだと、反対側の明かりが少し見える。やはり先ほどは勾配の関係で見えなかったようだ。

 

 

どちら側にも、扁額も銘板もなかった。【序】で書いたようにいかなる情報もないこの隧道、元サイトでは近辺の小字を採った「神園隧道」と明記されていたが、正式名称かどうか確証がないので、記事タイトルとしては「(仮)」をつけている。

 

 

 

 

 

 

上の写真だといまいちサイズ感がわかりにくいと思うが、

これだとわかり易かろ?

 

思ってたよりもさらに小さい印象。そして、隧道内の勾配についてもよくわかると思う。これは嬉しいオプションだ。

 

 

 

 

 

 

 

いざ、入洞…してみて、

キタね、これは。

 

写真ではわかりづらいだろうが、この時点で確信した。この隧道は楽しめる!

 

 

 

 

 

 

振り返りの、鉄板の構図。

やはり、事前情報の「高さと幅が約2.3m」よりもいささか小さいような気がする。

 

 

 

 

 

 

さて、この隧道が楽しめると思った理由はこれ。


「コウモリがいる」との元サイト情報からなんとなく察しをつけていたが、期待通り!洞内は素掘りだった!

 

 

 

 

 

 

 

しかもだ。

なんかあるぞよ?

 

 

 

 

【2】に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年6月10日、出張中の休みに敢行した「鹿児島超タイト駆け足周遊」の終盤に訪ねた隧道をご紹介。今宵はまずは、前説を。

 

 

 

明晩から三回に分けてお送りする予定のこの隧道、以前にひょんなことから、鹿児島の自然や生物多様性を紹介するサイトで見つけたもので、そこで書かれていた隧道の情報は…

 

「長さ約88m、高さと幅が約2.3mのコウモリがいる細長い隧道」

「山間にある家と田畑をつなぐ農作業には欠かせない通路として利用されています」

 

という、なかなかにそそるもの。ちなみにありがたいことに、位置情報までも得ることができた。

*初の試み、袋とじ的に隠してみました(爆)。工夫すれば見られるのかな?まあ本篇では改めてちゃんと書くのでご安心を(笑)。

 

 

 

 

で、さらなる情報を求めて調べてみたのだが…これがまあ現役の物件にも関わらず、びっくりするほど同業者情報がない。

日本全国の現役トンネルはすべて網羅されてるんじゃ?と思うくらいに多くの隧道/トンネルを掲載されている穴蔵~あなぞう~さんやtunnel webさん、及び当該サイトがご提供くださっている「トンネルリスト(平成16年度道路施設現況調査/国土交通省)」、そして「隧道データベース」にもその名はなし。


つまり、記事公開日現在において同業者…すなわち道路/隧道趣味者的観点からの記録やレポートは見つけられていないのである。さらに言えば、地理院地図を含めてあらゆる地図、電子地図にもその記載はない。

 

 

 

こうなるとマイナー物件大好きっ子のわたくし、俄然気になる、気になりすぎるわけで(笑)、いつかは訪ねてみたい、と願っていた。よって今回実現した県内周遊において、限られた時間の中でもここだけは絶対に行きたかった、まさにメインターゲットだったわけである。

 

 

 

 

 

 

そうそう、先述の状況なので、業界的にはネット初、ということになるのかもしれない。期待せずお待ちを。

 

 

 

【1】に続く。