秋田「山本 純米吟醸 6号酵母&7号酵母」どちらも誤差の範囲で、多少、酸味と渋味の量が異なる | 酔い人「空太郎」の日本酒探検

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意欲ある先進地酒蔵のお酒をいただき、その感想を報告します。
SAKETIMESにも連動して記事を載せます。

都内の銘酒居酒屋にお邪魔すると、日本酒のラインナップの中に楽しい飲み比べができるお酒が並んでいたので、いただくことにしました。

2つ目はこれです。

「山本(やまもと)純米吟醸 生原酒 6号酵母&7号酵母」。

秋田県八峰町の山本酒造さんが醸しているお酒です。

 

酵母以外スペックを同じにして、酵母の特徴だけでお酒の味を比べるというのは、楽しいものです。

近年は多くの酒蔵が試みているものですが、空太郎が知る限りでは山本酒造の蔵元の山本友文さんが初めて考えたアイデアだと思います。

 

初出は2007BYになると思われますが、その時は「山本」ではなく、「白瀑(しらたき)」で発売しています。

以後、15年近くになりますが、毎年必ずリリースしており、多くの料飲店が楽しみにしているようです。

いわずもがなですが、6号酵母の発祥は新政蔵、7号酵母は真澄蔵です。

 

55%精米の純米吟醸、生原酒です。

飲んだ印象は甘旨味のタイプはほぼ同じ純度で、とても麗しい。

生酒のフレッシュな香りがあるので、酵母違いの含み香の差も僅少で、どちらもイソアミルのスレンダーな香りでした。

 

違いは6号酵母の方が酸味が強く、7号酵母は渋味が強いことでした。

どちらも文句なく、美味しいのですが、酵母違いを楽しませるのであれば、もう少し明快な差がでるように、きょうかい酵母のラインナップから選んだ方がよいのではないか、と思いました。

空太郎の官能能力のなさを棚に上げていますが。

 

お酒の情報(21年116銘柄目)

銘柄名「山本(やまもと)純米吟醸 生原酒 6号酵母 2020BY」

酒蔵「山本酒造(秋田県八峰町)」

分類「純米吟醸酒」「無濾過酒」「生酒」「原酒」

原料米「不明」

使用酵母「協会6号酵母」

精米歩合「55%」

アルコール度数「16度」

日本酒度「不明」

酸度「不明」

情報公開度(瓶表示)「×」

標準小売価格(税込)「1800ml=3380円」

評価「★★★★★(4.4点=96点)」

 

お酒の情報(21年117銘柄目)

銘柄名「山本(やまもと)純米吟醸 生原酒 7号酵母 2020BY」

酒蔵「山本酒造(秋田県八峰町)」

分類「純米吟醸酒」「無濾過酒」「生酒」「原酒」

原料米「不明」

使用酵母「協会7号酵母」

精米歩合「55%」

アルコール度数「16度」

日本酒度「不明」

酸度「不明」

情報公開度(瓶表示)「×」

標準小売価格(税込)「1800ml=3380円」

評価「★★★★★(4.4点=96点)」