いざ、竹村新道!。。。のはずが。
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■1日目
■2日目
神降臨により、急ぎ足で到着した水晶小屋からのつづきであります。
間に合ってスッキリしたところで、少々休憩を。
そういえば行きに載せておりませんでしたが、水晶小屋の前にはこんな天国テラス席があるんですよ。
立山方面や裏銀座の山々を眺めながら、ここでのんびりする幸せよ。
am7:48 @2,903m
さてさて。
ここから真砂分岐までは、行きでメンタル&体力ともにヘロヘロになったところ。
足元に気を付けて進むとしましょう!
登りはまだ良いのだけど、こういうザレた下りもけっこう苦手。。。
左側に滑ったら、そのままズルズル~。。。っといっちゃいそうで気が抜けない。
しかしまぁ、よくもこんなところにトレイルを作ったもんですよね。
歩くだけでも恐々なのに、ここを整備してくれる人がいるのは本当にありがたいことですよ。
へっぴり腰でノロノロと進む。。。
岩場はだいぶ慣れてきたけど、こういうところはどうにも腰がひけちゃう。
岩場を越えていくようです。
えっさほいさ。
登り切った先から見えていたのは。。。ズーーーム!
富士山!
こんなに離れていても、やっぱり見つけてしまいますよね。
am8:41 @2,729m
ようやく東沢乗越に到着しました。
10分ほど小休止。
ちょっと回復して、先に進んだところ。
それにしても空がめちゃんこ夏!
その反面、日差しが容赦なく照り付けております。暑い~。
そしてつかの間の穏やかな稜線歩きを過ぎると、
岩稜帯!!!
岩が大きいので、手や足が届かず難儀しているところ。
たしか▼のところは、ジャンプして移動した記憶。
三点支持なんてムリなのよ。
岩があっちにもこっちにもゴロゴロと。。。
ここを下れば、たしか岩稜帯ゾーンはそろそろ終わり。
あぁやっぱり怖かったよぅ。
真砂岳にだいぶ近づいてきました。
その右に下っている尾根が竹村新道でございます。
ワタクシはすでにだいぶ消耗しております。
続く岩稜帯とじりじりする暑さがヤバいのなんのって。
おそらく湯俣岳かなと▼
早くあのへんを歩きたい!
真砂岳の鞍部までやってきました。
ここの中腹部に、竹村新道に行く分岐があります。
なんだけど、ちょっとこのへんでお昼の下準備を。
お昼に食べようと思ってるのがお湯入れて20分ほど待つものなので、時短のためにここでお湯だけ入れてっちゃおうという作戦であります。
伊豆山稜線歩道の達磨山のときの作戦をふたたび。
am10:30 @2,798m
お湯入れに10分ちょっと所要したのち、ひと登りして真砂分岐に到着です。
ここでお昼を食べようかと思っていたのだけど、目論みよりちょっと早く着いてしまったので、もうすこし先に進んでからにします。
それでは、いざ竹村新道へ!
10分ほどトラバース道を進んでいくと、広いところに出ました。
お、ここならごはん食べるのにいいんじゃない?
am10:42
ということで、お昼ごはん。
今日はスモールツイストで、キーマカレーでございます。
15分ほどで食べ終わり、早々に出発します。
コーヒーとか飲みたいところですが、先は長いのでね、あまりのんびりはしていられんのですよ。
でもすごく気持ちいいところでした。
先ほど見えていた湯俣岳が正面に見えております。
。。。と思っていのだけど、あれはおそらく南真砂岳でしょうね。
うむむ、思ってる以上に先は長そうだぞ。
草地の中のトレイルを下っていきます。
ひたすらに下っていくのだけど、足元がどんどんよろしくない状況になってきた。。。
山と高原地図に『崩落地を巻く』と書かれたあたりを歩いているのだと思うのだけど、足元がゆるくてずるずると滑っていくんですよ。
まわりの木やら草やらをつかんで、なんとか下りていく。
でも思っていたよりも、崩落地の崩落具合がひどすぎるし、怖すぎる!
足を置くとずるずると滑っていき、まわりの枝や草などあるものをつかんでなんとか下りていくという具合。。。これまわりになにもなかったらどうすんの。
冷静になって改めて地図をよーーーく見てみると、崩落地はほかにもあるし、滑りやすいところや急な下りがいくつもあるので、無事に下りられるか不安になる我々。
たぶんニゴウだけなら下りられるんだろうけど、下りの苦手なワタシが行けるんだろうか。。。
一応下調べをして、ワタシでも行けるだろうと踏んできたのだけど、さすがにこの崩落トレイルを目の前にしている今、不安しかなく。。。
たとえばこの目の前にある崩落トレイルを通過することができても、途中でいくつもでてくる難所が越えられずに日没になってしまったら、最悪ビバーク?それかその前に撤退をすることになったら?またこのトレイルをもどってくるの?体力残ってる?
