格差と戦争にNO! -217ページ目

5・1第78回日比谷メーデー

5178回日比谷メーデー







51日、日比谷公園で「第78回日比谷メーデー」が開かれた。

集会には全労協などの労働者1万2000人(主催者発表)が参加。憲法改悪、労働法制改悪反対、国鉄闘争勝利などを訴えた。

全都野宿労働者4・30メーデー

4・30全都野宿労働者メーデー

~おれたちはここにいる。 おれたちだって生きている







430日、全都野宿労働者メーデーが新宿・柏木公園で開かれた。昨年の対都行動から結成された「対都行動を戦う全都野宿者実行委員会」として初めてのメーデーになった。


 昨年、東京都の2回目の「地域生活移行支援事業」(三千円アパート事業)が行われた。テントを持たず駅などに寝ている「流動層」はこの事業から排除されている。一方で事業を理由に公園などでの排除の動きが強められた。

 これに対して、排除された仲間の立場から全都実準備会が結成された。野宿の仲間によって、毎週月曜の都庁行動、週二回の新宿中央公園での共同炊事が取り組まれた。11月にはハンスト闘争が闘われ、12月全都実結成集会が開かれた。323日は大阪市の住民賞抹消に抗議し、大阪市東京事務所への抗議行動を行った。

 今年は「ホームレス特措法」(02年制定)の見直し時期に当たる。同法はホームレスを「主にテント生活者」と狭く定義し、テント生活でないホームレス、ネットカフェ難民などへの対策を差別的に軽視している。


 集会では、メーデー宣言が読み上げられ、「仲間たち!共に困難な状況を変えていこう!」と呼びかけられた。

続いて、同じ日に集会を開いている自由と生存のメーデー実行委員会、渋谷・新宿、山谷・隅田川・上野、江東区たて川の野宿の仲間が発言。「行政に向かっていく気構えで盛り上がっていく」「今日のデモがんばろう」と次々と挨拶。


 続いて、地域生活移行支援事業を考える会(公園の会)、夜回り三鷹、大阪の仲間のメッセージ、争議団連絡会議、山谷争議団、持たざる者の国際連帯行動、のじれんが挨拶した。

 公園の会は「都の生活サポートはいい加減。アパート家賃が三千円でも、仕事は臨時就労が週一、二日というのが珍しくない。どうやって暮らしていけるのか」と都を批判。

 二百人を超す仲間は、新宿中央公園までデモ。東京都にまともな対策を求める声を上げた。510日厚労省行動を皮切りに、全国の仲間と共に国に対する行動が取り組まれる。

やめろ!「昭和の日」4.29集会・デモ

やめろ!「昭和の日」4.29集会・デモ











 祝日法改悪によって、今年から「昭和の日」となった四月二十九日。やめろ!「昭和の日」4・29集会とデモが東京・池袋で行われた。

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という戦争犯罪者=昭和天皇ヒロヒトと「昭和」という時代をまるごと賛美する趣旨で、「昭和の日」が055月制定された。侵略戦争美化の歴史修正主義者が首相をはじめ閣僚の大半を占める安倍極右政権が成立するに至っている。

 二十九日午後、南池袋公園から池袋の街をデモ。今回も多数の右翼の街宣車が大音響を垂れ流し、執拗にデモの妨害を図った。また、夜の会場前の公園に集結した右翼が、集会参加者を恫喝し集会の妨害を図った。妨害を許さず「昭和の日」反対を訴え、デモ・集会を行った。

 屋内集会では、天野恵一さんが「東京裁判は1946429日起訴、481223日死刑執行。昭和天皇と現天皇の誕生日を選んだ。右翼は忘れているようだが、今日はそういう日だと思い出す必要がある」と指摘した。

 続いて、山口正紀さん(ジャーナリスト)が「九条を一条に―憲法・天皇制とメディア」と題して講演。元読売新聞記者の山口さんは、大阪で育った子ども時代に『悪かったのはとりまきでで昭和天皇には戦争責任がない』と家族から聞かされていた。それと同じ歪曲された歴史がそのまま政府やマスコミによって流されて続けていると指摘。

 改憲の具体的な条文案を初めて出したのは読売。自民党がまねをした。読売改憲試案が社内での議論で作られたとされたが、実際は社内での議論などなく、渡辺恒雄と一握りの取り巻きだけで読売改憲試案は作成された。最後に憲法の天皇条項一条から八条までを廃止し、九条を一条にしようと訴えた。

 続いて千本秀樹さん(現代史研究)が講演「戦争と昭和天皇―小倉侍従日記をめぐって」。今年3月に明らかになった「小倉庫次・元侍従日記」の内容を分析。残隊はこれから発刊される、既に公表されている内容だけでも、昭和天皇が積極的に戦争に関わっていた事実を改めて裏付ける内容であることを紹介した。