井戸のつくりかた(後編)
さてさて、井戸会社は本当に夜通し掘削作業をしたそうで、朝4時ごろふと目が覚めて寝返りを打っていると、遠くから井戸掘削機が動いている音が聞こえてきました。
朝見に行ってみると、なんとか作業は終わりCasingという作業に入っていました。
この青いパイプをどんどん掘っていった地中に入れていくという作業です。
今回は60メートルほどまで掘ったのですが、あまりにも下の方の砂が細かすぎて、掘るたびにどんどん崩れていくという状態になり、夜中同じ場所を5回掘り続けるという、まさしく悪夢だったそうです。
このパイプを一番下までいれるとこういう状態になります。
完全に埋まった状態ですね。
その次に、
パイプに空気を入れて中の汚れた水を飛ばすという作業があります。
この作業が一番水が噴出するので井戸が掘れたという気がするんですが、決して地中から水が噴出しているわけではなく、中のパイプの水を機械で飛ばしているだけです。
その後この青いパイプの中に細いパイプをいれるという作業に入ります。
青いパイプは水を貯水するだけで、この突き出している細いパイプの中を水が通ってピストン運動の要領で上まであがってくるという仕組みです。
ちょっとこのあたり分かりにくいかもしれませんが、例えていうと注射器で水を吸うような感じでしょうか。
そこにハンドポンプを設置して、コンクリートで土台や排水溝を作ったのがこんな感じです。
このコンクリートが完全に乾くまでに2日ほどかかり、それから住民に手渡す作業があります。
またそのHand Over ceremonyは別の機会に紹介したいと思います。
すこし面白くない話を2日にわたって説明しましたが、井戸掘削から設置までの全体像をつかんでいただけたんではないかと(?)思います。
この一連の作業には住民の方々の参加が必須で、この場所の住民の人達は一生懸命手伝ってくれました。こういった住民の方が、これからの井戸掘削場所にも待っていることを信じて明日からまた次の場所に移る予定です。
次のブログではもう少し面白ネタが紹介できるようがんばります。
アリコロ
朝見に行ってみると、なんとか作業は終わりCasingという作業に入っていました。
この青いパイプをどんどん掘っていった地中に入れていくという作業です。
今回は60メートルほどまで掘ったのですが、あまりにも下の方の砂が細かすぎて、掘るたびにどんどん崩れていくという状態になり、夜中同じ場所を5回掘り続けるという、まさしく悪夢だったそうです。
このパイプを一番下までいれるとこういう状態になります。
完全に埋まった状態ですね。
その次に、
パイプに空気を入れて中の汚れた水を飛ばすという作業があります。
この作業が一番水が噴出するので井戸が掘れたという気がするんですが、決して地中から水が噴出しているわけではなく、中のパイプの水を機械で飛ばしているだけです。
その後この青いパイプの中に細いパイプをいれるという作業に入ります。
青いパイプは水を貯水するだけで、この突き出している細いパイプの中を水が通ってピストン運動の要領で上まであがってくるという仕組みです。
ちょっとこのあたり分かりにくいかもしれませんが、例えていうと注射器で水を吸うような感じでしょうか。
そこにハンドポンプを設置して、コンクリートで土台や排水溝を作ったのがこんな感じです。
このコンクリートが完全に乾くまでに2日ほどかかり、それから住民に手渡す作業があります。
またそのHand Over ceremonyは別の機会に紹介したいと思います。
すこし面白くない話を2日にわたって説明しましたが、井戸掘削から設置までの全体像をつかんでいただけたんではないかと(?)思います。
この一連の作業には住民の方々の参加が必須で、この場所の住民の人達は一生懸命手伝ってくれました。こういった住民の方が、これからの井戸掘削場所にも待っていることを信じて明日からまた次の場所に移る予定です。
次のブログではもう少し面白ネタが紹介できるようがんばります。
アリコロ
井戸掘削開始!