ニゴウが「ソワレが決めていいよ!」と言ってくれてるので、どうしようどうしようとぐるぐる悩んで。。。行けるような気もしないでもなかったけれど、今回は安全なほうを選んで撤退とします!
このあとひたすら歩けば15時くらいに烏帽子小屋まで行けるはずなので、今日はまた烏帽子でテン泊して、明日(4日目)はブナ立から下山することにしました。
湯俣で温泉入りたかったなぁ。自分の不甲斐なさを恨むよ。
am11:19
ふたりでなんだかんだ言いながら、お昼を食べたところまでもどってきました。
am11:29 @2,798m
そしてふたたびの真砂分岐。。。
またこの稜線を歩くことになるとは、行きでは想像だにしませんでしたよ。
20分ほどで野口五郎小屋1kmのペイントを発見。
小屋で水分補給をせねば。
。。。実は撤退理由のひとつとして、暑くて水がギリギリだったっていうのもあるんですよね。
ビバークになったら確実に食事用の水がないし。
この山行は、本当に暑かった!
そこから5分で山頂との分岐にやってきました。
行きで大展望を味わえたので、ここは巻道へ進みます。
500mのペイント!
って何に?小屋?小屋でいいよね?
めっちゃコーラ飲みたい!!!
pm12:08
山頂からのルートと合流しました。
お、ここに出るんですね。
分岐のところから、ようやく小屋が見えてきました!
しかし行く先の暗さよ。。。
降られる前に辿り着けるかしら。
pm12:20
野口五郎小屋、到着です!
ぃやったー!
と喜んでおりますが、実は小屋の手前のところで小屋主さんと出会いまして。
そこで「コーラないよ」と大ショッキングな話を聞かされていた我々。。。
そういえば烏帽子小屋で、野口五郎小屋は水分制限してるって書いてあったもんなぁ。
水はおろか、お茶などのほかの飲み物も残りすくなくなってるという話。
そんな中、購入したのがこちら▼
●みかん缶 600円、お茶(600ml) 700円、パックジュース(ぶどう) 500円
この3つでなんと1,800円!下界なら考えられないお値段ですが、どれも冷え冷えで最高!
コーラもポカリもなくて残念でしたが、このみかん缶の登場には歓喜の声を上げてしまったワタクシでございます。
さっそくいただきまーす♡
あ~、冷え冷えで生き返る~!
そうそう。
小屋の手前で小屋主さんと出会ったと書きましたが、竹村新道を撤退してきたという話をしたところ、やはりあのトレイルは難所らしく。
前日に登ってきた若者パーティーは、なんと13時間もかかったとか!(夕方雨が降ったから余計に遅くなったそう)あとは去年は道間違いで転倒(滑落?)してヘリで救助されたという話を聞いて、我が家の下調べの甘さを実感したのでした。
でもスキルアップして、いつか野口五郎サーキットをまわりたい!
pm12:38
無事回復したところで、先へ進みましょう。
回復したとはいえ、先は長く。
まだコースタイムで1時間半は歩かねばなりませぬ。
もくもくと歩いてゆきます。
竹村新道を登り返してから、周辺には誰もおらず。
裏銀座は静かだというけれど、贅沢にも我が家の貸切状態でした。
このあたりまで来たら、あとは大きな岩場もなかった気がします。
ひたすら歩いて烏帽子小屋まで。
おや、ニゴウがなにか見つけたようです。
めっちゃ椅子!
pm1:40
小屋から1時間進んだところで、三ツ岳への稜線ルートとお花畑ルートの分岐にやってきました。
左側が展望ルートと書いてあったのを、なぜか巻道だとかんちがいして進んでしまいまして。
図らずも稜線ルートを歩くことに。
疲労困憊なのに、さらにヘロヘロになるワタシ。
15分ほどで三ツ岳西峰へ。
ピークには、バランスの良いケルンを発見♪
pm2:02
三ツ岳西峰を下って、お花畑ルートと合流しました。
行きに通ったところなのに、なぜかんちがいしてしまったのか。。。
つかれてるときはよくよく地図を確認しないといけませんね。反省。
右手の眼下には高瀬ダム。
三ツ岳からの下り。
昨日はこのあたりを歩きながら朝日を見ていたけれど、まさかまたもどってくるとは思いませんでしたよ。
pm2:19
野口五郎と烏帽子の道標のところ。
咲き乱れるコマクサ▼
段々と小屋の屋根が近づいてきました。
あとちょっと!