なんだかんだの石集めと与太話 -3ページ目

なんだかんだの石集めと与太話

鉱物を初めて手にしたのは、小学生の時。それからずっと中断。
2011年頃より、やっと暇になったので、また石の世界へと羽ばたき始めたけど。

1.はじめに

 八雲鉱山に行ったのはいつだったかなあ。最近書き留めておいても、その書き留めておいたのを忘れて、なかなか見つけ出せないので、すぐあきらめて忘れてしまう。なんてことの繰り返しで。

 

 まだ、書きたいことの続きを書いてないし、先日行った時のことも書いてないしで、さぼりまくってますが、ときおり家にたまった石を眺めています。

 

 今回は、ぼーっとしながら部屋の掃除をしていたら、邪魔な箱が.....、以前に採集した石の箱で、箱の中の石を手に取ると何やら見た覚えのない石がきらきらと光っているのが見えた。うーん、閃亜鉛鉱かなあと思ったが、なんか銀白色にも見える。方鉛鉱かなあと思いながら、顕微鏡で見るとどうも両方の細かな結晶が混じった感じ。

 

 石を顔を合わせていると、ピンク色の菱マンガン鉱の中に小さい晶洞が見える。更に中を覗き込むと、アッあるわ!四面銅鉱

 ここの四面銅鉱は、大きくてもせいぜい1㎜で、小さいのが普通。四面銅鉱はそう矢鱈と結晶が素直に見えないものが多い。別子銅山や稲倉山鉱山などでは昔に綺麗な大きな結晶のものや塊の上に結晶が見えるものが産出したらしいが、実物をお目にかかったことがない。とにかく結晶が見えるものでは、茂浦鉱山と八雲鉱山のもので四面体の結晶のものを採集している。まだよく見ていない石の中から、見つかったので少しうれしかった。

 

2.観察した石の写真

 八雲鉱山では、閃亜鉛鉱方鉛鉱菱マンガン鉱がしばしばみられる。他に、重晶石安四面銅鉱なども採集できる。今回、いずれも採集できていたことが確認できた。

 

 観察できた四面銅鉱は、一番大きいもので1㎜。概して八雲鉱山で採集できる四面銅鉱には3㎜以上のような大きいものは見られない。よく観察した石を以下に示す。(他の石の写真は、後日追加する予定)

 

写真1 観察した八雲鉱山の石

    閃亜鉛鉱、方鉛鉱、菱マンガン鉱が目視できる

    この石を採集してから8年も経つというのにキラキラと輝いているのに驚く。

    背景の円い黒い板の直径は12㎝

 

写真1a 写真1の一部拡大(四面銅鉱)1

 母岩の薄ピンクは、菱マンガン鉱です。

 黄鉄鉱が腐食して鉄分が出て一部黄ばんでますが。   

 

 

写真1b 写真1の一部拡大(四面銅鉱)2

 

写真1c 写真1の一部拡大(四面銅鉱)3

 五角十二面体の黄鉄鉱の結晶に囲まれて黒っぽく表面酸化した四面銅鉱が見える。

 

3.八雲鉱山での採集場所の位置

 八雲鉱山をネットで検索すると結構出てくる。参考1のサイトには古い地図が掲載されている。あまり参考にならないが。

 

写真2 八雲鉱山付近の航空写真(Google Mapより引用)

 

 八雲鉱山に行くには、八雲町から雲石峠を目指し、国道277

号線を進み、峠のはるか手前で「おぼこ荘」のある道に入る。宿はおぼこ荘にとった。鉱山はその先にある。宿の玄関には鉱山の菱マンガン鉱が並べられていた。おぼこは漢字では「雄鉾」と書くらしいです。

 

 採集には、宿からさらに奥に進み、「オボコ山の家」の手前まで車で行ける。川に渡した橋を渡ってオボコ山の家の前に行く。オボコ山の家は、今は山小屋として管理されているらしい(参考3)。昔は郵便局だったようだ。建物前にはポストがある。

