【1】より続く。
俄然、廃の度合いを増した父ヶ谷林道。
無論、この程度のこともまた想定の範囲内。黙々と歩みを進める。
9時15分。
思わず「おお~!」となる自然の驚異に出会った。
見えますかね?
これ。
高いもので40~50センチにもなろうかという氷柱。
いわゆる「ツララ」でなく、氷結した水滴が徐々に高さを増したもの。逆さツララ(笑)?
寒い地域にお住まいの方にはさほど珍しくないのかもしれないけど、わたくしの日常生活でこんなもんはまず見ない(笑)。
ここもまた、印象深いシーンのひとつ。
だが、序盤最大のフォトジェニック・ポイントは、この先にあった。
9時19分。
想像もしてなかったものが見えてきた。あれは…
ま~さ~か~の~つづら折り~!!
コイツは萌えたね~!あらかじめよく地図を見てりゃわかったことだが、こんなパートがあるとは全く予期してなかった。
最初のヘアピン外側より。
荒廃しながらも、強烈に車道であることを主張するこの光景。コレはいいわ~!!
そして、最も見ていただきたいのはコレなの。
萌え死ぬぅ~!!
この線形!現役の道であっても素晴らしいのに、ましてや(実質)廃道でのこの光景は、もう反則級のインパクト!
そして、気づいていただきたい…この三つのコーナーで、いかにガッツリと高度を稼ぎに来ているか。これもまた、第二ステージに入った父ヶ谷林道の「本気」だ。
はあ~…思い出してもテンション上がったわ~(笑)。
このつづら折りをクリアして数分。
先頭をゆくむねぞう氏とおろろん氏が、対岸に何かを発見。
写真ほぼ中央に…おいおいまさか…
ちょ、
ナニあれーー!?
現場は一時騒然と(笑)。あの悪質なまでに意味ありげな(爆)暗がり。しかも有り得ないほどに四角い。あれは…人工の穴なのか?
いや、臆面もなく言えば、隧道なのか!?
5人全員、現場でいろんなアングルから舐めるように見てみたが…どうにも絶妙にわからない。
非常~~にモヤモヤしながらも…たぶん天然の地形じゃないか、と結論。ましてやこの急峻な渓谷の、それも対岸。見に行こうったって、そう簡単な話じゃない。モヤ~
…としつつ(笑)、先へ進む。
日陰の谷をゆく
凍てついた廃道。
コレは振り返っての撮影。駒止めがいい感じだ。
見事に氷結した絶壁の見下ろすこの場所。
なぜかこんもりとカマボコ状に残る雪。困惑を隠せないむねぞう氏とおろろん氏(笑)。
そして…時は9時38分。進軍開始から1時間と6分、距離にして約2.2km。
ああ…ようやく逢えた…
【3】に続く。