2011年8月14日、第一次岐阜県探索。その(ほぼ)朝イチ、地図で気になっていたところへとやってきた。
いきなり、ドン。
ここは国道303号、北方地内。場所コチラ。
長いトンネルと、比べてめっちゃ短い旧らしきトンネル表記が併存しているのが面白くて、見てみたかったのだった。現場で見たこの景、かなり好きかも。
現道のトンネルがこちら、
新北山トンネル。延長1,380m。
対して、旧道のこちら、
いかにも短い。
お名前はもちろん
ウッ…見にくい(笑)。「北山隧道」と読めるだろうか?
やたら窮屈な坑口左側に、縦長銘板があった。
竣功年月日 昭和十四年六月三十日
工事請負者 株式會社 間組
案外古かった。そして名門・間組の仕事だったか。けっこう改修されてそうだったが…。しかしこの銘板のサビサビ具合、すごいな~。
この旧道は県道となっていて、隧道前にはヘキサが立っていた。
雪対策なのか、やたらノッポさんだ(笑)。
その下に掲げられている通行規制の告示が、この県道がどういう道なのかを示していた。まあ写真は撮ってなかったので出さないが。
そのヘキサ。
岐阜県道271号揖斐峡公園線。
さて、洞内の写真は一枚も撮ってなかった。ってことは、特筆すべきものはなかったんだろう。
つうことで、抜けまして
北側坑口。こちらは全体的にスッキリしてるな。
最大の特徴は、ポータルがスキューしてる(斜めになってる)ことだが、アーチ環と要石っぽく仕上げてあるところもポイント。でもなんか後付け感があるけど、気のせいか?
扁額は(おそらく)同じだが、
失礼ながら、シンプル極まりないポータル意匠には不釣り合いなほどに立派。
どうも左端には何か(揮毫者?竣功年?)が刻まれているようだが、写真がヘボくて全然わからない。
そして、これも地図で見て気になっていた旧道(旧々道)は、
こりゃヤバイ(笑)。
普通に落石ありそうやし、なんといってもここは
県道名のとおり、揖斐峡に面した険岨な地。
この日は、やめておいた(笑)。
最後に、旧道(県道)を抜けて現道に合流するところで、
新北山トンネル北側坑口。少しだけロックシェッドで延伸されていた。
以下、おまけの余談。この新北山トンネルの銘板についてなんだが、
こちら南側のもの。
で、こちら北側のもの。
まあ伝わらないと思うのだが(笑)。
それぞれよく見ていただければ、「工事延長」と表記されているのがおわかりかと。つまり延長1,380mのこのトンネル、南側を鹿島建設、北側を大日本土木が担当し、各々の工区別で銘板が付いている、というわけで。
1,000m超えのトンネルになってくると、ちょいちょいこのパターンがある。知っていても何も得しないけど、知らないよりはいいのかも(笑)。
うーん、まさに余談。
この後のネタで記事にしているのは、谷汲カントリークラブのトンネル、九頭師坂隧道、小瀬の遊歩道隧道。
以上。