2023年9月10日に敢行した、FNS(福岡・長崎・佐賀)三県徘徊にて訪ねた物件をご紹介。この日のネタで記事にしているのは、小岩橋、不老洞、謎のスケルトン建造物。
ファーストコンタクトがこちら。
この数秒後に、このお方を見つけたわけだ。
改めて、目的の橋がこれ。
たもとに立派な木がある橋って、いいよねえ。現在地こちら。
お名前は、
立角橋。
お誕生日は
昭和九年拾月。
この年代ならでは、
高欄の意匠が個性的で素晴らしい。アーチとアーチの間にある二連の尖頭アーチ(って表現でいいのか)、いいなあ。
この写真、めっちゃ気に入ってるんだけど。
こうなると、我がレンタカーが邪魔やったな…。
で、鋭い方はお気づきになってたかもしれない。
この橋、手前の一径間に対して残る二径間の高欄が全然違うんですな。
ちょうどその継ぎ目から望む、下流側。
デザインの違いが一目瞭然だ。
そして上流側。
いいですな~。しかし、なぜ高欄のデザインが違うのか?
向こうに見えるは、福岡県道49号大野城二丈線の立角橋(同名)。こちらは県道旧道に当たる。
渡って正対。
まるで別の橋のような。しかしいい雰囲気ですなあ。
そしてここで驚きの(しかしやっぱりな、ってなった)情報が。
「たてかどばし」とあり、その横には「昭和五十三年三月しゅん工」と。かたや昭和九年、かたや昭和五十三年ときたもんだ。
たまにこういうパターンの橋あるんだけど、たいていの場合は災害などで流失した部分を架け直したケース。ここもそうなのではないかと思って、記事を書くにあたりちょっと調べてみたのだが、よくわからないままだ。
まあなんであれ、渡り始めの一径間…クラシカルな高欄意匠の部分が、オリジナルなんだと思う。
とはいえ、
意外にも、サイドから見て思ったほどの違和感はない。
河川名はひらがな表記。
瑞梅寺川、と書く。
上流側より。
うん、やっぱ違和感ないな。欄干の高さがツライチ、かつコンクリのトーンが同じ感じだからかな。
こっからのこの一枚もお気に入りで。
そしてやっぱりレンタカー邪魔(笑)。
この非常に雰囲気のいい道、先ほど県道旧道に当たると書いたが、Q地図様によればその路線名が「市道旧県道井原線」。旧県道って普通に言っちゃうんだ、的な。
最後にもう一度、橋のたもとから
「あのお方」を。
ここを後にして間もなく西九州自動車道に乗り、一路佐賀~長崎に向かった。
以上。