【2】より続く。
残すは、横坑の調査なんだが…あいにく照明がない。
どーーする?
…いや、何も出ませんよ?(笑)
往路と同じくスマホライト頼りで、
ポイントでフラッシュ炊くしかない。
とりあえず、戻りに動画を撮った。
こんな調子じゃあ、まともに写りゃあしないのだが、まあ雰囲気を感じていただければ。
壁面に沿って進んでるのは、あまりに何も映らないのでせめて壁くらいは、という意図で(笑)。
少しでも洞内を明るく撮りたいという無駄なあがきで明度を最大近くまで上げて撮った。そのせいで、外を撮ってる間は白飛び。なのに効果なし。なんかいろいろすいません。
これを撮った上で、再入洞。改めて横坑の撮影に戻った。
まずはこれ。
動画では2分31秒ごろからの、いちばん洞内中央寄りの横坑から潜入してみる。
もちろん実際は、動画で見ていただいたとおりの暗黒空間。スマホライトでは、どうやら数m奥の空間につながっているっぽい、程度のことしかわからない。
ましてやその広くなった空間がどうなっているかなんて、この程度の明かりじゃ全くわからない。
つうことで、フラッシュ・オンしてみたのがコチラ。
手前のうず高きバット・グアノ(コウモリの糞)という、ある意味ヤバイものは写っていたが、「あってはならないもの」が写ることはなかった。それはホッとした(笑)。暗闇の中、これをビジネスシューズで踏んづけなくてよかったわ(笑)。
そうそう、元サイトの情報通り、奥にはコウモリさんが数羽だけお住まいになっていた。他はお出かけかな?
もう少し進んでもう一枚。
すでにお気づきだろうが、最奥の正面にさらに小さな穴が開いている。これ以上は深追いしなかったが、こうして見ると幸いにも(?)掘りかけで止まっているようだ。
この横坑はここで切り上げ。
本坑へと戻る。
そういえば、入口のあの小さな木杭、何か書かれてるのか見忘れた…。動画を見る限りじゃ何も書かれてないっぽいけど。
その後、動画3分30~38秒あたりで、すぐに行き止まりの浅い横坑を撮ってる…んですよ、極めてわかりづらいでしょうが(笑)。
で、第三の横坑。
動画では3分45秒~4分20秒くらい、サワリだけで引き返してる。
その中で、けっこう時間を使って撮りつつも上手く写ってない(笑)のが、
入口のこれ。
すっかりクシャってしまってるが、
「地下壕実態調査」と赤字で書かれているようだ。
平成17年8月22日、鹿児島市安心安全課による調査だったということで、そういえば以前鹿児島で防空壕に入りこんだ子供が一酸化炭素中毒で亡くなるという痛ましい事故があったが、あれを契機に調査が入ったのだろうか。
ちなみに鹿児島市のホームページでは、現在も「危険な地下壕や安全対策がなされていない地下壕」の情報を求めている。かなりたくさんあるのだろうか。
同ホームページでは、「地下壕(防空壕)とは、戦時中空襲などから避難するために築造された主にトンネル状の施設のことをいいます。」と定義している。ここの横坑の正体が本当に防空壕なのであれば、必然的にこの隧道は昭和20年よりも前に穿たれたということになる。
情報皆無なこの隧道で目にした、唯一最大の現地情報がこれだった。まあ甚だざっくりした情報ではあるが。
で、この横坑内部の様子はこう。
これまた広い部屋状になっていて最奥部にはさらに小さな穴という、先ほどと同一の構成。
小さな穴は、位置的に考えて先ほどの横坑小穴とつながるべく掘られたような気がするのだが、
接近してフラッシュ・オンしてみると…
つながってはいなかった。
しかし、あそこまで掘ったらもうさっきの横坑まで貫通しそうなほどだと思うけどなあ。暗闇に幻惑されてか、いまいち距離感がつかめない。あるいは小穴どうし、位置がずれていて貫通し損ねた状態か。
ここで入口方向を振り返って。
で、これまたお気づきのように、この横坑内にはわずかながら遺留物があった。
いつ頃のデザインだろう、アクエリ缶とプラスチックパイプ片とか、
こちらは…
えーと、なんだろう(笑)。
左側のは錆びが進行してよくわからん。右側のは明らかにそれよりは新しそうだが、なんやったっけこのレモンライム。上のアクエリと同時期くらいかなあ。
なんにせよ、隧道の出自や建造時期にはあんま関係なさそうだ。
いやいや、しかし…
何が写るかわからん状態で暗闇を撮るのは、変な緊張感があるなあ(笑)。
あ~、じゅうぶんに楽しませていただいた。
最初の入洞から26分。思う存分暗闇を這いずり回った。
照明があったらもっとしっかりと記録できたのになあ。
でもベストは尽くした。余は満足じゃ(笑)。
以上、完結。