私の大好きな古代史、しかも天叢雲剣(草薙剣)の謎を追うモノですが、
面白く仕上げるのが難しいので、あまり期待せず・・・
あまり期待せず並みには面白かった。
裏表紙のこういう↓のも、無理やり感と壮大にぶち上げては見たものの上手く回収されないのも想定の範囲内。
ですが、謎を追うより、行く先々で都合よく現れる敵とのドンパチの方が多かったのは残念でした。
ただ、面白い気付きを2つ与えてくれました。
今作のキーが富士山、三輪山、耳成山のように均整の取れた美しい神の山。
火山がそうなることが科学的が分かっている現代でも、実物を見ると何かを感じてしまいます。
前方後円墳が円墳側が高く作られているのはこうした山のミニチュア版を自力で作りたかったのでは。
そうすると、最初の前方後円墳と言われる箸墓古墳が三輪山の麓にあるのも納得。
先の背表紙の五芒星は無理やり感満載ですが、その中の、飛鳥宮、藤原京、平城京、平安京がほぼ南北一直線上にあるのは確かに何かありそう。