錦川橋梁 (東海道本線 安土~近江八幡) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2014年4月27日、よととさん宮川さんの師匠2名とともに巡った「煉瓦祭りシバキ残し総ざらえ」。
えー補足しときますと、「煉瓦祭り」は鉄道敷の下にある煉瓦橋梁、架道橋、暗渠をひたすら探しまくるという、シンプル極まりない催しでございます(笑)。
 
今宵ご紹介するのは、以前記事にしたえつた川橋梁の次に探し当てた物件。ちょいと異色な記事ですよ。
 

 

 

JR近江八幡駅の安土方をくぐる細い水路表記を目指してやってきた。師匠方が事前にチェックされた鉄道省の構造物台帳にある「錦川橋梁」がそれではないか、ということで、台帳によれば径間長三尺(0.91m)の小さな煉瓦橋梁だということなのだが、はてさて。
 
 
JR近江八幡駅・東口ロータリーの一角に車を停車させていただき、
 
目指す水路表記を見つけた。
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道路下から写真左に現れてくる、細い水路がそれ。
 
水路はまず近江鉄道をくぐり近江八幡駅へと接近、ホーム東端直前くらいで向きを変えて線路下へと入っていく。
 
 
わかりにくいが、
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正面の茂みの向こうで、水路は再度向きを変え、東海道本線の下へと潜りこんでいってるようで。
 
こっからでは様子がわからないが、何しろこの立地、三尺なんて小さな橋梁はとっくの昔に崩されて、開渠化されてるんだろうなあ・・・という状況だったが。
 
 
そこはまあ念のために、ということで、
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踏切を渡って反対側を確認に行った。あの辺の下をくぐってるはずだが・・・。
 
正直、全然期待していなかった。まったく何もありそうな雰囲気もナッシンだし。踏切を渡って目的方向へ曲がっても、やはり何もない。
 
・・・ように見えたのだが、あに図らんや。
 
 
路肩の側溝をよく見ると
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ヲイ!なんかはみ出しとるぞ!!
 
 
いやーコレは感動した~!そこに見えていたのは、まぎれもなく煉瓦アーチの天井部分。通常なら土被りがあって絶対見えない、見えてはいけない部分だ。そのサイズはかなり小さそう。まさに台帳どおり。これこそが錦川橋梁で間違いないだろう。
 
 
発見の喜びのままに、反対側から見てみれば・・・faa8168e.jpg
 

おおう!穴開いてる!

 
なんとアーチ天井部を一部崩して、穴が開けられている。ここは側溝なので、水を逃がさなければいけないからな。まあ当然といえば当然。
 
それよりも、
 
 
開口部があるってことは・・・
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内部が撮れるのよ~。
 
モルタル補修は雑だが、存外に状態は良さそう。東海道本線下の煉瓦橋梁、架道橋、暗渠でボロボロになってるものは見たことがない。
 
まあ現役の大動脈を支えてる構造物だから当たり前っちゃ当たり前なんだけども、それでも敷設時のしっかりした施工の賜物であることも大きいだろう。さすがに国家事業として敷設されただけのことはあるなあ・・・。
 
 
そこ!ただのドブやん?とか言わない(笑)。
 
 
続いてよととさん。
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客観的にみると、まあ、アレですな(爆)。
 
 
 
ふと、もう一度最初に見つけた側をよく見ると、
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あー、こっちも穴を開けてるっぽいな。なんかふさがってるけど。
 
 
 
現場を引きで。
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あの小さな祠の左側足元にあるのだが、わからんよねえ~。
 
 
いや~、感動アーンド満足(笑)。
 
 
 
戻りの踏切で、再度見てみる。
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錦川橋梁のおよその位置に、赤い線を引いてみた。
 
 
行ける方は、一度見に行ってみてくだされ。なんか、意味なく笑っちゃいますよ(笑)。

 

 
 
以上、聖なる夜に相応しい記事、完結。