2019年11月23日、鹿児島出張最終日の仕事がなくなるという神様からのプレゼント(笑)を有効に活かすべく敢行した「駅から探索」。その一か所目として降り立ったのが、鹿児島本線は伊集院駅だった。
この伊集院駅周辺で事前にチェックした物件は5件。本日ご紹介するのは前夜の事前調査で見つけてテンションぶち上がった、この日最も楽しみにしていた橋である。
メインから紹介する…わたくしには極めて珍しいことだ(笑)。
5件中3件のチェックを済ませて、いよいよ…タメなしでお見せする。
橋好きしか共感してもらえないと思うが、なんと嬉しい
下路RCローゼ橋~!
テンション上がり過ぎて水平が取れてない(笑)。場所はコチラ。上の写真は北側より。
下路RCローゼ…長野県がこの型式のメッカであること以外、その分布は把握できていないのだが、決してありふれてはいないはず。
これまでの記録が確かならば、わたくしが記録してきた橋はこの橋で3,396本目、その中で下路RCローゼ橋はわずか3本、これが4本目となる、個人的に非常に希少な存在なんである。そのうち記事にしているのは八七瀬橋、万年橋。
そんな希少型式橋がなんとこの南国の地で、しかも自分が探索しようとしてるエリアの駅から至近の場所に見つかるとは!持ってんなわたくし(笑)。
この独特な質感とフォルム、
紛うことなきRCローゼ橋。
ローゼ橋とは、端的に言えばアーチ部と桁部、その両方で曲げモーメントを分担するように造られたアーチ橋の一種で、そのためアーチ部、桁部ともにゴツく太いのが見た目の特徴。
ちなみに先述の万年橋については、桁部が地面に埋まって視認できないのでローゼ橋だという確証があるわけではないのだが、自分内カウントではきっとそうだ、ということにしている(笑)。
右の親柱のお名前は、
「御門前橋」。
左の親柱の河川名は
「かみのかわ」。結局漢字での河川名がなかったのだが、神之川と書く。
下路RCローゼ橋といえば個人的に真っ先に思い浮かぶのが、
この、アーチ部と桁部の融合する優美な曲線。コンクリートの質感と相まって、大好きなポイントである。
しばし、写真のみで。
で、渡って南側より正対。
写真は割愛するが、左の親柱には「昭和二十九年七月竣工」と。先ほどスルーしたけど、5t制限標識がある。
これまた先ほどスルーしたけど、
親柱上の街灯支柱が、かがり火の台座的なモニュメントになってるのはなんだろう?後付け?オリジナル?
ちなみにこの親柱には、ひらがなで「ごもんぜんはし」。
最後に引きで
北側からサイドビューと、
南側からの
斜めビュー。いや~、どっから見ても非の打ちどころがない!
この橋は間違いなく、ストリートビューという文明の利器のおかげで見つけられた。これが現地でたまたま見つけたんならさらにコーフンしただろうが、それでも十分以上に嬉しかった。やっぱ生で見るのは全然違うしね。
もしかしてもしかすると、我が国最南端の下路RCローゼ橋…だったりするのかもしれない。いや、まあまあの確率でそうなんじゃないか?
知らんけど。
以上。