【4】より続く。
先ほどまでがウソのよう。
道なんてなかったよ?と言わんばかりの
豪快な山抜け。
ガチな場面ではあるが、ここもまた崩壊斜面はかなり安定しており、ここ最近の崩落ではないことがうかがえた。
一番崩壊が酷かったパートは数十mほどで、そこをクリアすると
また(辛うじて)路盤が現れた。
崩壊斜面の下から、まるで伏流水のように
山水が流れ出し、路肩(の名残り)から滝となって落ちていた。
これは…ほぼ自然に還ってるも同然な状態やな~。
そして、
ちょっとずつアスファルトが顔をのぞかせてきた。
このまま路盤状況は回復するのかと思いきや、
その先ではまた新たなプチ崩落。
ここになぜか一つだけ、不法投棄のテレビ(いや、PC?)が。
いや~、すっかり、
わかりやすい廃道状態になった。
時刻は8時24分。崩落パートの通過には、撮影込みで6分しかかからなかった。だからといって舐めてはイカンよ、慎重にね。(誰に言うてんねん・笑)
で、進んでいくと見えてきたのが、
おお!アレは。
紛うことなき
廃橋、ですな。
谷ごと埋まってしまってる感じだが…?
サイドから見ると、
辛うじて、まだ橋の態をなしていた。
元々はそれなりに深さのある谷だったのかもしれないが、
もはや面影は無し。数年もすれば、橋もろとも埋まってしまうんじゃないだろうか…。
どうやってこうなったのか、想像できない。
上流側から濁流が落ちてくるはずなのに、その方向に曲がるって、どういう状況?謎~。
ちなみに、この橋もお名前やお誕生日など、一切の情報は得られなかった。魔境白倉あたりじゃあ、この手の橋にもそれぞれ魅力的な名前が付けられていて楽しませてくれたものだったが、それに比べるといささか愛想がないな(笑)。
さて、橋の先も
状況変わらず。いや…ゆるやかに悪化してるか?
果たしてこの道が最後に車両を通したのは、いつ頃のことなんだろうか。
右側には、
ずっと寄り添う中奥川。
林道中奥線の端点を目指すというのは、すなわち中奥川の源流方向へ遡るということ、でもある。
そして8時28分。
新たな橋が見えてきた。
事前に地図で確認しておいたところによれば、中奥川本流を渡る最後の(最上流の)橋のはずだ。
その橋では、
ある出会いが待っていた。
【6】に続く。