今日は首を長くして待ってました、井戸掘削チームの到着です。
合計5台でやってきました。
内訳としては
・給水車
・掘削機を積んだ車
・水を循環させるためのポンプを積んだ車
・貨物車2台
です。
水を循環させるというのが重要で、こちらでは「Mud Drilling」といいます。ある程度まで掘ると細かい砂が多くなってくるので、水で砂を固めながらドリルを入れていきます。水はドリルの先端から出るようになっており、掘削をしている時に常に水がでている状態になります。
この水を循環させるために少し深めの穴を掘ることが必要になります。こんな感じです。
この穴を掘る作業というのを住民にお願いするのがPWJの方針で、この作業に対してお金を払うことをしない決まりにしています。住民参加型の形式をとりたいので、住民に手伝ってもらえるものは手伝ってもらいます。
井戸という、生活に欠かせない水を供給する施設を大切に使ってもらうためには、住民の皆さんに、この井戸は自分達も手伝ってつくった「自分たちの井戸」だという認識を引き起こすことが重要です。
長い年月きちんとしたケアを行ってもらうための第一歩として彼らにお願いしています。今日依頼した住民の人は、炎天下40度近いにも関わらず文句もいわず一生懸命掘ってくれました。
この作業をする前に、場所選定のもう一つの作業として水が出るのかどうかをチェックする地質調査というのがあります。いろんな機械を用いて地下に水が通っているかどうかを調べます。ちょっと写真では見えにくいですが、真ん中に見える大きな箱のようなものが機械のひとつです。
基本的にはこの地域は比較的水が出やすいのであまり心配はないようです。
これでやっとすべての準備が整いついに
掘削開始です。このような鉄パイプをどんどんいれていき60メートル近くまで掘ります。ときには100メートル近くまで掘ることもあります。
水を循環しだすとこんな感じです。
掘削機はこんなかんじです。
全体像です。みんなものめずらしそうに集まってきて、あまり近づきすぎると住民の大人の人に怒られて散っていく、というのを一日中やっていました。
アリコロ
合計5台でやってきました。
内訳としては
・給水車
・掘削機を積んだ車
・水を循環させるためのポンプを積んだ車
・貨物車2台
です。
水を循環させるというのが重要で、こちらでは「Mud Drilling」といいます。ある程度まで掘ると細かい砂が多くなってくるので、水で砂を固めながらドリルを入れていきます。水はドリルの先端から出るようになっており、掘削をしている時に常に水がでている状態になります。
この水を循環させるために少し深めの穴を掘ることが必要になります。こんな感じです。
この穴を掘る作業というのを住民にお願いするのがPWJの方針で、この作業に対してお金を払うことをしない決まりにしています。住民参加型の形式をとりたいので、住民に手伝ってもらえるものは手伝ってもらいます。
井戸という、生活に欠かせない水を供給する施設を大切に使ってもらうためには、住民の皆さんに、この井戸は自分達も手伝ってつくった「自分たちの井戸」だという認識を引き起こすことが重要です。
長い年月きちんとしたケアを行ってもらうための第一歩として彼らにお願いしています。今日依頼した住民の人は、炎天下40度近いにも関わらず文句もいわず一生懸命掘ってくれました。
この作業をする前に、場所選定のもう一つの作業として水が出るのかどうかをチェックする地質調査というのがあります。いろんな機械を用いて地下に水が通っているかどうかを調べます。ちょっと写真では見えにくいですが、真ん中に見える大きな箱のようなものが機械のひとつです。
基本的にはこの地域は比較的水が出やすいのであまり心配はないようです。
これでやっとすべての準備が整いついに
掘削開始です。このような鉄パイプをどんどんいれていき60メートル近くまで掘ります。ときには100メートル近くまで掘ることもあります。
水を循環しだすとこんな感じです。
掘削機はこんなかんじです。
全体像です。みんなものめずらしそうに集まってきて、あまり近づきすぎると住民の大人の人に怒られて散っていく、というのを一日中やっていました。
アリコロ
出張先では牛が・・・
またまたデュックに戻ってきました。
今回は2台の車をつかい2チームに分けて効率よく井戸候補地を回る予定です。
早速今日はコミッショナーとの話し合いがあったんですが、残念ながらコミッショナーが別の用事ができたということでしぶしぶ帰ることに。
もうすぐしたら井戸掘削機械もくることですし、だらだらしているわけにもいきません。とりあえず最初の候補地へ行き、ここに井戸を掘ろうと思っている意志を伝え、きちんと管理してもらうように井戸管理委員を誰にするかの相談をしました。
うちのローカルスタッフが真ん中にいるんですがうまくまとめてくれ、また明日の朝に話し合いを持つことになりました。
これでやっと井戸掘削への1歩を踏み出したことになります。
また牛ネタなんですが、マーケット内を歩いていたところ牛が30頭ほど外に繋がれていました。
スタッフに聞いたところ、誰かが殺人を犯したらしく、その賠償として牛を被害者の家族にあげることで解決することになったそうです。
ただ、牛の数や質でもめているらしく、被害者側は「小さい牛が多すぎる」と言って、もっと大きな牛を差し出すよう要求してるそう。
人の命は牛の数で決まる・・・ということでしょうか。
さすが牛で生活してるだけありますね。
アリコロ
今回は2台の車をつかい2チームに分けて効率よく井戸候補地を回る予定です。
早速今日はコミッショナーとの話し合いがあったんですが、残念ながらコミッショナーが別の用事ができたということでしぶしぶ帰ることに。
