本日ご紹介するのは、初日の最終物件。煉瓦ではないものの、地味にこの日最もテンション上がったかも?
タメなく、まずは正対でお見せしましょ~。
いかがでしょ~?
コレに反応するかどうかは微妙なところだろうが、そもそも2.0t制限標識を認識した時点でチェックする価値はある。
がしかし、この橋の場合は、車で走ってきたルート的に先にサイドアングルが見えちゃったのだが、その時点でスルーは有り得なくなった。
アプローチは西から。もったいつけて、まずは親柱チェック。
向かって右。
「ごてんはし」。
何とも言えない色ですなあ。高欄とカラーリングが統一されているからまあみっともない感じはしないが、元はどんな色だったんだろうか。
あとこの字体、いわゆる達筆ではないが、なんか味があるな~。
続いて左側。
「昭和二十九年三月架設」。
最初に見えたアレから予想したよりは新しかった。この時代にこんな橋が架かったなんて?
では、ちょっと引っ張ったけど、最初に見た衝撃のサイドアングルをご覧いただこう。
これ。

このサイズで、まさかの上路トラス橋!
なんでなん!?
上路トラス橋といえば、概してもっと大きいサイズの橋で採用されることが多いイメージ(参考)。ワンスパンである程度の距離を跨ぎたいケースとか。
また橋脚を立てる場合には、トラス桁の分だけ橋脚の高さを抑えられるので経済性に優れるとも言われるが、参考の橋のようなサイズでさえ橋脚なしで谷を越えてるのに、ここはまたなんで?経済性優先で2.0tしか通せないような脆弱なトラス桁を使ってるから橋脚が必要、ってことか?
もっと接近して。
これは…ダブルワーレンか。
サイドに張り出したスティフナー(補剛材)がまたイイ感じだが、接合部分、脆弱すぎやしませんか!?(汗)
いやいやいや、なんでこんな橋が架けられたんだろう・・・?謎すぎ。
橋上から眺める、上流側。
確かに、少し深めの谷ではあるけどなあ。ちなみに川の名は相見川。
んで、下流側。
んー、特にコメントはない(笑)。
渡った先の親柱、左側は、
このように損壊していた。
嵌ってる銘板は、さっきと同じ竣功年のもの。
正対。
向かって右の親柱は銘板が失われていた。
つまり、漢字でのお名前が現場ではわからなかったのだが、幸田町の「橋梁長寿命化修繕計画」資料で「御殿橋」だと特定した。
その資料によると、当橋は「緊急対応E」評価。まず緊急対応が必要なレベルだったみたいである。この資料は平成23年3月のものだったので、訪問時点ではおそらく緊急対応済みだったと思われるが、現状が気になるところである。
最後に、東南からのサイドアングル。
こういうミニマムな上路トラス橋、他でも見たことあったら教えていただきたい。ぜひ見に行きたいので(笑)。
いやしかし、たまたまサイドアングルが最初に見えて良かった。
じゃなきゃ、時間も時間やし、橋上のビジュアルだけじゃスルーしてたかもな~。
それ以前に、まあうまいことこの道を通りかかったものよ。
やっぱ、呼ばれたのかしらね(笑)。
以上、完結。