茂住隧道(廃)【前篇】(岐阜県飛騨市神岡町東茂住) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

2018年10月27日、悲報転じて北陸遠征の2日目。今宵から2回に分けてご紹介するのは、朝イチに見つけた物件。

この日のネタで記事にしているのは、午後の笠谷林道の名称不明隧道笠谷水管橋のみ。

 

 

 

 

 

 

ここは国道41号、神岡町(いまだにその呼び名がしっくりくる)東茂住地内。

駐車場所がないので、少し離れたところに車を停めて、徒歩で接近中。行く手にシェッドが見えている。

 

 

 

 

 

その名前は

東茂住洞門2、という。

 

 

 

 

 

 

で、その手前に、

臆面もなく国道に面して開口する、不穏極まりない穴が。

 

場所はコチラ

 

 

 

 

 

 

こんなにあからさまに口を開けてるのに、

まさかのノーガード、フルオープン。

こんなもん見つけたらアナタ、そりゃあ遠くに停めてでも確認せずにはおれませんぞ。

 

 

そもそも現道に対してこの開口位置が不自然。通常こうした川沿いの隧道の場合、新道を付ける場合には山側により長大なトンネルを掘ってパスするケースがほとんどである。しかし、たまにこういう「川側」パターンがあるんだな。

 

思えば、この前日に見た橋立隧道もこのパターンだったなあ。つうかこのトンネル、旧道のトンネルっていうことでいいんよね?

 

 

 

 

 

 

 

気になるお名前だが、

扁額はなし。ついでに、銘板もなし。

 

 

 

 

 

 

まあいい。そういうことは、後で調べりゃいいことだ。

 

何よりもまずは、

実踏調査。ダヨネー。

 

 

 

 

 

 

 

いきなり全面的に水没してるが、

幸い水位はこんなもん。すぐに固い洞床を踏めたので、何の心配もなし。

 

 

 

 

 

 

 

水没をクリアして、振り返りの鉄板の構図。

すぐ外は車の行きかう国道。こういうロケーション、気ぃ遣うな(笑)。

 

 

 

 

 

では、

しばしの洞内探索へと。明かりが見えないのが気になるが、曲がってるのか、それとも?

 

 

 

 

 

 

ちょっと進んだところで、

プチ崩落。その向こうはまたプチ水没。

 

 

 

 

 

ここで目に付いたのがこれなんだが、

土が堆積してるものの、明らかに蓋をかぶせた側溝。これってやっぱ道路トンネルだったという状況証拠だ。

 

 

 

 

 

 

 

ここから数十mは、

巻き立てが剥がされて?いるのか、あるいは剥落したのか、側壁も含めてひどい状態が続いた。六枚ほど写真連打でどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ結果的には洞内全域あまり状態はよくなかったんだが、この区間は特にボロかった。メンテされてないからなのか施工不良なのかは不明ながら。

 

 

 

 

 

 

さて…と向き直って。

そこで巻き立てが復活するようだ。

 

照明が貧弱なせいもあり、全然奥が見えない。しかしながら、空気には僅かな流れが感じられ、閉塞隧道特有の気の澱みや土臭さは皆無。これは貫通してるかな。あるいは半埋まりか…。

 

 

まあ、進めばわかる。

 

 

 

 

 

 

 

ここらの天井もヤバイやん…

 

 

 

 

 

 

 

とか思って見上げてたら、

めっちゃ貧相な電気設備の痕跡を発見。

 

これって裸電球レベルのもんしか想像できないんだが…(笑)。

 

 

 

 

 

 

ちらっと振り返れば、この程度入り込んできていた。

 

果たしてどういうことになっているのか、これより、さらに奥へと。

 

 

 

 

 

【後篇】に続く。