もうすぐしたら井戸掘削機械もくることですし、だらだらしているわけにもいきません。とりあえず最初の候補地へ行き、ここに井戸を掘ろうと思っている意志を伝え、きちんと管理してもらうように井戸管理委員を誰にするかの相談をしました。
うちのローカルスタッフが真ん中にいるんですがうまくまとめてくれ、また明日の朝に話し合いを持つことになりました。
これでやっと井戸掘削への1歩を踏み出したことになります。
また牛ネタなんですが、マーケット内を歩いていたところ牛が30頭ほど外に繋がれていました。
スタッフに聞いたところ、誰かが殺人を犯したらしく、その賠償として牛を被害者の家族にあげることで解決することになったそうです。
ただ、牛の数や質でもめているらしく、被害者側は「小さい牛が多すぎる」と言って、もっと大きな牛を差し出すよう要求してるそう。
人の命は牛の数で決まる・・・ということでしょうか。
さすが牛で生活してるだけありますね。
アリコロ
スーダン犬に見守られて
ジョングレイ州のデゥック郡で井戸掘削地の選定を担当しているアリコロからのレポートです。
その日はすこし近場の村を2つ訪問し合計6箇所の井戸掘削予定地の訪問をしました。
その際に訪れた一つの村(パユエル)のチーフの人達とミーティングをした後に、今回は歩いて見に行こうということになりました。
とことことみんなで歩いていくと、犬がついてきてくれるではないですか(ガリガリでかわいそうな感じですが、スーダン犬は基本こんなかんじです)。
家の集落によって違う犬が飼われてるようで、途中で違う犬の縄張りにはいってしまったらしく「ウーーワンワンッ」と別の犬に吠えられても、きちんと僕らの後ろをついてきます。たまには木陰にいってはちょっと休憩。さすがに犬でも暑いようです
なんか僕らをきちんと守ってくれてるようで頼もしいかぎりでした(ガリガリなんで弱そうですが)。
さらに動物ネタですが、ジョングレイ州は牛の州でして(南スーダン全体なんですが)、僕らが宿泊しているポックタップという町にはそこらじゅうに牛がいます。
町を散歩しているとちょうど夕方だったので、牛が自分達で帰っていく通勤ラッシュにまきこまれました。
ちょっと角が大きく、頭をぶんぶん振られると怖いので、距離を置いて通勤ラッシュに巻き込まれてみました。
アリコロ
その日はすこし近場の村を2つ訪問し合計6箇所の井戸掘削予定地の訪問をしました。
その際に訪れた一つの村(パユエル)のチーフの人達とミーティングをした後に、今回は歩いて見に行こうということになりました。
とことことみんなで歩いていくと、犬がついてきてくれるではないですか(ガリガリでかわいそうな感じですが、スーダン犬は基本こんなかんじです)。
家の集落によって違う犬が飼われてるようで、途中で違う犬の縄張りにはいってしまったらしく「ウーーワンワンッ」と別の犬に吠えられても、きちんと僕らの後ろをついてきます。たまには木陰にいってはちょっと休憩。さすがに犬でも暑いようです
なんか僕らをきちんと守ってくれてるようで頼もしいかぎりでした(ガリガリなんで弱そうですが)。
さらに動物ネタですが、ジョングレイ州は牛の州でして(南スーダン全体なんですが)、僕らが宿泊しているポックタップという町にはそこらじゅうに牛がいます。
町を散歩しているとちょうど夕方だったので、牛が自分達で帰っていく通勤ラッシュにまきこまれました。
ちょっと角が大きく、頭をぶんぶん振られると怖いので、距離を置いて通勤ラッシュに巻き込まれてみました。
アリコロ
Water is Chance
現在、ジョングレイ州のアコボ郡というところで井戸の掘削地の選定作業を行っています。これは現地の関係各署(郡長・郡政府の担当部署・現地NGO・ポンプ管理チームなど)から、水が無くて困っている村のリストをもらい、それらの村々を我々が実際に訪問し、ニーズ調査を行う作業です。
実際どういう会話がなされるのか?というのが気になると思うので、ちょっと実際の会話を下にまとめてみました。
Qみんなどこに水を汲みに行っているのですか?
A川に行きます。片道2時間かかります。
Q井戸は近くにないのですか?
Aそこへは2時間以上かかるので川へ行きます。
Qとすると、一回水をくむのに4時間かかりますね。一日何度行くんですか?
A2回です。20Lのタンクを持っていきます
Qそれで充分ですか?
Aいえ。子供たちの体を洗ってあげることができないのです。
Qどのくらいの頻度で体を洗うんですか。
Aこういう風にペットボトルに水を入れて(おかあさんが動きで説明してくれる)子供の体を洗うんですが、3日位に一回しかできません。
Q水を汲みに行く間は赤ちゃんの面倒は誰がみるのですか?
A(おかあさんが少女を指さし)この子たちがみてくれるのよ。
Qこの子たちが小さな時は誰が面倒見たんですか?
A(お母さんたちはあははと笑いながら)私たちが背負って水を汲みに行ったのよ。
Q先程妊娠した女性が水を汲んでいましたが、旦那さんは手伝わないんですか?
A(隣のおじさんがえへへと)俺が旦那なんだよねぇ。周りは大爆笑。結局は手伝わないようで、女性と子供だけの仕事のようです。
Q子供さんたちは学校へ通っていますか?
Aええ、でも学校は遠くにあって片道2時間かけて町まで行っているの。
Q川の水を飲んで健康面で問題は?
A下痢になやまされています。皮膚病なんかにもなります。
Q診療所は近くにありますか?
Aええ、少し離れたところにありますが、そこにも井戸はなくて川の水を使っています。
Qより遠くなっても井戸まで歩いて水を汲むことはありますか?
A井戸は人がたくさん並んでいて、すごく待たなくてはいけないので仕方なしに川の水を使っています。
Q井戸ができてきれいな水が手に入ると何が変わると思いますか?
