小瀬の遊歩道隧道 【前篇】 (岐阜県関市小瀬~下有知) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2011年8月14日、第一次岐阜県探索。この日のネタで記事にしているのは、前半の谷汲カントリークラブトンネル九頭師坂隧道
 
 
 
久方ぶりに思い出した今宵ご紹介するネタは、
 
とっくに17時をまわった夕刻にやってきたメインターゲット。
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…って、なんで隧道記事で橋やねん!?
 
いや、実はメインターゲットはこの方じゃないのだが(笑)、せっかくなんでついでに。
 
ここは、岐阜県道290号上野関線が長良川を渡る鮎之瀬橋・北詰。昭和42年製のありふれたワーレントラスの橋で、コレ自体はまあ特筆すべきこともないのだが…。
 
 
良かったのは橋上からの長良川の、特に下流の眺め。
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川魚でも獲るのか、川中に人の姿も見えた。で、左端のほう…。
 
 
 
 
夕刻の柔らかくなってきた光線の中、
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鵜飼舟っぽい何艘もの船が係留されてる佇まいが、実に風流だった。
 
後で知ったことだが、ここは小瀬鵜飼と呼ばれる鵜飼ポイントだったってことで、やっぱり鵜飼舟って直感は間違ってなかった。
 
 
 
ハイ、こっから本題!
 
 
 
 
そんな鮎之瀬橋を渡った南詰で上流側を見ると…
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予告篇でお見せした、この景が。
 

ここで地図を→https://www.its-mo.com/z-127797943-492819370-16.htm

 
古びたコンクリ階段から続く、長良川河岸上に伸びる細道。この先に目指すブツがある。のっけから、車道でないことは一目瞭然。このイントロは心憎い。
 
 
 
上の写真で細道が見えなくなるところ。
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道のサイズはこんな感じで、完全に人道サイズ。これは遊歩道的なものなのかな?
 
 
 
カーブを立ち上がった先には、
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水神碑が。
 
なぜか写真を撮ってなかったのだが、このそばには水門があった。明治23(1890)年完成の、各務用水の取水口だそう。
ただし、完成当初の取水はもう少し下流の関市小屋名で行われていた。長良川の川床低下により取水困難となったため、昭和20年代前半にこの場所へと移されたのだとか。(各務用水土地改良区HPより抜粋引用)
 
 
 
そこを過ぎると、もうすぐ(だったはず、確か)。
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うぉおおお出た!
 
「小さい!」が第一印象。次に「イカツイ!」が来た(笑)。存外にハードコアなオーラを発散しておるじゃないか。
 
 
 
土被りはあまり…いや、
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ほとんどない。
 
コレは…隧道というよりは洞門。波型ライナープレートで巻かれた(被せた?)洞内の様子も、それっぽい。
 
 
そして、お気づきだろうか、この目線の高さ。身長173cmのわたくしが普通に撮影してこの感じ。低ッ!
 
 

 

いや、ほんと遊歩道って言うにはいささかハードコア。
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なんなら、照明もないし(笑)。
 
まあキレイな洞内やし短いし、大したことないっちゃそうやけど。でも、短いながらも曲がってるってとこが、また(笑)。
 
 
 
フラッシュオンにて、出口を。
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いや、小さいな~。
 
 
 
 
抜けて、振り返ると…
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コッチのがさらイカツイ!
 
 
 

目を引くのが

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坑口前の、この樹木たち。
 
倒れかかってきてるように見えて、キッチリと管理されていた。
 
 
 
 
こうして見ると、やっぱりこのお方、隧道じゃない。
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洞門ですな。しかも片洞門
 
いかにもハードコアに見えたが、危険な片洞門を安全のために覆ったという意味では、やはり遊歩道クオリティ(謎)ってことか。
 
 
 
最後に、引きで。
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いや、なかなかどうして、イイんじゃないの~?
 
 

 

堪能した。
 
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…って言いながら、どこに向かってんだ?って?
 
いやいや、堪能はしたけども、
 
 
 
 
本当のお楽しみは…
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【後篇】に続く。