2019年8月3日、ホハレ下見のついでに色々徘徊した際に見つけた物件をご紹介。この日のネタで記事にしているのは、档鳥坂隧道緊急訪問、木之本町黒田の半廃地下道、熊川の人道兼用水路橋。
ホハレ峠の下見前に道の駅にトイレを借りに行った際、何かが見えたので、戻りに寄ってみた。
国道303号を外れて旧道に入ると、ほどなく現われるこの分岐。
ここを左へ降りていくと、アレにつながってるようだ。
進んでいくと、ほんの100mほどで
こんな橋に行き当たった。ああこれだ、国道から見えたやつは。場所コチラ。
ガードレール欄干の、地味~なガーダー橋。
この立地は、あの現道の橋の旧橋なのか?つうか、この橋はどこに抜けてる?
親柱はないものの、銘板があった。そのお名前は、
「サガド橋」。いいっすな。わたくしの好きなカタカナ物件じゃないの。
さっそく渡ってみよう。
橋上から望む上流側(川の名前は坂内川)には、
めっちゃデカイ堰堤が見えた。つづら折りの魚道を備えた、かなり立派なやつですぞ。
そして下流側は、
現道橋とのランデヴー。蔓植物のからまったガードレールが思いのほかいい感じ。
こうして覗き込むと、
ちょっとした秘境感あるね。にしてもさすが真夏。水が少ないな~。
さて、サガド橋を渡った先はどこに抜けているのかな…って
どこにも抜けてなーい。
現道橋の橋台と擁壁に潰されて、橋の先の道は消失していた。季節的にこのグリーンヘルだったために判然としなかったが、もしかして擁壁に沿って右方向に延びる道があったのかも?
まあどうであれ、このグリーンヘルを見れば、この橋がどういう状態なのかは歴然。車止めは一切なかったけど、実質的に廃橋だ。
こちらには
ご丁寧に平仮名表記の銘板と、
ありがたや、お誕生日判明。
「昭和56年12月竣功」。昭和40年代くらいかと想像してたが、さらに新しかった。
うかつなことに現道橋のチェックを忘れたために、お名前もお誕生日も不明だが、
たぶん同名なんじゃないかな。
そして状況的に、この「旧」サガド橋は明らかに現橋の旧橋ではなく、単に国道(旧道)から対岸の耕作地だかなんだかに行くための橋だったと思われる。国道が付け替えられた際に道が踏んづけられてなくなり、そこへ渡る「旧」サガド橋だけが残されている、と。
実際に航空写真で見ると、現橋のたもとからかつてこの「旧」橋からつながっていたであろう耕作地へいく農道?が分岐している。
しかもなかなか立派な。そして綺麗な。これ見たら完全に現役やん。
不思議なのは、何のために通行止めにもならず残されてるのか、しかもこの綺麗さで?ってこと。わたくしも嬉しがってここまで車で入り、バックで戻って橋の取り付きで転回した。
もしかして…
これの保守と関係ある?いや、あった?
その可能性はあるかも、ただし橋の先を見れば、少なくとも現在はそうではないだろう。
果たして近年、この橋を渡るのはわたくしのような好き者だけ?あるいは別用途で誰か使ってる?使用者は名乗り出てください(笑)。
以上。