A農業なんかに充てる時間ができると思うわ。健康面での心配もなくなるし。
Q子供たちも学校へ行く時間ができますね。
Aそう。きれいな水で健康になって勉強をたくさんしてくれるようになるわね。
以上
我々は訪問調査を行い、こういうような会話を通じて彼らの水へのニーズを確認していきます。
調査を通じて、我々が再認識するのは、「水はチャンス」であるということです。つまり、きれいな水があることで明日への希望のチャンスが手に入るのです。
きれいな水があることで
健康面で悩まされていた時間が無くなる。
子供たちが水汲みを手伝う必要が無くなる。
女性たちが水汲みに充てていた時間が空く。
これは彼ら生活をより良いものへ変える大きなチャンスです。
そのチャンスの使い道は、農業等の生計向上、もしくは学校で勉強する事や、モノを考えて発言することによる社会的地位の向上へ向けられるかもしれません。これらは彼らの先祖が代々無しえなかったような大きな変化をもたらす可能性を秘めたチャンスなのです。単純にきれいな水を提供するだけでなく、これらの大きなチャンスを得るのです。しかし重要な事は、このチャンスを彼ら自らが考え活かし、使っていかなければなければならない、ということです。いつまでも外国人に負んぶに抱っこでは、自立の日はやってきません。
彼らが「水はチャンス」ということを理解し、より良い生活ができるように我々は今日も活動しています。
たけし
実際どういう会話がなされるのか?というのが気になると思うので、ちょっと実際の会話を下にまとめてみました。
Qみんなどこに水を汲みに行っているのですか?
A川に行きます。片道2時間かかります。
Q井戸は近くにないのですか?
Aそこへは2時間以上かかるので川へ行きます。
Qとすると、一回水をくむのに4時間かかりますね。一日何度行くんですか?
A2回です。20Lのタンクを持っていきます
Qそれで充分ですか?
Aいえ。子供たちの体を洗ってあげることができないのです。
Qどのくらいの頻度で体を洗うんですか。
Aこういう風にペットボトルに水を入れて(おかあさんが動きで説明してくれる)子供の体を洗うんですが、3日位に一回しかできません。
Q水を汲みに行く間は赤ちゃんの面倒は誰がみるのですか?
A(おかあさんが少女を指さし)この子たちがみてくれるのよ。
Qこの子たちが小さな時は誰が面倒見たんですか?
A(お母さんたちはあははと笑いながら)私たちが背負って水を汲みに行ったのよ。
Q先程妊娠した女性が水を汲んでいましたが、旦那さんは手伝わないんですか?
A(隣のおじさんがえへへと)俺が旦那なんだよねぇ。周りは大爆笑。結局は手伝わないようで、女性と子供だけの仕事のようです。
Q子供さんたちは学校へ通っていますか?
Aええ、でも学校は遠くにあって片道2時間かけて町まで行っているの。
Q川の水を飲んで健康面で問題は?
A下痢になやまされています。皮膚病なんかにもなります。
Q診療所は近くにありますか?
Aええ、少し離れたところにありますが、そこにも井戸はなくて川の水を使っています。
Qより遠くなっても井戸まで歩いて水を汲むことはありますか?
A井戸は人がたくさん並んでいて、すごく待たなくてはいけないので仕方なしに川の水を使っています。
Q井戸ができてきれいな水が手に入ると何が変わると思いますか?
A農業なんかに充てる時間ができると思うわ。健康面での心配もなくなるし。
Q子供たちも学校へ行く時間ができますね。
Aそう。きれいな水で健康になって勉強をたくさんしてくれるようになるわね。
以上
我々は訪問調査を行い、こういうような会話を通じて彼らの水へのニーズを確認していきます。
調査を通じて、我々が再認識するのは、「水はチャンス」であるということです。つまり、きれいな水があることで明日への希望のチャンスが手に入るのです。
きれいな水があることで
健康面で悩まされていた時間が無くなる。
子供たちが水汲みを手伝う必要が無くなる。
女性たちが水汲みに充てていた時間が空く。
これは彼ら生活をより良いものへ変える大きなチャンスです。
そのチャンスの使い道は、農業等の生計向上、もしくは学校で勉強する事や、モノを考えて発言することによる社会的地位の向上へ向けられるかもしれません。これらは彼らの先祖が代々無しえなかったような大きな変化をもたらす可能性を秘めたチャンスなのです。単純にきれいな水を提供するだけでなく、これらの大きなチャンスを得るのです。しかし重要な事は、このチャンスを彼ら自らが考え活かし、使っていかなければなければならない、ということです。いつまでも外国人に負んぶに抱っこでは、自立の日はやってきません。
彼らが「水はチャンス」ということを理解し、より良い生活ができるように我々は今日も活動しています。
たけし
村人のいない村に井戸は必要?
