新潟県上越市の千代の光酒造さんが醸しているお酒をまとめて購入し、自宅で飲み比べをしました。
2本目はこれです。
「ちよのひかり KENICHIRO 純米吟醸 雄町 火入れ」。
友人と蔵にお邪魔して、マイ・アッサンブラージュの体験をさせてもらったわけですが、まずは第一セッションです。
ベースとなるお酒が2種類で、それに4種類のお酒を等量ブレンドして、評価するのが第一セッションでした。
ベースとなる1つ目(G)は54%精米の市販していない純米酒に吟醸酒を加えた蔵独自の酒です。
2つ目(K)は季節商品の「ちよのひかり KENICHIRO 生酛 50%精米の純米吟醸酒」でした。
その2つのベース酒に等量でブレンドするのが、以下の4つのお酒。
1,千代の光 純米大吟醸 越淡麗35%
2,千代の光 特別本醸造 五百万石54%
3,真 特別本醸造 美山錦54%
4,天福 本醸造 越後山田錦54%
これで「G1」「G2」「G3」「G4」と「K1」「K2」「K3」「K4」
が出来上がりますので、この8つを利き酒して、ナンバーワンを選びます。
1から4のお酒は1だけが純米大吟醸で、残る3つが本醸造酒なので、純米大吟醸が加わったお酒だけ香りなどが異なるので違いは明確でしたが、残る3つは非常に類似している味わいで、その微妙な味わいをどう評価するかが難しいというか、個々人の好みとなるのだと思いました。
繰り返し利いて、20分かかって結論を出しました。
私は「K3」を、友人は「K1」を1位に選びました。
これをもとに次は第二セッションへと移ります。
8種類の中から選んだマイナンバーワンのお酒をブレンド比率5対5に加えて、ブレンド比率を3対7と7対3に変更した酒をその場で蔵元が調合します。
そして、その比率の違う3つを飲み比べて、マイナンバーワン「MyクラフトChiyo」を最終決定します。
15分ほどかけて、じっくりと吟味をし、空太郎は「K3」の5対5を、友人は「K1」の7対3を本日のナンバーワンに選びました。
続きは次回に。
2本目にいただくのは、蔵元後継者の池田剣一郎さんが監修する新しいシリーズです。
雄町50%精米の純米吟醸、一回火入れです。
上立ち香は可憐でチャーミングな甘い香り。
玩味すると中程度の大きさの旨味の塊が平滑になった表面に微細な気泡を内包したとろみ層を薄らと乗せて、伸びやかな雰囲気で滑り込んできます。
受け止めて保持すると、気泡のわずかなプチプチ感をBGMにして、軽快に膨らみ、拡散して、適度な大きさのガラス玉様の粒々を速射してきます。
粒から滲み出てくるのは甘味7割、旨味3割。
甘味は上白糖系のさらりとしたタイプ、旨味はシンプル無垢でスレンダーな印象で、両者は足並みを揃えて、馥郁とした世界を描きます。
流れてくる含み香もジューシーで爽やかな風のよう。
後から酸味と渋味が適量現れて、酸味は味わいに彩りを添え、渋味が全体を引き締めて、終盤まで疲れを見せずに甘旨味が踊るのを見届けるのでした。
好感の持てる仕上がりでした。
それでは、千代の光酒造のお酒、3本目をいただくことにします。
お酒の情報(25年114銘柄目)
銘柄名「ちよのひかり KENICHIRO 純米吟醸 雄町 火入れ 2024BY」
酒蔵「千代の光酒造(新潟県上越市)」
分類「純米吟醸酒」
原料米「雄町」
酵母「不明」
精米歩合「50%」
アルコール度数「15度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「△」
標準小売価格(税込み)「720ml=2000円」
評価「★★★★★(7.65点)」