2020年6月29日、若狭~小浜を徘徊した際に出会った物件をご紹介。この日のネタをまともにやるのはなんと初めてのようで、ビックリした。
ただ、これは当日の往路、熊川の人道兼用水路橋の動画を撮りに寄ったのが当日の復路のことだったりはする。
はい、こちらが本日のお題。
ロケーション含め、いい感じだ。
とはいえ、全国津々浦々の「田舎」(愛をこめてこう表現してる)のどこでも出逢えそうなカジュアルさもあるよね~。現在地こちら。
サイドアングルを見ると、
コンクリ桁かと思いきや、鋼桁だった。
お名前は、
「茂んぜんはし」。「門前橋」ですな。
で、左側の親柱なんだが…
初めて見る漢字!川の名前は松永川なんだが、「松」の字が「枩」となっている。
まあこれを書くときに実際変換の候補に普通に出てきたから、単にわたくしが無知なだけだと思うのだが、こういう「縦書きの松」があるんだなあ。とりあえず、あらかじめ河川名を知ってなければ読めなかったと思う。
橋上から望む、上流側。
そしてこちら、下流側。
向こうに見えているのが、福井県道23号小浜朽木高島線の門前橋。
こちらの門前橋を含め前後の道が、県道の旧道ということになるのだと思う。名称はどちらも同じなので、便宜上記事タイトルは「旧」を付けた。
渡って、正対。
正面奥を横切っているのが、県道現道である。
左の親柱にはお誕生日。
ちょい見にくくなってるが「昭和六年六月竣功」。
そして右の親柱は
かなり崩してあるが「門前橋」。
引きでもう一枚。
いかにも旧県道って感じ、しません?いいなあ~。
以上…で終わるとこなんだが、実はまだ更なるオプションがあった。上の写真の左端、ポストの近くに立っているのは?
最初は先代橋の親柱か?と思って接近してみたら…
道路関係のもの?のようだった。
全体的に判読困難なんだが、右端にタテで「小浜市場線」と刻まれているのはほぼ間違いないと思う。あとは「道」や「経」の漢字があったりするが、まとまった意味をなさない。
でもなあ。「市場」といえば、ここの県道(23号小浜朽木高島線)の起点が「東市場」交差点だが、その周辺?なのであれば、ここ門前地区は、小浜と市場を結んださらに延長線上に位置しているので、なんかルートがよくわからない。
あるいはお隣・若狭町の市場地区のことかもしれないが、その場合もルートに無理がある…。
はい、わかりません。
側面には、
「昭和三年九月吉日」と。旧。門前橋よりさらに3年早く建てられたわけだ。
そしてそして、さらに気づいてしまったのだが
ポストの横の、謎のコンクリートフェンス。
これに…
「福井縣」の文字が刻まれていた。
県の名前が入っている=県が設置したものだということだろうが、
このコンクリート枡的なものの正体はなんだろう。
わたくしの所見は防火水槽だが、皆様はどう思われますか?
なんであれ、県名が入ったこういう構造物、初めて見た。そして以降も全く見かけていない。けっこうレアなものじゃないんだろうか。
最後に、県道の「現」門前橋からの遠望を。
小粒ながらもいい味出してる、そんな橋(と遺構)でありました。
今度こそ、おしまい。