今乾季初めての出張で、ジョングレイ州の北部にあるデュック郡に来ています。デュック郡はピースウィンズの事務所があるボータウンから北へ約5時間のところで、そこにある他のNGOの敷地内にテントと部屋を借りて、井戸掘削場所の選定を一週間ほど行う予定です。
先日は休みにも関わらずデュック郡のコミッショナーが会ってくれ、7箇所の井戸掘削候補地を教えてくれました。
今日は早速一番遠いところから行こうということになり道なき道を

進んで、2時間後にパガックという場所につきました。

[そのときに興味津々に近づいてきてくれた子供達]
着いて早々パガック村の村長とさらに村に属する集落の長達が集まってどこに井戸掘削をするかの話し合いをし、1箇所を見せてくれました。
それがここ

・・・。
さて、誰もいないではないですか。
彼らが言うには雨のシーズン(6月から11月にかけて)になると戻ってくるとのこと。今は水がない為みんな他の村に移ったというわけです。
ただ、「はいそうですか」といってここを井戸候補地にするわけにはいけません。
じゃあ、「その戻ってくる人達を会わせてくれ」と頼んだものの、結局最後まで会うことができず、「次訪れるときには村人がこの場所に帰ってくるようにする」という約束もらい、パガックを立ち去ることにしました。
たしかに、彼らが言うことも一理あるのですが、そういって掘ったものの誰も戻ってこなかった井戸を見かけたこともたくさんありました。ですので、ピースウインズとしては、本当に水が必要な人に会って、一緒に井戸掘削に関わることを進めていきたいのが基本的な姿勢です。
とにかく一度村の中で話し合ってもらい、次に訪れた時に実際に会えることを願って今日の候補地訪問を終えました。
パガックから宿舎への道中、乾季とはいえ道のでこぼこはすさまじく、車の中で体が宙に浮くほどです。さらに暑さも半端じゃなく、常に水を片手に手にしながらの移動です。
初日から井戸を本当に必要な人達に届ける大変さをかみしめながらのスタートとなりました。
予定ではあと5日で6箇所を回り、一度ボー事務所に戻り全ての井戸候補地の選定を行う予定です。
候補地の場所が遠いこともあり思うように進んでいませんが、井戸10本を目指すというよりもより多くの人達に井戸の水を届けられるよう頑張ります。
ありころ
先日は休みにも関わらずデュック郡のコミッショナーが会ってくれ、7箇所の井戸掘削候補地を教えてくれました。
今日は早速一番遠いところから行こうということになり道なき道を

進んで、2時間後にパガックという場所につきました。

[そのときに興味津々に近づいてきてくれた子供達]
着いて早々パガック村の村長とさらに村に属する集落の長達が集まってどこに井戸掘削をするかの話し合いをし、1箇所を見せてくれました。
それがここ

・・・。
さて、誰もいないではないですか。
彼らが言うには雨のシーズン(6月から11月にかけて)になると戻ってくるとのこと。今は水がない為みんな他の村に移ったというわけです。
ただ、「はいそうですか」といってここを井戸候補地にするわけにはいけません。
じゃあ、「その戻ってくる人達を会わせてくれ」と頼んだものの、結局最後まで会うことができず、「次訪れるときには村人がこの場所に帰ってくるようにする」という約束もらい、パガックを立ち去ることにしました。
たしかに、彼らが言うことも一理あるのですが、そういって掘ったものの誰も戻ってこなかった井戸を見かけたこともたくさんありました。ですので、ピースウインズとしては、本当に水が必要な人に会って、一緒に井戸掘削に関わることを進めていきたいのが基本的な姿勢です。
とにかく一度村の中で話し合ってもらい、次に訪れた時に実際に会えることを願って今日の候補地訪問を終えました。
パガックから宿舎への道中、乾季とはいえ道のでこぼこはすさまじく、車の中で体が宙に浮くほどです。さらに暑さも半端じゃなく、常に水を片手に手にしながらの移動です。
初日から井戸を本当に必要な人達に届ける大変さをかみしめながらのスタートとなりました。
予定ではあと5日で6箇所を回り、一度ボー事務所に戻り全ての井戸候補地の選定を行う予定です。
候補地の場所が遠いこともあり思うように進んでいませんが、井戸10本を目指すというよりもより多くの人達に井戸の水を届けられるよう頑張ります。
ありころ
独立に向けての一歩
もしかしたら皆さんも新聞で見たことがあるかもしれませんが、スーダン南部の独立を問う住民投票の結果が2月7日に発表され、98.83%の賛成で独立が承認されました。
東アフリカに位置するスーダンは南スーダンの独立に向けて一歩を踏み出そうとしています。長い紛争を経て住民のほとんどが戦争を経験してきましたが、独立を夢見てこれまで皆が前を向いて進んできました。その過程では多くの犠牲を被りましたが、Freedomという大きな目標の為に銃を持ち戦いました。2005年に平和協定が結ばれてからは、銃の代わりにペンを持ち、今まで戦闘以外の仕事というものをしたことがなかった人達が自分達の国づくりに立ち上がりました。これまで今日明日を生きていくのが精一杯だった人々が、国の将来を懸けその立ち上げを目指して頑張っています。
このように独立へ向けて動く南スーダンをこれまで支援してきたピースウィンズ・ジャパン。これを機会に、あらためてピースウィンズの今乾季の支援活動とそこに懸ける思いについて述べようと思います。
多くの国連・政府機関やNGOが集まり南スーダンの復興・発展に手助けをしている中、ピースウィンズはジョングレイ州という未だ民族同士の争いが続いている地域で、井戸掘削による安全な水の供給を行っています。30人という南スーダンの現地職員を抱え様々な問題に直面しながら、私達の援助が現地の人々への押し付けにならないよう、ニーズがあるところだけに限定しながら井戸掘削地の査定を進めていきます。
