今宵は、ケッパコあーやんさんの記事で懐かしい川の名前を見て思い出したネタにけってーい。
今宵ご紹介する物件に出会ったのは、16時35分。東海市でのレンタカー返却時間を気にして、急いで最後の目的地に向かって国道257号を南へ爆走していた、その途中だった。
そのファースト・コンタクト。左を流れる寒狭川に・・・
急いでる時に限ってこういうのに出くわすってのは、完全にあるあるじゃあないかえ?
ってか、この佇まい、時間がないとはいえ、スルーは不可。えーいもう、こんな時に限って(笑)。
完璧に廃橋だと思ってたのだが、正対して見ると・・・
うーーーーん?
進入禁止措置はナッシン、そして橋上にはくっきりとダブルトラックが。・・・生きてんのか?この橋?
地図を見れば渡った先に建物記号があるし、道路も山の向こうの集落まで延びてはいるが、先述のようにこの時は時間がなく、先の様子も見ていない。ちょっとした林道のようにしか見えていなかったので、橋の生死には半信半疑だった。
左右の親柱にも読み取れる情報はなかったので、とりあえずは渡ってみよう。
遠目にもわかっていたことだが、
橋上のこの惨状はなんだ。
この束柱を見れば、
それなりの意匠が施され、かつては立派な高欄が備わっていたと思われるのだが。
やっぱり・・・アレか?流されたのだろうか?
集中豪雨あるいは台風などで寒狭川が暴れ、この橋をオーバーフローするような事態がかつてあったのか。
でも謎なのは、二枚上の写真でもわかるとおり、束柱の中でもメインの四本のみが残っていて、それ以外がほぼ根こそぎ持って行かれてること。抵抗を受けやすい大きな束柱こそ、先に流されそうに思えるのだが・・・。もしかして、人為的に壊された?腑に落ちない・・・。時間がない中でも、そんな疑問を感じていた。
この辺も林道の橋っぽいとこだな・・・。
![468dfc91.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/ce/7c/j/o0560084314382032253.jpg?caw=800)
ルーティーンどおりなら必ず撮ってる、上流、下流の様子も撮ってない。だいぶ焦ってたなあ(笑)。
で、渡りきって正対。
おおっ、こっちの親柱は比較的状態がいい!
それぞれに銘板が残っている。こいつは僥倖!しかし・・・
向かって右の親柱。
![468dfc91.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/ce/7c/j/o0560084314382032253.jpg?caw=800)
・・・。絶妙に読めませんやん!
せっかく橋名のようだったが・・・。この手の琺瑯製?銘板、こうなっちゃうのよ~。サビで判読できなくなる、これまたあるあるですわ。虫食い問題みたい。
ならば、と左の親柱。
ギリ・・・ギリッ・・・(歯ぎしり)
これまた絶妙な虫食い問題状態。うーん、イイ問題ですね~(笑)。
字の間隔とか、見えている部分からの類推で脳内補完した結果、これはやっぱり「昭和七年四月改築」ではないのかと思い・・・その古さに自分でビックリした(笑)。
てっきり林道の橋だと思ってたが、けっこうな古道なのかもしれないな~この道。改めて地図を見てみれば、かつて稲目トンネル開通前までは重要な道だったようなルートですな。
ちなみにその稲目トンネルは、ケッパコさんの記事にある豊橋鉄道田口線のトンネルを改築して車道化したものであります。
廃じゃないけど廃オーラをまとう、リビングデッド橋。
かつての立派な姿を想像しながら戻った。
いや、最後にイイ橋に出会ったわ。ただ残念なのは、お名前がわからなかったことだなあ・・・
とか思って戻ったら、橋から微妙に離れた地味~なところに・・・
アッターー!お名前!!
そうそうこの手の看板、寒狭川沿いによく見られた。その名は、市代橋、だった。よかった~判明して。非常にスッキリ!
お名前がわかってみると、対岸の虫食い問題も脳内補完がススム君(笑)。「いち志ろはし」じゃないかな~あれ。
わずか5分でのタッチ&ゴーだったが、印象に残っている橋でございます。
以上、完結。