 この建物の前から人の背丈よりも高い草藪の中を進み、途中で川を渡るが橋脚だけしかないところを渡り、さらにまた草藪を漕いで、川の合流地点に到着する。図2の中央下にある川の合流点だと思う。そこから図2で東西に流れる川の中には目的の石がたくさん転がっている。その付近での採集の様子が水晶(鉱物同志会会誌)(参考2)に紹介されている。

 

図1 おぼこ荘付近の地図(国土地理院の地図を引用)

 ちなみに、地図中には八雲温泉があるかのように書かれていますが実際には少し違います。それはおぼこ荘に該当します。

 この図は、下の図2に続き、一部重複しているので注意

 

図2 採集地付近の地図(国土地理院の地図を引用)

 

 合流地点の右の川は急流で覚悟しないとは進んではいけない感じだが、左の川は広幅で川も浅い。その合流地点で渡渉し、そこからすぐ広幅の川の中の石を叩くと閃亜鉛鉱や菱マンガン鉱がよく見つかる。時にはそれらが層状になって非常にきれいなものを見つけることができる。菱マンガン鉱の表面には五角十二面体の黄鉄鉱を見つけることもできるが、それらは非常に小さい。また黄鉄鉱と一緒に四面体の安四面銅鉱も見つかる。たたいた石の中から現れた閃亜鉛鉱は鼈甲色の個所もあり、きらりと輝いていることも多い。

 川を遡ると途中で小さい滝のようなとこに出くわすが、脇を通ってさらに上流に行くことができる。その上流部でも石の採集は可能だ。そちらには方鉛鉱が多い感じだった。渡渉した合流地点から300mほど登ると川は分岐し、左上方にはずりのような場所が見えたが、川幅が狭くなり流れも急にもなってきており、時間も無くなってきたので、先には進まず折り返した。

 

4.おまけ

 北海道には、たくさんのヒグマがいます。八雲鉱山付近も例外ではありません。熊は昼間はあまり行動しないとは言われますが、現地には人の背丈ほどもある藪を漕がないと辿り着けません。結構広葉樹があるので、熊が出ないとも限りません。なので熊対策(熊避けの鈴、熊スプレーなど)の用意を忘れないように。また絶対一人では行かないようにしてください。

 

5.参考

1.八雲鉱山の紹介例

 八雲鉱山と鉱山街 北海道の学芸員 (hk-curators.jp)

2.鈴木俊一,水晶(鉱物同志会会誌),v29,p50-61(2016)

3.オボコ山の家については以下を参考

  → こちら

4.おぼこ荘については以下を参考に。

  → おぼこ荘

 

 

 

畑で栽培している、綺麗に咲きだしたので

リビングのテーブルと洗面所に。

 

いつも使う場所に置いてみた

 

写真はリビングに置いたもの。

 

この菊、花弁が多くて色鮮やかなので

地主(女性)さんが欲しいと言っていたので

一昨年にあげたけれど、

ひょろひょろと伸びて、地面についてしまって

あまりきれいに咲かせなかったうえに、

全体が枯れて芽が出てこなかったらしい

 

実はこの菊、観賞用じゃないのよ。

じゃ何用ってなるけど、

秋田や山形などの人なら知っている人も多いはず。

食べるんです。

 

軽く湯がいて酢の物などにしたりして。

湯がいて煎餅のようにして保存もするらしい所もあるようで。

意外とおいしいので、

私は軽く湯がいて冷凍して、食べたいときに解凍して

酢の物にして食べたりしています。

ちょっと不思議が食感があっておいしいのですよ。

 

で、リビングに置いたその食用菊の写真を

花びらが多くて、色鮮やかでいいでしょ。

 

0.前書き

 前日は、秋田の日三市(ひさいち)鉱山に寄っての二次鉱物の採集でした。草が茂りに茂って以前のように簡単には行けない感じになっていたので驚いてしまったのですが。林業関係者が入らなくなると誰も行かなくて、荒れに荒れてしまうのですねえ。

 

