2024年6月8日に敢行した熊野~尾鷲宿題回収ツアー。その最初に訪ねたのが、メインターゲットである大又隧道だった。
大又隧道は三重県熊野市の山奥、大又佐渡(おおまたさわたり)林道にある隧道…とだけいえば「ふーん」で終わるのだが…。
まずはこれをご覧いただきたい。
赤丸のところが目指す大又隧道(マピオン地図だとここ)で、羊腸のごとくうねうねと隧道まで続くのが、大又佐渡林道。
大又佐渡林道は地図の上の方まで延々と延びており、かつては途中で接続する塔谷林道と備後川林道を介して奈良県上北山村へと抜け、酷道425号の備後橋たもとまで行くことができた…のも今は昔、途中崩落で抜けられなくなって久しい。
もしここが抜けられたら、非常に楽しい(そしてスリリングな)周回ルートが組めるのだが、まあ復活はないのだろう。
2022年5月8日、ノートさんラストラン@紀伊半島三日目においてわたくし備後橋からこの大又佐渡林道まで入り込んできた。今回の記事で登場するパートよりはるか先の林道最奥部近辺に点在する到達困難物件を回るためで、この記事内で前半の写真たちがその時に撮ったものだ。
本来ならその時のことを先に記事にすべきかとも考えたんだが、まあいいかなということで。
つまり大又隧道へは、奈良県側からは延々ダート林道を限界まで突っ込んでさらに10km以上も歩いてくるか、オフ二輪車ならばあるいは?ってところで、現実的なアプローチとしては今回のわたくしのように熊野市側から、ということになるのだが、それは果たしてどんなものか?
いい意味でも悪い意味でも予想外なことがあったその道程を、何回かに分けて記事にしていく。
とはいえ、大したことは起こらないとあらかじめお断りしておく。
早朝6時25分。
いや~、久々にきたよ~。
ここに来るのは、初めてではない。
前回は2010年12月27日、
鳥越隧道攻略後にやってきた。これと次の写真は当時のもの。
16時を回り、間もなく暗くなってくる時間帯だったが、普通に隧道まで車で到達できるだろうと思ってのアタックだった。
しかし…
あー、ダートになった。
隧道までまだかなりの距離を残す地点で、これはかなり不安。ここはさくっと撤退した。
以来13年半。積年のシバキ残しを今回ようやく回収しようというわけで、そこそこの距離を歩く覚悟もしてきたが、ちょっと試してみたいこともあった。
はてさて
どうなるか、見てみよう。
【1】に続く。