【1】より続く。
なんかあるぞよ?
そう、目前の右側側壁には明らかな横坑。いわゆる洞内分岐ってヤツですやんか。しかも、(上の写真では見にくいが)少し先の左側と、その先また右側にも横坑が見えた。これは調査せねば!
のだが。ここで残念なお知らせ。
照明がない。
さすがに出張にマグライトは持ってきてない…のが普通だろうが、いやぃゃ、この隧道に行く気満々だったからには、持ってくるつもりやったのに忘れたーー!ガッデェム!!
まぁでも、ないので(笑)。明度アゲアゲ(これでも)でお送りします。今回、暗がりで見ていただくと、ちょっとは見えやすいかも(笑)。
これは左側の横坑を撮ってますぞ。
そしてこれは、
右側ふたつめの横坑。
こいつらは、次回【3】でしっかりと(…でもないか)お目にかけるので、今回は一旦スルー御免。
三つの横坑をやり過ごしたところで、フラッシュ・オン。
改めて見ると、洞内はすごく安定していて不安は一切感じない。
かつて大分で訪ねたいくつかの素掘り隧道と同じく砂岩質なテイスト。九州っておおむねこういう地質なんだろうか。このあたりは鹿児島名物の「シラス台地」なんだろうと思うのだが。
それにしても、片勾配でずっと登っている。
写真では分かりにくいかもしれないが、こうして見るとよくわかる。
なかなかの勾配でしょ?
ああ、そうそう。
照明がないので、スマホのライトを使った。まあ記録にはほぼ役に立たなかったけど。
ここで、先の床に何か落ちてるような気がしてフラッシュ・オンしてみたのだが、
なんとなく…ここで洞内のテイストが変化してるように見えないだろうか?
なめらかな壁面にもわずかに継ぎ目のような印象を感じる。推測にすぎないけど、両側から掘り進めてここで貫通したんじゃないだろうか。あと、心なしか勾配も変化してるような?
だからってわけじゃないのかもしれないけど、
床に何か落ちてるように思ったのはまさにその場所。そこに大量の落ち葉?が吹き溜まっていた。やっぱりこの地点には、なにか要因があって溜まってるんだと思うのだが。
そして、間もなく出口のコンクリ巻き立てパートへ。
ノンフラッシュだとこうだが、
フラッシュ・オンだと
こんな感じ。
現場ではポイントごとにフラッシュを炊くだけなんで、実際どういう感じだったのかは記事を書いてる今、改めて見て確認してる感じだ。
短いながらも、
濃密な洞内から、外界へ。
改めて
最初に逢いまみえた側の坑口に正対。
いや~、この立地。
およそ、隧道があると聞いて思い浮かべるセオリーから逸脱してる。
けど、「山間にある家と田畑をつなぐ農作業には欠かせない通路として利用されています」ということならば、大いに納得。ちなみに隧道直上にあるのは、それこそ農家とおぼしき民家だったりする。
実際、隧道に出入りするタイヤ痕もこうして見てとれる。やっぱり、しっかりと使われている隧道なのだと実感した。
しかし…それにしては洞床に溜まったあの落ち葉はどういう状態なんだろう?と少し不思議だったが。
さて、残るは横坑の調査だが…照明なしで、どーーする?
【3】に続く。