荒木町の銘酒居酒屋の「純ちゃん」にお邪魔しました。
今夜も30種類のお酒をすべていただきましたが、その中で2本、報告します。
1本目はこれです。
「塩竃 阿部勘(しおがま・あべかん)翠潮(すいちょう)」。
宮城県塩竃市の阿部勘酒造さんが醸しているお酒です。
阿部勘酒造は今年(2026)5月に主力銘柄「阿部勘」のリブランディングを実施しました。
銘柄名を「阿部勘」から、「塩竃 阿部勘」に変え、サブタイトルに「潮」を使うことにしたのです。
プレスリリースによると、その狙いは、以下のようです。
「国内外で和食への注目が高まるなか、今回の再構築では、“寿司の街・塩竃の酒”として、魚介料理との調和をこれまで以上に深く追求」し、
「鮮度の高い魚介を自然に心地よく食べ続けられる酒、料理を引き立て、自然と杯が進む酒」
を目指すようです。
寿司に合う酒といえば、宮城県石巻市の「日高見」を醸す平孝酒造がそれを極めて、圧倒的な支持を受けているわけですが、阿部勘酒造はあきらかにこの蔵を意識しての改革だと、空太郎は推測します。
すると、これまでの阿部勘よりも甘さを抑えた酒を目指すということになります。
今夜いただく「翠潮」はシリーズの中でも一番の食中酒狙いの酒のようです。
上立ち香は細くて淡い酒エキスの香りが。
玩味すると中程度の大きさの旨味の塊が、よく踏み固められて平滑になった表面に打ち粉を振って、サラサラな感触をアピールしながら、まっしぐらに駆け込んできます。
受け止めて保持すると、自律的にキビキビと膨らみ、拡散して、適度な大きさのガラス玉様の粒々を連射してきます。
粒から滲出してくるのは甘味6割、旨味4割。
甘味は上白糖系のドライで儚いタイプで次の瞬間には昇華して、旨味に主導権を委ねます。
複数のコクが織り上がった旨味は、鍛え上げられた筋肉質の舞いを披露します。
流れてくる含み香は地味な酒エキスの香りがわずかに。
後から酸味が僅少、渋味が適量現れて、旨味の舞いをさらに引き締めて、終盤になると早い段階で反転縮退して、そのまま喉の奥へと駆け去っていきました。
まさに「日高見」の味わいにじわりと近づいています。
果たして、蔵元の阿部昌弘さんの決断が吉と出るか。
今後の推移を見守ります。
お酒の情報(26年158銘柄目)
銘柄名「塩竃 阿部勘(しおがま・あべかん)翠潮(すいちょう)2025BY」
酒蔵「阿部勘酒造(宮城県塩竃市)」
分類「純米酒」
原料米「不明」
酵母「不明」
精米歩合「非公表」
アルコール度数「15度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「×」
標準小売価格「1800ml=3465円」
評価「★★★★★(7.55点)」















