井戸掘削といっても様々な形があり、南スーダンの場合は80メートルから100メートル強まで掘削する必要があるため、大型の掘削機を用いて一気に地下を掘り進めていきます。場所査定、合意書締結、地質調査、掘削、パイプ導入、土台設営、ハンドポンプ設置、水衛生ワークショップの工程を経て井戸をコミュニティに引き渡します。そのために、コミュニティ1つ辺り6-8回ほどの訪問を行います。
井戸掘削を予定している地域は、ピースウィンズの事務所がある都市部から車で5時間以上かけて地方に向かう為、事業中は主にテント暮らしとなります。テントを拠点に日が出ている時間は車で移動しながら、全部で20箇所の井戸掘削を今年の3月末までに終わらせる予定です。
水は命の源です。人々はきれいで安全な水を求めて移動し、その為に民族同士の争いが生まれることもあります。石油をめぐる争いはよく起こることですが、水源が少ない地域では水を求めて争いが起こることは珍しくなく、南スーダンもその一つです。より多く広い範囲で井戸掘削をすることによって、こういった民族紛争を少なくし、さらには水衛生の向上をはかり乳幼児の死亡率を下げることなどに貢献することができます。アフリカは遠い地と思われるかもしれませんが、これからグローバル化がすすむにつれ日本にもアフリカの製品が多く入ってくることでしょうし、アフリカでは既に日本のカメラや車などの製品が活躍しています。誰かが困っている時に助け合うことができるのが人間です。私たちはみんなの笑顔を見るために頑張っています。
ありころ
東アフリカに位置するスーダンは南スーダンの独立に向けて一歩を踏み出そうとしています。長い紛争を経て住民のほとんどが戦争を経験してきましたが、独立を夢見てこれまで皆が前を向いて進んできました。その過程では多くの犠牲を被りましたが、Freedomという大きな目標の為に銃を持ち戦いました。2005年に平和協定が結ばれてからは、銃の代わりにペンを持ち、今まで戦闘以外の仕事というものをしたことがなかった人達が自分達の国づくりに立ち上がりました。これまで今日明日を生きていくのが精一杯だった人々が、国の将来を懸けその立ち上げを目指して頑張っています。
このように独立へ向けて動く南スーダンをこれまで支援してきたピースウィンズ・ジャパン。これを機会に、あらためてピースウィンズの今乾季の支援活動とそこに懸ける思いについて述べようと思います。
多くの国連・政府機関やNGOが集まり南スーダンの復興・発展に手助けをしている中、ピースウィンズはジョングレイ州という未だ民族同士の争いが続いている地域で、井戸掘削による安全な水の供給を行っています。30人という南スーダンの現地職員を抱え様々な問題に直面しながら、私達の援助が現地の人々への押し付けにならないよう、ニーズがあるところだけに限定しながら井戸掘削地の査定を進めていきます。
井戸掘削といっても様々な形があり、南スーダンの場合は80メートルから100メートル強まで掘削する必要があるため、大型の掘削機を用いて一気に地下を掘り進めていきます。場所査定、合意書締結、地質調査、掘削、パイプ導入、土台設営、ハンドポンプ設置、水衛生ワークショップの工程を経て井戸をコミュニティに引き渡します。そのために、コミュニティ1つ辺り6-8回ほどの訪問を行います。
井戸掘削を予定している地域は、ピースウィンズの事務所がある都市部から車で5時間以上かけて地方に向かう為、事業中は主にテント暮らしとなります。テントを拠点に日が出ている時間は車で移動しながら、全部で20箇所の井戸掘削を今年の3月末までに終わらせる予定です。
水は命の源です。人々はきれいで安全な水を求めて移動し、その為に民族同士の争いが生まれることもあります。石油をめぐる争いはよく起こることですが、水源が少ない地域では水を求めて争いが起こることは珍しくなく、南スーダンもその一つです。より多く広い範囲で井戸掘削をすることによって、こういった民族紛争を少なくし、さらには水衛生の向上をはかり乳幼児の死亡率を下げることなどに貢献することができます。アフリカは遠い地と思われるかもしれませんが、これからグローバル化がすすむにつれ日本にもアフリカの製品が多く入ってくることでしょうし、アフリカでは既に日本のカメラや車などの製品が活躍しています。誰かが困っている時に助け合うことができるのが人間です。私たちはみんなの笑顔を見るために頑張っています。
ありころ
4年ぶりのアフリカ
本日は、出張で南部スーダンに来ていた東京事務所会計担当Mokoさんよりのルポをお伝えします。
---
4年ぶりのアフリカ。日本にとってのこの4年とアフリカでのそれはかなり違っているようだ。
ケニアでは町を走る車はどれもこれもスクラップ同然だったのに、今ではそんなガラクタはほとんど見られない。ナイロビ市内のうんざりする渋滞の網の目をくぐって、我が物顔にすり抜けていくモーターバイクも私の目には新顔だ。着陸間際、空から見下ろした空港周辺の見慣れないオレンジ色のカーペットは、建設ラッシュに沸く新築の家々。地元の人はどれもこれも中国人のおかげ?だという。
はたして、スーダンは…。
南部スーダンの首都と言われるジュバ。町は活気にあふれ昼も夜も賑わいを見せる。その中でも目を引くのはおびただしい数の外国人。聞けばほとんどが援助団体関係者とのこと。高級ホテルやレストランはそんな外国人目当てに商売を繁盛させている。当然雇用も生まれているわけで、スーダン人にとっては大きなチャンス、と思いきや、多くの働き口は近隣のケニアやウガンダからの出稼ぎ組が担っているらしい。今のところ労働経験、基礎教育の点でスーダン人は労働力としてはいまひとつ、というのが一般的な評価らしい。
しかし、これも過渡期、変革期の混沌に過ぎないのだろう。私がジュバのオフィスでインタビューした現地スタッフは、真面目で思いやりもあり、仕事熱心な方だった。世界中どこでも人は十人十色。平和が維持されて、教育が行き届けば自分達の力で国を盛り上げてゆく日が来るだろう。PWJの活動がそんな明日につながることを願ってやまない。
聞きしに勝る?ボー。
遊園地のアトラクションのような可愛らしいセスナ機で、滑走路だけのボー空港に降り立つ。すぐさまPWJの4WDが横付けで重たいスーツケースを引き取ってくれた。これは楽ちん!
