よろしく大阪。
朝早く起きる癖が抜けない。
と言っても、会社を辞めてまだ二日目だからあたり前なのだけど。
昨日、名古屋から大阪に引っ越した。
勝手知ったる恋人の家。
ここが今日から私の家だ。
会社に行く彼よりも早く起きて、窓を開け、
「よろしく大阪ー。」とか、言ってみた。
返事はなかったけれど、
空気がとても気持良かった。
今日、いちにち何をしよう。
本当は、区役所での手続きとか、
やることはわりとある。
けれど。
いかんせん、引越しで疲れてしまって。
・・・。
今日はいちにちお休みしよう。
家の中で。
彼に頼まれたクリーニングだけお願いして。
それから少し整理しよう。
これからのこと。
ピースフルズ
三人で過ごす夜は楽しい。
ピースフルズを卒業するのは本当は悲しい。
会社での半年間を、あっさり捨てることを選んだ私。
罪悪感をおぼえるまでもなく、淡々と流れていく社会。
それでも、
やっぱり三人で過ごす怠惰な夜は好き。
無意味に費やす時間。
ただ、なんとなく。
体は疲れて、眠って休めればいいのに、
なんとなく、一緒にいたい感じ。
卒業は悲しい。
野菜炒めと、
卵と玉葱のお味噌汁。
麻婆豆腐。
洗い物をする田村さん。
HERO
「テキストの一番後ろについてる解答集みたいだね。」と、
いつだったか、私は恋人に言った。
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時折、私の思考はぐるぐるまわる。
答えをつかみそうでつかめなくて、
自分の動線に足が絡まる。
思考の断片をつなぎ合わせるみたいに、手探りに話す。
彼は、少し眠そうな(真剣になるとそう見える)顔で、
私が答えを求めるまで、黙っていて。
私が疑問符を投げかけてから、たっぷり3秒。
たぶん、いつも3秒だと思う。
彼の、こたえのリズム。
この間、私は無条件に彼を信じて言葉を待つのだけど。
ほとんど、私の言葉を繰り返して いるだけなのに、
私は、頭蓋骨の重力を取り戻す。
ひどく、子供じみた気持ち。
虫食い算を解く、小学生みたいに。
::
奇跡だと、思う。
私の疑問符をきちんと汲み取ることとか。
ひねた私の耳に、まっすぐに届くこたえとか。
それは絶望的な幸せで。
泣きたくなる。
リボルバー青い春
前から観たくて、半ば強引に借りた。
「青い春」はかなり好きな作品だったから、
期待値は結構高かったのだけど。
感想としては、「ひどい」。
途中、「観るのやめる?」と恋人に言いそうになった。
なんだろう。
別に評論家じゃないから、個人的な意見だけど、
全体的に、主演の3人の演技がうすい、というか浅い、というか。
芝居くさくて、興ざめしてしまった。ものすごく。
玉木宏キレイな顔だな。というのと、
新宿懐かしいな。というので、
やり過ごした感じ。
見終わった後、恋人に感想を言うと、
「そう?すごく面白かったんだけど。」と、意外そうな顔をされた。
こういう類のことで彼と感想が別れることは珍しいので、
ちょっと驚いた。
え。そうなの?ほんと?と、繰り返し訊いた。
彼は「何が不満だったの?」とばかりに頷いて、
すごく良かったと思うよ、と笑っていた。
私は、自分が勝手に選んだDVDだったから、
彼が満足したなら良かった、と安心して、
それでもなんとなく釈然としない気持ちで眠った。
明日起きたら、ネットで調べてみよう、ほかの人の意見…。

