取材で北海道函館市に参りました。夜は美味しい鮨を堪能しようと、以前から目を付けていた「すし蔵」さんにお邪魔しました。
美味しいつまみをいただきながら、早速、北海道の地酒を次々といただくことにしました。
2本目はこれです。
「国稀(くにまれ)特別純米」。
北海道増毛町の国稀酒造が醸しているお酒です。
「すし蔵」さんではお任せでいろいろなネタをだしてもらいましたが、やはり、印象的だったのは津軽海峡で獲れた本マグロでした。
その本マグロは青森県側の大間で水揚げされれば「大間のマグロ」となり、函館側の戸井で水揚げされれば「戸井のマグロ」と言われることは知っていましたが、大将によると「戸井のマグロの方が値段が高いことも多い」と聞き、びっくりしました。
調べてみると、戸井では大間のような一本釣りではなく延縄(はえなわ)漁法なのですが、その代わり、獲れたマグロを大型船上で多数の漁師が集まって、10~20分以内に血抜き&氷水漬けの処理を済ませてしまうそうです。
このため、鮨屋などは発色のよいマグロを求めて、戸井を指名するケースが多いとのことでした。
興味深い話でした。
さて、2本目は五百万石55%精米の特別純米、火入れです。
上立ち香は凡庸な酒エキスの香りが。
口に含むと中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に薄っすらととろみ層を乗せて、ゆっくりと忍び入ってきます。
受け止めて保持すると、促されるままに素直に膨らみ、拡散して、適度なウエットな粒々を次々と射掛けてきます。
粒から現出してくるのは甘味7割、旨味3割。
甘味は上白糖系の乾いたタイプ、旨味も無垢で朴訥な印象で、両者は仲良く肩を並べて、緩い雰囲気で踊ります。
流れてくる含み香は酒エキスの香りに火冷め臭が加わって。
後から酸味は皆無、渋味がわずかに現れて、隠し味役に留まります。
甘旨味は終盤までのっそりと霞がかかった世界を描き、飲み下した後の余韻はいささか長く伸びるのでした。
それでは、「すし蔵」さんでいただいた北海道のお酒、最後の3本目を紹介することにします。
お酒の情報(26年73銘柄目)
銘柄名「国稀(くにまれ)特別純米 2024BY」
酒蔵「国稀酒造(北海道増毛町)」
分類「特別純米酒」
原料米「五百万石」
酵母「不明」
精米歩合「55%」
アルコール度数「15.5度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「△」
標準小売価格(税込み720ml=1980円」
評価「★★★★(7.45点)」















