 日三市鉱山からは、国道46号線を東に進み、盛岡まで約75km、2時間ほどで盛岡駅西口に。駅の西側にあるホテルに宿を頼んだのだが、簡単に見つからず、1時間近くウロウロしてしまった。いや、最初に気がついたイルミネーションがそのホテルだったのだが、車では簡単にホテル前には行けない感じで、電話して駐車場がないことを確認し、車は盛岡駅西口の駐車場に駐めた。盛岡駅の西口は、開発が進んで人の住むような所ではないようでオフィス街なのかな。とにかく駐車場が広かったわ。歩いてホテルまで。さほど遠くなかったのがよかった。ホテルは、ネットで申し込み、宿泊のみで5500円ほど。まあ、小綺麗で良かったのは幸いでした。

 

1.待ち合わせから小玉川鉱山へ

 今回は、鉱物情報の観察会の参加のため、二戸駅で10:30の待ち合わせだったのでのんびりできた。鉱物情報の観察会で、しかも舟子沢鉱山での採集なので、よく新鉱物発見で名が知られた鈴木保光氏が案内されるのだろうと思っての参加でした。

 

 朝は、7時30分頃にホテルを出て盛岡を出発。途中で給油。盛岡駅から下道75km程で待ち合わせの二戸駅に。1時間30分もしないで着いてしまって、待ち合わせに1時間も早かった。関東や盛岡から電車で来た人は、ここで待ち合わせて、その後分乗して移動。この際に採集に参考になるたくさんの資料を頂いた。

 車で来た人との待ち合わせは、軽米IC出口で。松原聰先生も車で来られた。総勢30人近かったですね。車も9台。

 

 まずは、国道395号線を進み、小玉川鉱山へ。途中で狭い道を進んだと思ったら、あまり山らしいところでない、緩傾斜の山地中の田んぼが広がる場所で車が止まり、少し歩いて簡単に鉱山のズリに。あまり簡単だったのでビックリでした。

 

 小玉川鉱山は、層状マンガン鉱床で、ブラウン鉱、軟マンガン鉱を主に採掘した鉱山だ。ここで採集が期待される鉱物には、以下のようなものが。

 クリプトメレーン K(Mn4+7Mn3+)O16

 フェリリーク閃石 NaNa2Mg2Fe3+2LiSi8O22(OH)2

 ノリッシュ雲母  KLiMn3+2(Si4O10)O2

 (含リチウム)苦土アルベゾン閃石

          NaNa2(Mg,Fe)4Fe3+Si8O22(OH)2

 

 採集前に、フェリリーク閃石についての説明があった。フェリリーク閃石は黒っぽいが、蓚酸の溶液中で一晩浸漬すると赤っぽい繊維状のものが見え、全体に少しピンクがかってくるとの説明があったが、採集の際にはどの石も黒っぽくてよくわからなかった。

 ここの石は圧力を受けているので層状に割れる。マンガン鉱山の石だから、硬くて全体に黒く割っても割っても私には同じように見えて、何が何やらよくわからないままに終わってしまった。  

 最後に、鈴木さんが確保していた石をみんなに分けてくれたので私も頂いた。黒っぽくキラキラと黒雲母のようなものが付いた石と黄土色のような白っぽい閃石のような2種で、最初の黒い石はノリッシュ雲母とフェリリーク閃石が一緒のもの、後の白い石は含リチウム苦土アルベソン閃石だと思う。石の名前をそのときに教えて貰ったが、ラベルがなかったので、忘れてしまって確認できていない。

 

2.舟子沢鉱山へ

 次には、舟子沢鉱山へ。

写真1 舟子沢鉱山採集場所への入口

 

 採集場所の沢の入口まで舗装路で、車を駐めた辺りにはズリがあるらしい。採集のズリへは写真1の沢沿いの道に入って、10分もしないうちに、少し歩いて登っただけで到着した。これまた意外と簡単で実際には山深い所かと思っていたので驚いてしまった。小玉川鉱山とは、山の西と東側に対応するらしい。

 

写真2 舟子沢鉱山での採集場所

    この上の方にも坑口があったらしいが。

 

