2018年10月28日、悲報転じて北陸遠征最終日・3日目。この日のネタで記事にしているのは、朝方の鬼神隧道。本日のネタは鬼神隧道の2時間チョイ後、気になってた案件を思いだして訪ねたもの。
まずは、この写真から。
ここは、福井県道174号上大納下山線・谷戸口トンネル北側坑口脇。
このトンネルは以前記事にしている。その中でも書いてるのだが、ここの旧道がどういう感じなのか、気になっていた。この日ちょうど通りすがりの場所、我ながらいいタイミングで思い出したもんだと自画自賛(笑)。
上の写真では、銘板が失われている。例によって金属泥棒にパクられたのだろうか。まったくもって腹立たしい。
初訪問時(2010年10月)に撮ってた写真によると、
このトンネルの完成は1975年3月。ということは旧道落ち後、ゆうに40年以上が経過してるってことで。
後述する理由により(そして見るからに)、ここが廃道であることはわかっていた。この熟成期間、なかなかの廃道風景が期待された。
身支度を整え、車内でしばらく様子を見てから進軍開始。
というのも、写真ではわかりにくいがこの時、雨が降っていたのだった。「しとしと」よりももうちょい強めに(笑)。
まあ本気で雨が止むとは期待してなかったが。なんか懐かしいな、この感じ…。
すぐに現れるのが、この
カツラ?の大樹。
ちょっと調べた範囲では、特に知られた樹ではなさそうだったが、かつてニコイトンネルの上で見た岐阜県天然記念物のカツラ(この記事後半)にもさほど遜色ないくらいの、見事なものだった。
さて、のっけから
廃道感満載。
シングルトラックがあるってことは、それなりに入る人がいるんだろうか?しかしながら、さらっと調べてみた範囲では、この道をレポートしている記事は見つけられなかった。ネット初?
路肩には
駒止めが。ちゃんとこのようなアイテムが出迎えてくれて、嬉しい限り。
平穏な序盤。
「狐の嫁入り」的に、時折雲間から射すやわらかな陽光がいい雰囲気。
このくらいの感じが、
もっとも「歩いてて楽しめる」状態じゃないだろうか?
正直、もっと荒れてると思っていたので、この展開は少々意外。
とか、そんなことを考えたシリから
こういう展開になるっての、あるあるですなぁ(笑)。
幸いここは、この一か所だけで済んだ。
しかし、四十年の歳月は伊達ではないなあ。
このくらいが、もっとも「歩いてて楽しい」状態の廃道じゃないだろうか?
まあお好みの度合いはあるでしょうが(笑)。
この少し先で、初めて先が見通せた。
わかりにくいと思うので、道に赤ラインを引いてみた。
見えてる範囲は、問題なく進めそうだ。良かった。
でもこれまた、そう思ったシリから
初めての小崩落(路肩欠損)登場とか(笑)。
まあこのくらいじゃ影響はないけど。
そして、見えていたエリアが終わるあたりから、
…少々、ハードな雰囲気になっていきそうなのか?
そろそろ「アレ」が見えてきてもよさそうなんやけど…
あっ、旧隧道とかぢゃないよ(笑)。
【後篇】に続く。