上空から眺めれば、雨季から乾季への変わり目にあたる季節、緑豊かな木々の間をナイルがゆったりと蛇行する。美しい。一番いい季節なのかもしれない。
今年、日本の夏がことのほか暑苦しかったせいか、ここの高温多湿も何とかしのげるような気がする。東京ではボーといえば“何にもない。”が合言葉になっていたので、どのように何もないのか、がテーマだ。
しかして、やはりほとんど何もない。マーケットにはぎっしりとお店が並んでいるが、よく見ると置いてあるものはどの店も変わらない。オリジナリティーのない小さな店が数珠繋ぎ。国内産のものはほとんど何もなく、すべて輸入品。うーん、何かできないのかなぁ。
ボーオフィスで、スタッフが試しに蒔いたトマトの種が当然のように芽を出し、育っている。きっと何かできるはず。来年1月に予定されている、南部独立をかけたリファレンダムが多くの予想を裏切って平和裏に完了してくれることを願いたい。
Moko
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4年ぶりのアフリカ。日本にとってのこの4年とアフリカでのそれはかなり違っているようだ。
ケニアでは町を走る車はどれもこれもスクラップ同然だったのに、今ではそんなガラクタはほとんど見られない。ナイロビ市内のうんざりする渋滞の網の目をくぐって、我が物顔にすり抜けていくモーターバイクも私の目には新顔だ。着陸間際、空から見下ろした空港周辺の見慣れないオレンジ色のカーペットは、建設ラッシュに沸く新築の家々。地元の人はどれもこれも中国人のおかげ?だという。
はたして、スーダンは…。
南部スーダンの首都と言われるジュバ。町は活気にあふれ昼も夜も賑わいを見せる。その中でも目を引くのはおびただしい数の外国人。聞けばほとんどが援助団体関係者とのこと。高級ホテルやレストランはそんな外国人目当てに商売を繁盛させている。当然雇用も生まれているわけで、スーダン人にとっては大きなチャンス、と思いきや、多くの働き口は近隣のケニアやウガンダからの出稼ぎ組が担っているらしい。今のところ労働経験、基礎教育の点でスーダン人は労働力としてはいまひとつ、というのが一般的な評価らしい。
しかし、これも過渡期、変革期の混沌に過ぎないのだろう。私がジュバのオフィスでインタビューした現地スタッフは、真面目で思いやりもあり、仕事熱心な方だった。世界中どこでも人は十人十色。平和が維持されて、教育が行き届けば自分達の力で国を盛り上げてゆく日が来るだろう。PWJの活動がそんな明日につながることを願ってやまない。
聞きしに勝る?ボー。
遊園地のアトラクションのような可愛らしいセスナ機で、滑走路だけのボー空港に降り立つ。すぐさまPWJの4WDが横付けで重たいスーツケースを引き取ってくれた。これは楽ちん!
上空から眺めれば、雨季から乾季への変わり目にあたる季節、緑豊かな木々の間をナイルがゆったりと蛇行する。美しい。一番いい季節なのかもしれない。
今年、日本の夏がことのほか暑苦しかったせいか、ここの高温多湿も何とかしのげるような気がする。東京ではボーといえば“何にもない。”が合言葉になっていたので、どのように何もないのか、がテーマだ。
しかして、やはりほとんど何もない。マーケットにはぎっしりとお店が並んでいるが、よく見ると置いてあるものはどの店も変わらない。オリジナリティーのない小さな店が数珠繋ぎ。国内産のものはほとんど何もなく、すべて輸入品。うーん、何かできないのかなぁ。
ボーオフィスで、スタッフが試しに蒔いたトマトの種が当然のように芽を出し、育っている。きっと何かできるはず。来年1月に予定されている、南部独立をかけたリファレンダムが多くの予想を裏切って平和裏に完了してくれることを願いたい。
Moko
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トイレができるまで
ご無沙汰してしまいすいません。前回の更新から2か月、とだいぶ時間が経ってしまいました。
雨季に行ってきた学校とトイレ、井戸建設が一段落し、ほかに建設を予定しているトイレと井戸候補地は雨で道路がボロボロになっていて行けず、、とちょうど波が止まっているような状態です。
今日はトイレ建設の工程をご紹介。
まず、穴を掘ります。4mほどググーッと。ふと足を踏み外したら出てこられなくなるくらいの深さです。ついで掘った穴が崩れてこないように壁を立てます。下記の写真のように鉄筋を張り巡らし、コンクリートを周りに流し込んでいきます。ボー周辺の地質は、「雨になるとグチャグチャ、乾くとカチカチ」というやっかいなものなので、頑丈にしておかないと崩れてしまうのです。
お次は床づくり
職人たちが、後にトイレの穴となる部分を残しながらコンクリートを張っていきます。
そして壁へと。ここまでくると作業がスピードアップしていきます。コンクリートが固まるのに比べると、すでに固まっているブロックを積んでいく方が乾き待ちの時間が短いのです。