 舟子沢鉱山のズリで採集可能な石は以下の通り。

  軟マンガン鉱 Mn4+O2 正方晶

  アフテンスク鉱 Mn4+O2 六方晶

  ブラウン鉱 MnMn3+6(SiO4)O8

  ネルトネル鉱 CaMn3+6(SiO4)O8

  フェリリーク閃石 NaNa2Mg2Fe3+2LiSi8O22(OH)2

  ノリッシュ雲母  KLiMn3+2(Si4O10)O2

  スワインフォード石 

   Ca0.2(Li,Al,Mg,Fe)3(Si,Al)4O10(OH,F)2・nH2O

 

 以下は採集が困難ということですが。

   南部石 (Li,Na)Mn4Si5O14(OH)

  マンガンチェルキアラ石    

   Ba4Mn3+4(Si4O12)O2(OH)4Cl2[Si2O3(OH)4]

  アルミノ杉石 KNa2(Al,Fe3+)2Li3Si12O30

 

 ここの石は、小玉川鉱山と同じ傾向があるようで、粘板岩の片理中に産出する。黒褐色のノリッシュ雲母は、黒雲母に似てキラキラと光るのでよくわかってなんとか見つかる。が、フェリリーキ閃石やその他というと石が黒っぽいものだらけでよくわからない、不安のままだった。それでも割って少しピンクがかった石も採集してきた。特にスワインフォード石はさっぱりわからなかった。が、叩いて割った石をいくつか持ち帰り、観察した中からいずれもそれらの石がちゃんと見つかった。舟子沢鉱山は南部石の原産地であるけれど、さすがに南部石は見つからなかった。

 

3.採集した石

 以下は、今回採集できた石の写真です。いずれも舟子沢鉱山のものです。

 

A)フェリリーキ閃石ノリッシュ雲母

写真3 フェリリーク閃石とノリッシュ雲母の付いた石

 

写真3a (写真3の一部拡大)

    ノリッシュ雲母(KLiMn3+2(Si4O10)O2)

    黒雲母のようにキラキラと光る箇所

    写真では、黒い所と銀白色に光った箔状の箇所が該当

 

写真3b (写真3の一部拡大)

    フェリリーキ閃石(NaNa2Mg2Fe3+2LiSi8O22(OH)2)

    赤黒い細い繊維状の箇所が該当

 

写真3c (別な石での拡大)

    フェリリーク閃石(NaNa2Mg2Fe3+2LiSi8O22(OH)2)

 

B)スワインフォード石

写真4 スワインフォード石

    (Ca0.2(Li,Al,Mg,Fe)3(Si,Al)4O10(OH,F)2・nH2O)

    石の中央から黄矢印の先辺りにたくさん存在している

 

写真4a (写真4の一部拡大)

     スワインフォード石

     黄土色や黒っぽく、針状に見えるところが該当

 

 スワインフォード石は、アルミノ杉石が変質してできるらしい。粘土鉱物の一種と考えていいようで、非常に柔らかく、引っ掻くと簡単に失くなってしまう。(参考6)

 

 写真の3つ以外の他の石となると、ブラウン鉱はなんとなくわかるが、いくら探しても見つかる感じがしなかった。よく見てもわからないかな、他の角閃石や透閃石などが混在しているのかもしれないので。

 

 最後に疑問が。舟子沢鉱山はマンガン鉱山なのに、リチウム(Li)を含む鉱物が多く見つかっている。なんでここに多いのだろうか。しかもマンガン鉱山なのにマンガンを含まないフェリリーク閃石やアルミノ杉石などの鉱物もいくつか見つかっている。そこが不思議な感じがしている。

 東側に花崗岩のペグマタイト地域があって、その熱変性を受けているとの事のようだが。

 

4.採集後

 採集後は、宿は手配して貰っていて、普代村にある国民宿舎「くろさき荘」に宿泊した。海がよく見える場所にあったが、あいにく天気が悪くて、いい感じの海は見えなかったが。

 夜は、美味しい食事と松原先生が所有の石の頒布会となった。私はいくつかの石を欲しかったが、ひとまず日立鉱山の菫青石を確保できてよかった。

 

参考

1.高橋維一郎、南部松夫,新岩手鉱山誌,東北大学出版会(2003)

2.鈴木保光,鉱物情報,149号,p2-6(2006)

3.鈴木保光,鉱物情報,150号,p6-8(2006)

4.鈴木保光、他3名,鉱物情報,159号,p2-3(2009)

