【8】より続く。
進軍再開。
大塔線6号橋を後に、走ること10分。
思わぬ遺構に出くわして緊急停止した。わかりますかね?
これ。
明らかに、林鉄時代の橋梁遺構だ。大塔線3号橋脇に見つけたような、コンクリ桁のやつ。
やっぱりこのように、
基本的に軌道跡を下敷きにして林道化されてるんだな、というのがよくわかる光景だった。
残念ながら、ストビューをざっと見たけどここの位置が特定できなかった。まぼろし?
ここからさらに走ること10分。
時刻は15時12分。次の橋が登場。場所はこちら。10分といっても、(ここまでもそうだったが)バーストを恐れて極めてゆっくり走っていたので、距離としてはさほど進んでいるわけではない。
例によって現場では情報皆無だったが、Q地図様によれば大塔線7号橋だと。
ここもまた、経年感ある高欄。
…だったが、6号橋や2号橋と同じく、今では味気ない感じに改修されている可能が高い。
これらは共通して橋梁長寿命化の健全度判定で3(早期措置段階)となっていた橋たちであり、同時期に一括して修繕が行われたはずだから。
なんでストビューで確認できないかといえば、2024年11月のストビューカーは、この7号橋手前のプチ崩落が原因で引き返しているようで、ここから奥はわたくしが訪ねたのよりも前、2021年12月の撮影分が最新だ。
そう、普通に崩落で通行止めになる、脆弱な道なのよ、林道だしね…。
この道でのあるあるともいえる、
橋の山側に滝!パターン。イチイチ名前とかないんだろうけど。
奥地側より。
天気は申し分なかった。それがゆえに、木陰と陽光のコントラストがきつく、路面が見にくかったんよね~。
バーストを恐れてゆっくり走っていると書いたが、目指す最奥の隧道はまだまだ先。時刻も15時をまわり、その状況でさらに奥へ奥へと進んでいることに、まあまあな不安を感じ始めていた。携帯電話の電波などあるわけもなし。日の長い時期であるとはいえ、日没間近な超山奥でバーストしてしまったら?
これぞタイトルの「神経摩滅」の核心そのものであり、
ここらあたりからはまさに「楽しけれども神経摩滅」な道のりだったなあ~。
そんな感情を反映して、滞在時間わずか1分(笑)。15時13分、進軍再開。果たして、最奥到達まであとどのくらいかかるのか?
来月の【10】に続く。