全都野宿労働者4・30メーデー | 格差と戦争にNO!

全都野宿労働者4・30メーデー

4・30全都野宿労働者メーデー

~おれたちはここにいる。 おれたちだって生きている







430日、全都野宿労働者メーデーが新宿・柏木公園で開かれた。昨年の対都行動から結成された「対都行動を戦う全都野宿者実行委員会」として初めてのメーデーになった。


 昨年、東京都の2回目の「地域生活移行支援事業」(三千円アパート事業)が行われた。テントを持たず駅などに寝ている「流動層」はこの事業から排除されている。一方で事業を理由に公園などでの排除の動きが強められた。

 これに対して、排除された仲間の立場から全都実準備会が結成された。野宿の仲間によって、毎週月曜の都庁行動、週二回の新宿中央公園での共同炊事が取り組まれた。11月にはハンスト闘争が闘われ、12月全都実結成集会が開かれた。323日は大阪市の住民賞抹消に抗議し、大阪市東京事務所への抗議行動を行った。

 今年は「ホームレス特措法」(02年制定)の見直し時期に当たる。同法はホームレスを「主にテント生活者」と狭く定義し、テント生活でないホームレス、ネットカフェ難民などへの対策を差別的に軽視している。


 集会では、メーデー宣言が読み上げられ、「仲間たち!共に困難な状況を変えていこう!」と呼びかけられた。

続いて、同じ日に集会を開いている自由と生存のメーデー実行委員会、渋谷・新宿、山谷・隅田川・上野、江東区たて川の野宿の仲間が発言。「行政に向かっていく気構えで盛り上がっていく」「今日のデモがんばろう」と次々と挨拶。


 続いて、地域生活移行支援事業を考える会(公園の会)、夜回り三鷹、大阪の仲間のメッセージ、争議団連絡会議、山谷争議団、持たざる者の国際連帯行動、のじれんが挨拶した。

 公園の会は「都の生活サポートはいい加減。アパート家賃が三千円でも、仕事は臨時就労が週一、二日というのが珍しくない。どうやって暮らしていけるのか」と都を批判。

 二百人を超す仲間は、新宿中央公園までデモ。東京都にまともな対策を求める声を上げた。510日厚労省行動を皮切りに、全国の仲間と共に国に対する行動が取り組まれる。