5.鈴木保光,鉱物情報,214号,p7-10(2023)

6.鈴木保光,鉱物情報,216号,p6-7(2023)

7.浜根大輔、他4名,日本鉱物学会年会講演要旨,R1p-10(2022)

8.浜根大輔、他2名,日本鉱物学会年会講演要旨,R1p-10(2023)

9.  鉱物情報,2023観察会配布資料

 

 

 

 鉱物情報の観察会が岩手県内であるというので、今年は初めて鉱物情報の会に参加することにした。東北なら車で行きたいと思って、当日早朝というより、深夜に出発すればいいかと思っていたが、日三市鉱山にはこのところ全然行っていないことに気がついて、前日から出掛けることにした。

 

 秋田に寄ってから盛岡の方へと。家を出たのは、やはり暗いうちの3時に出発。常磐道を北上し、トイレタイムで中郷SAで止まり、車のナビは常磐道を磐城から更に北上するように指示されるが、道の掲示には通行止めのような表示があったので、磐越道を進み、郡山で東北道に入り、菅生SAで朝食。更に進むと腹がいっぱいになったのか、眠くなったので長者原SAで1時間ほど休憩。その後、東北道から秋田道を進み、大曲ICで降りる。

 お昼が近かったので、よく知った角館の北の旧西木村に行けば、蕎麦食べられるなと思い行ってみたが、なじみの蕎麦屋の主人もさすがに年にはかなわないようで、店はやっていなかった事が少し残念。途中コンビニで昼食を用意し、日三市鉱山の入口に付いたのが、途中寄り道もあったけど、家を出発してからかかった時間は9時間50分、距離585kmの運転でした。

 

写真1 日三市鉱山の位置(Google Mapから引用)

 

 旧西木村から武家屋敷などで有名な観光地の角館の方にすこし(10㎞弱)戻り、途中で県道250号線を進んで、雫田で日三市鉱山への道に入る(写真中央下部の県道の青表示部)。

 何度も来ている道なので慣れているだろうと思ったが、草が茂って何か様相が違う感じに。一度橋を渡って、右折し、100mちょっとを直進し、又右折するはずと思ったら、その道を見落として直進してしまい、広場様の所に。その先は道がないはず。傍にキノコ取りに来た夫婦が車を駐めていたので話をする。石を取りに来た話をして場所を確認し、今年は熊が多いから気をつけてななどと。

 少し(10mほど)元に戻り、右折するところを確認して橋を渡り進むといったん広くなった感じの所を過ぎて、更に先に進もうと思ったら、下の写真のように先に木が倒れていて進めない。狭い道をひやひやしながらバックして戻り、先ほどの広くなった所に車を駐めた。

 

写真1 日三市鉱山ズリへの入口

    昔のようにいつもの所に車を駐めようと思ったが。

 

 スリに行く準備をして、一人山の中へ。何度も車を駐めた広くなったところ(写真2)に来るとビックリ。全然広場の感じではない。松原先生の本(参考1)では「新杭沢」の立て札が立っている場所だが、そんな立て札もないし、広場がかなり狭い。石だらけだった広場に草が茂り始めていた。

 

写真2 日三市鉱山の入口前(新杭沢の立て札のあるはず)の広場

    いつもはこの広くなっていた場所に車を駐めた。 

 

 様相の変化に驚きながら、更に進むと、「黒滝沢」の立て札が倒れていた。

写真3 黒滝沢の立て札

 

 その先を見ると草が茂って道がよく見えない(写真3の右側方)。少し不安になるが、ともかく進む。体力がなくなったせいか、最初のズリに到着するのに20分ほどかかる。道路がぬかるんでいたり、草が茂ったいたり、道路の石に苔が生えていて足下が滑ることもあったか。

 

写真4 第一ズリ

 

 第一ズリには草があまり生えておらず、以前とあまり変わった様子はないが、前日が雨だったらしく石がよく見える。あまり採集するほどの石もないが、少し見て回る。

 

 第一ズリの直ぐ手前左から登ること15分。本来採集のズリ、第二ズリに到着。

 

写真5 第二ズリ

 

