【2】より続く。
進軍開始から1時間と6分、距離にして約2.2km。長い間想い焦がれた隧道へとたどり着いた…感無量。
それは、端正な、と表現したくなるような素掘り隧道だった。
場所はコチラ。
端正なビジュアル。だがその洞内には
隠し持った凶器がギラリと…。おおお…
サイズ感はこんな感じ。
この隧道、おなじみトンネルリストにも記載されていない。よって、その名称、スペックともに不明だ。でもまぁ仮称をつけるとしたら、「父ヶ谷隧道」以外には考えられない。
延長は…だいたい40mほどだろうか。
かなりざっくりと掘られていた白倉の隧道群に比べ、存外に丁寧に掘られたように見える。
さてさて、なんといっても見モノは…
頭上に連なる無数の氷剣。
いや~イカツイなあコレ!調子に乗って下で遊んでたら怪我しかねない。しかしこの感じ、懐かしの
鳥越隧道を思い出した。
抜けて振り返り。
イイねぇ~!
こちらには「落石注意」の看板が。これまたイイねぇ~!!
大いに満足。だがしかし。覚えておられるだろうか。
この林道に存在する隧道は二本。
以降はこの二本め、遥かなる孤高の隧道への道程の記録となる。
さて、隧道を抜けた林道は、
大きく右へ回り込む。
そこで振り返ると得られる眺めがコレ。
イイ。としか言えない(笑)。もう単純に、イイ。
さらに視線を左へと移すと、
これまで辿ってきた林道が見渡せる。やや左寄りには、例のつづら折りも見える。
そこから
歩くこと10分…
おおおお。
まるで桃源郷のように美しい光景が見えてきた!
ちょっとズーム。
これは壱ノ壺という淵らしい。さらに遡上すると、二ノ壺、三ノ壺とあるようだ。
いや~美しいなあ…。
美しいといえば、
この場所にあった氷柱も非常に美しかった。
道々あちこちで見られた氷柱の中でも、ここのは格別やったな…。
ガッツリと掘られた
切り通し。
林道は淡々と登り続ける。
そろそろ変化が欲しいな~というタイミングで
久々、陽光のもとへ。
にわかに開けた場所へ。
ここで振り返る下界側。
思えば遠くへ来たもんだ…
遠くへ来たけど…
まだまだ、道は遥かなり。
【4】に続く。