格差と戦争にNO! -188ページ目

【報告】2月16日 シンポジウム「九条を世界へ、世界から」

【報告】2月16日 シンポジウム

「九条を世界へ、世界から」



2月16日、市民運動全国交流集会公開シンポジウム「九条を世界へ、世界から」が日本青年館で開かれた。憲法市民運動の11回目の交流集会であり、5月4~6日、幕張、広島などで開かれる九条世界会議へ向けた協賛企画。
コーディネーターの川崎哲さん(九条世界会議事務局長)は「現状は九条を変えて普通の国にしようとする動きとのせめぎあい。ここ十年のハーグ平和市民会議、GPPAC、バンクーバー世界平和フォーラムという大きな国際イベントでは、九条のような戦争放棄条項を持つべきだと打ち出されている。楽観はできないが、『世界は九条をえらびはじめた』」
日本在住の呼びかけ人をパネリストにシンポジウムが行われた。ジャン・ユンカーマンさん(映画監督)、朴慶南さん(作家)、アーサー・ビナードさん(詩人)が9条の意義について発言。
ユンカーマンさんは「中東の戦争が注目されるが、危ないのは北東アジア。6カ国協議の6カ国は世界の6割の軍事費を支出し、冷戦後6カ国平均で50%軍事費を増やした。日本は世界5位の軍事費大国。世界会議は大きな役割を持つ」

【報告】2月16日・アメリカ領事館抗議行動

2月16日・アメリカ領事館抗議行動


2月16日、午後5時から2月10日沖縄で起きた米兵による少女暴行事件でのアメリカ領事館(大阪)緊急抗議行動が「沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会」と「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」の呼びかけで行われた。






【報告】2月15日 新自由主義(ネオ・リベラル)って何だ?

【報告】2月15日 グローカル座標塾第4期
第4回講座「新自由主義(ネオ・リベラル)って何だ?」


2月15日、グローカル座標塾の第4期(07年10月~08年3月)の第4回講座「新自由主義(ネオ・リベラル)って何だ?」が開かれた。


この日の講座でも、講師の白川真澄さん(ピープルズプラン研究所)がレジメをもとに講演。
まず、新自由主義が台頭してくるに至る歴史的過程として、世界恐慌に代表される「市場の失敗」とケインズ主義の登場、新自由主義の逆襲、新自由主義台頭の背景にあったグローバリゼーション、新自由主義の思想としての「自由・自立」、そして、新自由主義政策の帰結・行方について講演。
最後に、世界的にも日本でも新自由主義は明らかに行き詰っている。新自由主義と決別するために、国家に全面的に依存するケインズ主義にも戻ることなく、個人の自由・多様性と社会的連帯を結びつけるオルタナティブな社会の創造へ向かわなければならないと結んだ。


講演を受けて、休憩後、討論が行われた。
新自由主義政策の結果、労働・医療・医療・生活の場がいかに破壊されたかが、実感を持って発言された。また、推進したグローバル企業の経営者(オリックスの宮内など)たちはいかにぼろもうけし、ブレーンである学者たちが新自由主義政策を無邪気に信じていることなど新自由主義のさまざまな側面について議論され、オルタナティブとしてのトービン税・国際連帯税などが紹介された
講師の結論に対して、BRICsなど新興国の経済は新自由主義的で米国型と違わず、オルタナティブな経済モデルではない。講演の結論は楽観的過ぎるのではないかという意見が出された。

講師からは、新興国の成長は米国への輸出によって成り立ってきた。サププラムローン危機が示すように、基軸通貨ドルへの信認が最も失われた時代だ。米国にお金は行かない。米国経済が沈没しても、新興国がうまくいくのかいかないのかはまだわからない。
地産地消のもうひとつの経済のありかたが世界の危機に間に合うのかどうかのせめぎあいだと指摘した


次回の講座は、08年3月21日(金)に大野和興さんを特別講師にオプション企画として
のテーマで行われる。