 第二ズリは、何か少し変わってズリの石が流れて広くなった感じ。手前の木がなくなったようだ。8年ほど前に来たときには、ズリの下に道が出来ていたが、それも確認できた。でも何処につながっているかは確認していない。たぶん登ってくる途中の曲がり角の入りにくいところがそうなのだろうと思うが。

 

写真6 ズリ上から登ってきた道の方向を見る

 

写真7 ズリ上から写真6の左側を見る

 

 今回は、ここで青鉛鉱、藍銅鉱を採集したいと思っていた。松原先生の本(参考2)には、ここの青鉛鉱の写真が掲載されている。今回は8年ほど前にたときよりも色の付いた石がよく見つかる。前日あたりに雨が降ったらしい。1時間10分ほど探し回り、なんとか小さいけれど青い石を見つけることが出来た。ここで自然銀を見つけたという話を聞いているが、私もなんとかそれらしいもの(違っていたりして?)を採集できた。

 

 採集から車に戻って、ここを後にする際に、キノコ取りの夫婦の車を見ると既に車はなく姿を見ることはなかった。

 

 家に戻ってきて、もう1週間が過ぎた。石にはまだ全然手を付けていない。ベゼリ石、擬孔雀石もあるといいなあ。石の写真は又後日。たいして綺麗なものがないので掲載はないかも。

 

参考

1.松原聰,鉱物ウォーキングガイド 全国版,p124-129,丸善(2010)

2.松原聰,日本の鉱物,p120,学習研究社(2003)

 ついに入手!

 日立鉱山の菫青石です。この標本、松原聰先生が供出したものです。

 

 先週の10/27から29まで秋田、岩手とぐるりと回って、石の採集に行ってきました。27は東北に行くからにはちょっとどこかによって行くかと思い、暫く行っていない秋田・仙北市角館町にある日三市鉱山へ。28、29は鉱物情報の観察会で、岩手の小玉川鉱山舟子沢鉱山田野畑鉱山の2坑へ。鉱物情報の観察会には、松原先生が自分の車で駆けつけて、宿でご自分の石のいくつかを供出。その中に表題の石があったので、なんとかじゃんけんを勝ち抜いて入手できました。

 

 残念なのは、見た目には結晶面がほとんど見られず、色も少しくずんだ紫、というよりは緑っぽい黒。大部分は何処が紫なのという感じなので。

 

 とまあ不満はあれど、石の写真を。

 

    

    写真1a 菫青石(Mg2Al3(Si5Al)O18、日立鉱山産)

        右下の黄色の鉱物は黄鉄鉱

 

    

    写真1b 菫青石(Mg2Al3(Si5Al)O18、日立鉱山産)

        上の写真の反対の面

 

    

    写真2a 菫青石(写真1b)の拡大1

 

    

    写真2b 菫青石(写真1b)の拡大2

 

    

    写真2c 菫青石(写真1b)の拡大3

 

    

    写真2d 菫青石(写真1b)の拡大4

 

    

    写真2e 菫青石(写真1b)の拡大5

 

 日立鉱山の菫青石は、見た目には深青緑でなんとなく色が汚い感じですね。顕微鏡で探すと上のような水色のような色の箇所がいくつか観察できました。しかし、綺麗な結晶面が全然ありません。一部になんとなく六角形かなという感じのところがあるくらいで。さすがに六角柱のものはありませんでした。まあこれで良しとしましょう。だってこの標本、松原先生のものですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつもながら、ぼやっとしている私ですが、今日もいつも通りで。

 

 そんな中、ニュースを見ると

「北海道石の産地」を紹介するニュースが...。

 

 あんなに広く、紫外線を照らしただけであんなに光るなんて!!!!!

