東山洞 (静岡県熱海市某所) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
たからったさんから公式にオファーをいただいたので(笑)、この多少デリケートな古ネタを記事にいたします。
 
 
2011年9月25日、熱海市内徘徊において、最初に訪ねた物件になる。電子地図で不思議なトンネル表記を見つけていて、それを見に来たわけで。
 
ここら辺のはずだが…って、
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なんか見えてきたけど…なんだありゃ~?
 
 
 
 
 
地図通りの場所に
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非常に香ばしい香りをまき散らす穴が(笑)。
 
いわゆる「隧道」じゃないな…ってことは一見してわかったのだが、非常に気になる穴であることは間違いない。
 
この「なんちゃってウッディ」なポータル(笑)と、「なんちゃって石組」(には見えんけどな!)なアーチ。間違いなく、凝った造りだ。
 
しかも、
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「東山洞」なる扁額まで装備。どないですのん?
 
なんなんだね、キミぃ(久々
 

 

 

 
 
は…入っていいヤツか?これ?

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ここまでの写真で明らかなように、立ち入りに言及した表示は一切なかった。ならば…お邪魔しちゃいますよ…?
 
 
とか言いながらも、門扉みたいなのがあるし。
 
 
ふと目をやり…
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ウッ(爆)。
 
私●地って書いてるやん!まさに「ウッ!」ってなったけど、そこに書かれた内容に照らせば、わたくし無断駐車はしていないので、咎められる筋合いはないかな、と(笑)。
 
極めてオフホワイトな感じで、進んだ。
 
 
 
短いながらも
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微妙なS字カーブ。
 
この微妙な「揺れ」は、何を意味してるんだろう。この短い延長でさえもずれたのなら、完全なる素人が掘った(造った)のだろうし、そうでないなら意図して曲げた、ということになるが、はてさて?
 
 
 
さて、つるんとした、どこか艶めかしい洞内を
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抜けた、その先は…?
 
正直、どんなだったか憶えていない(笑)。私●地であることがほぼ確定していたので、写真は撮ってなかったもので。
 
 
 
撮ったのは、
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ポータルのみ。
 
変に凝った表側のご面相は、その…いささか趣味が悪かったが、こちら側はシンプルかつ端正な佇まい。大正~昭和初期ごろの隧道ですよ、って写真を見せても騙せそうな(笑)。
 
 
 
コチラも同じく、
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「東山洞」の扁額。
 
端正な印象を強めているのが、この美しいアーチ環(本物の石か?)と、センスの良いワンポイントのような仕上げの、要石。
 
アーチ環と笠石の間隔は狭いのに、そこに扁額が隙間なく嵌まっている…が、不思議とバランスの悪さは感じない。やはり端正なアーチ環のなせるわざか?
 
 
バシバシッと写真を撮って、即退散(笑)。aa601d5d.jpg
 
 
いや~、不思議な穴だった。
 
この穴…いやまあ、隧道でいいや、これはいつ頃にできたものなんだろう。明らかに今も、そして立地を考えればその出自から私●地の通路として造られた隧道であることは間違いなさそうだが、今の姿がオリジナルとは思えない…特に表側は。
 
どこかに資料はないものかね~。…と思いながら、全然調べずに現在に至る(笑)。というわけで、その性質上、地図掲載は控えておくとする。
 
 
 
えー、たからったさん、DAiNさん、こんなんでしたがいかがでしょうか?
 
 
 
 
当日は、この後汐見洞トンネル、そして拙ブログ最大のヒット記事(笑)、野中山隧道へと。
 
 
 
以上、完結。