【前篇】より続く。
前回、「裸電球レベルの設備しか想像できない」的なことを書いたが、
当たらずとも遠からずなヤツが落ちている(笑)。マジか。
これも前回触れたが、
完全体の側溝。やっぱ道路隧道に違いない。
そして、ここへ至って隧道は、
右にカーブし始めた。
やはり曲がっていたか。それでも、一切の光が差さない状況には変化がない。右カーブってことは、現道側に寄って行ってるってことになるが…?
このあたりで初めて、
僅かながらも住民の方に出会った。こんなに少ないことないと思うが、外出中?
そしてこんなオプションも。わかるかな?
壁面の小さな孔から水がピューっと、まあまあガマンした後のおしっこくらいの勢いで(笑)。
これ、けっこう見とれてしまった。
ここらまで来ると、
こういう謎の金属パイプも現れ始めている。
ゆるやかに、右へ右へと。
振り返れば、わずかに外光の名残が。
そんな先に待っていたのは…
あらら…閉塞壁だ。
実は予測していたとおりだったが、隧道は閉塞していた。なぜならば現道をこちら側から車で走ってきた際に、坑口らしきものはまったく見当たらなかったから。それだけに、入ってきた側のあの赤裸々な開口ぶりを見つけた時は衝撃だった。反対側にはなんにもなかったけど!?って。
で、閉塞しているにもかかわらず、気の流れが感じられたのは、
どうやらこの孔のおかげ…のようだ。
ちなみに手前にある腐れ果てた金属製の容器?的なものの正体は不明。
その孔をのぞいてみたのが予告篇のあの写真なのだが、
コンクリ製の土管?と思われるものが曲がってどこかへ続いている。
無照明で撮影してみると(明度はかなり上げているが)、
どうやらそう遠くないところで外につながっているようだ。実際、現道をゆく車両の音がしっかり聞こえていた。
右へとカーブしてきていたことを考えれば、おそらく「東茂住洞門2」を抜けた先の現道擁壁あたりに抜けてるんじゃないかと思われるが、確認し忘れた。
どん詰まり向かって右の側壁には、
公式なものか否かは不明だが「建設省」と。
最奥部からの振り返り。
このパイプ?も謎なんだが。
堪能したので、撤収開始。
戻りに再度、例の「おしっこ的漏水」(笑)をうまく撮ろうとしてみたが、
どうしてもうまくいかなかった。5分くらいも試行錯誤したんだが(爆)。
繰り返しになるが国道から丸見えなので、
照明が外から見えないように気を遣った。「廃トンネルの中に不気味な光が」とか変なことになってもイヤやし(笑)。
洞内滞在時間33分、
いや~楽しめた。
さわやかな朝の外気の中へ。
もちろん、出るときには車が来ないか様子をうかがってね(笑)。
帰ってこの隧道のことを調べてみたら、なんと大御所がレポートされていた↓
http://yamaiga.com/rail/kamioka/main6.html
この連載は読んだはずなのに、この隧道に立ち寄っていたことはまったく記憶になかった(笑)。
隧道についての情報すべてはこちらに丸投げさせていただく(笑)。だって丸写しになるだけだし。わたくしが確認し忘れた空気孔?の出口もキッチリ確認されているし、猪谷ダム建設時の現道バイパス用隧道だったのでは、という見立てもさすがの一言。確かにそうとしか思えない。
それにしても、あの腐れ果てた金属製容器の正体が、永冨氏とヨッキ氏が踏み台にして耐えきれず壊れちゃったドラム缶のご遺体だったとは、おあとがよろしいようで…(笑)。
以上、完結。