やがて屋根へ。青空のもと屋根に登って作業するのは気持ちよさそうです。直射日光のもとでは48度にもなる気温の中ではそうも言ってられないのかもしれませんが。
最後は塗装。ヤギや牛が体をこすりつけて汚れをつけないよう、あえてザラザラになるような加工を施します。階段を滑らかにしたり、雨を集めるパイプをつけたりもします。このパイプで集まった水はタンクに貯め、手洗い用に使われます。
そして完成。右端の床には蓋が置いてあり、そこ開けてバキュームカーで地下の堆積物を吸い出すことで、長期間の利用が可能となる仕組みです。今はボー周辺でバキュームカーを見ることはほぼありませんが、首都ジュバには少しずつ現れているとのことなので、このトイレが容量一杯となる数年後には利用可能だと見積もっています。
建設が終わったら、受け渡し先の小学校の生徒、先生、保護者を集めて、衛生に関するワークショップを開催。写真は衛生面のよい行いと悪い行いを描いた絵を1枚ずつ生徒に持ってもらって、内容説明をしているとこと。不幸にも男の子の立小便の絵が女の子に渡ってしまい、「アッチャー」という顔で照れながら発表をしていました。
こうやって衛生やトイレの使い方を生徒たちが学んで、今度はその生徒が兄弟やほかの生徒の先生役となって知識を伝授していってもらえればと思います。
さかもと
雨季に行ってきた学校とトイレ、井戸建設が一段落し、ほかに建設を予定しているトイレと井戸候補地は雨で道路がボロボロになっていて行けず、、とちょうど波が止まっているような状態です。
今日はトイレ建設の工程をご紹介。
まず、穴を掘ります。4mほどググーッと。ふと足を踏み外したら出てこられなくなるくらいの深さです。ついで掘った穴が崩れてこないように壁を立てます。下記の写真のように鉄筋を張り巡らし、コンクリートを周りに流し込んでいきます。ボー周辺の地質は、「雨になるとグチャグチャ、乾くとカチカチ」というやっかいなものなので、頑丈にしておかないと崩れてしまうのです。
お次は床づくり
職人たちが、後にトイレの穴となる部分を残しながらコンクリートを張っていきます。
そして壁へと。ここまでくると作業がスピードアップしていきます。コンクリートが固まるのに比べると、すでに固まっているブロックを積んでいく方が乾き待ちの時間が短いのです。
やがて屋根へ。青空のもと屋根に登って作業するのは気持ちよさそうです。直射日光のもとでは48度にもなる気温の中ではそうも言ってられないのかもしれませんが。
最後は塗装。ヤギや牛が体をこすりつけて汚れをつけないよう、あえてザラザラになるような加工を施します。階段を滑らかにしたり、雨を集めるパイプをつけたりもします。このパイプで集まった水はタンクに貯め、手洗い用に使われます。
そして完成。右端の床には蓋が置いてあり、そこ開けてバキュームカーで地下の堆積物を吸い出すことで、長期間の利用が可能となる仕組みです。今はボー周辺でバキュームカーを見ることはほぼありませんが、首都ジュバには少しずつ現れているとのことなので、このトイレが容量一杯となる数年後には利用可能だと見積もっています。
建設が終わったら、受け渡し先の小学校の生徒、先生、保護者を集めて、衛生に関するワークショップを開催。写真は衛生面のよい行いと悪い行いを描いた絵を1枚ずつ生徒に持ってもらって、内容説明をしているとこと。不幸にも男の子の立小便の絵が女の子に渡ってしまい、「アッチャー」という顔で照れながら発表をしていました。
こうやって衛生やトイレの使い方を生徒たちが学んで、今度はその生徒が兄弟やほかの生徒の先生役となって知識を伝授していってもらえればと思います。
さかもと
水道施設見学
現在進めている井戸事業の情報収集で、ボーのナイル川沿いにある水道施設を訪問しました。
ここでは、ナイル川の水くみ出し、浄水して市内各所に送り出しているとのこと。ナイル川は乾期でも水があるので、1年中水を供給することができます。
門から入ってすぐは原っぱが広がり、奥に歩いていくといくつかの建物が。
左の白黒模様の箱は水タンクで、地下を走るパイプから水をくみ上げて貯めておくことで、電気を切った後も重力で水が出るようにしているもの。英語でグラビティ式という言葉をちらほら聞きます。
その置くには、青い箱や丸い筒が。今日はこの施設が市内のどこにいつパイプを建設するのかを聞くのが趣旨だったので、施設の詳しい内容は聞かなかったのですが、大まかにはこの青と白とで水を浄水したり市内の地下パイプに送り出しているようです。
この水は地下を流れた後、下記のような蛇口から出てくるようになっています。
蛇口が複数ついている分、井戸よりも供給水量が多いようで、今まで井戸待ちでポリタンクが並んでいたようなところも、行列が解消されていました。今は外に敷設してコミュニティで共有する形式となっていますが、将来的には各建物の中にパイプを繋ぎ、日本のように室内で蛇口をひねれば水が出るような計画のようです。
そうなると、井戸で水をくむ風景はなくなっていってしまうのでしょうか。労働時間などを考えるともちろん好ましい変化ですが、一抹の寂しさを感じてしまったりもします。
さかもと



