【2023年4月19日追記】
当初「竹岡の名称不明隧道」のタイトルでアップしたが、隧道名称をnotodonさんよりご教示いただいたので修正した。ありがとうございました!
2023年3月14日、11年ぶりの房総探索で訪ねた、長年気になっていた物件をご紹介。小規模なネタにもかかわらず、前後篇に分けてこってりとお送りする。
まず、ブツの場所はここ。館山自動車道・富津竹岡IC至近のロケーションである。ここ富津市を含む内房沿岸部は、以前の房総探索で手薄になってしまっていたエリアであり、だからこそあの「一般人にも超有名な映え隧道」も行き漏らしていたわけだ。
で、今宵のお題の隧道は、全然情報がない。ググっても出てくるのは、ここからほど近いその「映え隧道」ばっかで、愛と信頼の「全国Q地図」様にも掲載がなく、「平成16年度道路施設現況調査」を見ても判然としない…。なのでまあ、このようなタイトルとなった。※冒頭の追記参照のこと。
ではまあ、内容のない前説はこのくらいで、まずはこれ。
とにかくレンズが汚くて見苦しいのだが、ブツは左端だ。これは前回のレンタカー写真の別角度になる。
来た道を振り返れば、こう。
向こうを横切るのは館山自動車道で、右側見切れた先が富津竹岡ICである。美しい溜池と、道の右側には明るく開けた墓地。
そんなところで、チャッキーよろしくギギギと振り返れば、
(ほんとレンズが汚ねえな)そこには小ぶりな穴が~。
このやる気ゼロな通行止めと、単なる障害物のようなそれをよけて刻まれている轍が実にイイ。看板には市役所の名があるのでこの道も市道なんじゃないかと思うのだが、なぜQ地図様には記載がないのか…。
この角度のほうが、隧道のサイズ感が伝わりやすいかな。
慣れた人でないと、まず車で入ろうとは思わないだろう。そして明らかに普通車では諦めるレベル。わたくしももちろん徒歩で入った。
でも前回書いたように、ここに突っ込んでみりゃよかったな~と、少しだけ思ってる。
で、この隧道。ここからではまだわからないだろうが、
個人的には、房総エリアで見た多くの隧道の中でも上位にランクされる逸品だった。
いきなりこの感じ、
房総の素掘り隧道ではあまり見た記憶がないワイルドなゴツゴツ感に、まず持って行かれた。なんか、大鮫隧道を思い出した。
そしてこれ!
文字通り吸い込まれそうな、あるいはどっかに連れて行かれそうな。
これぞ素掘り隧道の醍醐味。こういうの久々~!きゅんです、ってやつか。
真ん中あたりでは、
徐々に崩れてきているのか、洞床が少し高くなっていていた。脇に寄せられた落石がエグい。
足下の感じで伝わると思うが、
このあたりはとても砂っぽかった。なので、崩れると言ってもすこ~しずつサラサラと風化して行ってるようなイメージ。その過程で、砂に抱かれている石がごろんと落ちてくる感じか。まあそれは怖いが、丸塚隧道ほどではない(笑)。
まあとりあえずこの一画、
なかなかの危険地帯かなと。
抜ける手前の、鉄板の構図。
抜けた先は…?
【後篇】に続く。