木之實隧道【前篇】(岐阜県恵那市岩村町~上矢作町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2012年11月3~4日、初めての奥三河探索。出発した夜の立ち寄り記事が瀬戸菱野トンネル、今回の物件の2時間40分後に訪ねたのが前橋
 
 
 
ちなみに、前夜は「道の駅上矢作 ラフォーレ福寿の里」で車中泊。11月上旬ながらも、伊勢神隧道通過時点で気温表示は1度!確実に夜半には氷点下まで下がっていたはず。寒かったあ~!
 
 
 
 
そして、夜明けとともに始動。最初のターゲットに向けて国道257号線を北上し…
 
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新木の実トンネル・上矢作側坑口。延長1350mのこのトンネルを抜け…
 
折り返して旧道に入る。さよう、最初のターゲットは、先ほどのトンネルの旧隧道なのであった。
 
 
 
 
 
 
だが、昨日の記事のように、のっけからハードコアなダート。
 
いやぁ~やめて~。
 
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…と思ったら、ほどなく舗装路へ合流。ホッとした~。
 
 
いやいや、ナビの言うこと聞いてると、往々にしてあるパターンやな~(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
とは言え、
 
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依然として心細い、わたくし好み(笑)の道が続く。
 
 
 
 
 
さぞや酷道だったに違いないな~、と味わいながら、のんびり進むこと7分…
 
 
 
 
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出 た 。
 
しっかりした掘割、思いのほか広い道幅と、3.2mの高さ制限標識。雰囲気はまずまずだ。
 
 
 
 
 
場所はコチラ。
 
 
 
 
 
 
車を停めて接近。
 
 
 
一応通行止めの意思は見えども…
 
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やる気のない封鎖。
 
進入禁止とは書かれていない。よって、空気も読まないよ(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 
岩村側の坑口。
 
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右側から土砂が流れていて、多少の堆積が見られる。コンクリート製のシンプルなポータルは、昭和の前半くらいのものか?そもそも扁額は
 
…って、ちっさ!!
 
 
 
ズーム、ズームっと…
 
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「口村岩道隧實之木
日十三月八年六和昭」
 
 
「岩村口」とキタもんだ!こういう表記は初めて見たなあ。しかもこの必要以上に小さな扁額。なんか変わった隧道やな~見た目と裏腹に。
 
 
しかし昭和六年とは、思ったより古い隧道だった。
 
 
 
 
 
右側の土砂のおかげで
 
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ちょっと水が溜まっている。水没ってほどでもないが、半ば廃状態のこの隧道を象徴する場面だ。
 
 
こういう生きてんのか死んでんのかわからん隧道、時々あるよね~。個人的に「リビングデッド隧道」と呼んでる類いのやつ(笑)。
 
 
 
 
 
しかしこれは…
 
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なかなかに香ばしい。
 
無照明かよ…。いや、今や消灯されてしまってるだけなのか?壁面にはわずかながらも、低脳の猿人による壁画が。
 
 
 
 
 
 
 
さて…
 
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では、抜けますか~。
 
 
 
 
 
 
 
 
【後篇】に続く。