 

 → こちらをご覧ください。

   (23/12/1現在、このサイトは閉鎖されました。)

 

 → youtubeのこちらをご覧ください

または

 → 北海道新聞のサイトをご覧ください。

 

(追記 23/12/6)

北海道石についての詳しい解説は、

 → こちらをご覧ください。

 

北海道石の産地については

 → 地質調査所の記事を参考に。

 

鹿追町では、2023年9月に条例により採集が禁止されました。

採集すると罰則が適用されますのでご注意ください。

 → 北海道新聞から

 先月は、比較的綺麗な菫青石を求めて、群馬の山奥に行った。群馬で綺麗な菫青石が採れるよと言われて知ってはいたが、場所がわからず、ずっと胸の奥に引っかかっていた。けれど、目的地に到達できず残念な思いをした。仕方がない。もうちょっとの所までだったんだけれど。でも、菫青石は綺麗だけれど小さいんだよねえ。長久木の緑簾石も綺麗だけれど、採集した石が全部綺麗なわけじゃないのと同じ。けれど、まだ緑簾石の方が大きい。だから、場所はそう簡単にはわからないかもしれない。

 

 先日来、ネットをうろついていて、別の緑簾石の産地が書かれているのに気がついた。近いうちにそれを探しに行きたいなと思い始めている。今年は採集に出掛けることが多い感じだ。様子見だけでも行きたいと思っているが、でもまだ何時にしようか思案中。こちらは緑簾石の方。

 

 で、菫青石、字の如くすみれ色のような青で透明なものと思いがちだが、実際はそんなものは多くない。菫青石と言いつつ、実は変化してしまって、中身は白雲母かなにかが実体だったりする。菫青石の透明、青色の産地で今のところ知っているのは、3箇所。群馬のタキガ沢、長野の浅間山と宮城の安達。浅間山も行きたいとは思いつつ、腰が重くて行っていない。

 

 そんな中、石の整理がずっと続いていて、整理の途中で「安達の菫青石」を手にした。採集したものではなく、現金採集品で裏面は切断機で切られている。そんな石を眺めていると、裏面には全然菫青石がなく、半分側に菫青石が偏って付いているのに気がつく。以前に見たときには全然そこに目が行かなかった。そうかあ、いろんな所に付いているわけではないのかあなどと思いながら眺めていると、そのように偏析していると採集に行っても見つけるのが難しそうだなと思う。行きたいけど止めようかなとも思う。はあ軟弱。

 

 そんな状態だからか、ひとまず写真を撮るかと思ったら、双眼の実体顕微鏡のように見栄え良く写らなくて、何度も取り直しをして何時間もかかってもいいものが採れず、結局諦めて妥協した。石の写真を撮るのは、きちんと器具を揃えないと難しいのかなと思わさせる。

 

 ひとまず、手持ちの装置で撮影した安達の菫青石の写真をば。

 

   

   写真1 菫青石(Mg2Al3(Si5Al)O18、宮城県川崎町安達産、現金採集品)

       黒の円盤の直径は、120mm

 

   

   写真2a 菫青石拡大(写真1の上方の黄色矢印の先)

 

   

   写真2b 菫青石拡大(写真1の下方の黄色矢印の先)

 

 ホント、安達の菫青石は、紫のような、青色のような色で、透明感もあって綺麗だわ。この標本が特別なのかもしれないが。

 

 この菫青石は何回見ても、澄んだ色と透明感があって、綺麗で癒やされるね。

 

 残念だった石川町から塙町の長久木までは、南下して60km弱。車で1時間15分くらいでの到着でした。私の車のナビの地図がはっきりしていないので、ナビでの設定に時間がかかってしまいましたが、なんとか設定して、ナビの通り進みました。石川からすぐにナビは私の知らない道を案内して、少し焦り気味なりましたが、途中からは知っている道を案内して、ナビなしで進みました。

    

写真1 長久木までの道

   緑色は通った経路。

 

 国道349号線を進み、塙町公民館片貝分館(旧片貝(?)小学校、高床式の建物)の先を右折して、県道111号線に入ります。4km程進んで、旧の矢塚分校の手前の桜橋を渡り、2kmも行かない内に分岐を右へ。200m程進むと、左手に土場の入口、そこの先が林で、右手に田んぼが広がります。左手の林の中が目的地です。

 

 訪ねたのは平日だったので、土場の入口には旗竿の幟が立っており、土場が稼働中である旨が表示されていました。なので、土場の入口には車を駐めず、道路から採集地を眺めると白く見える場所に車を駐める。一緒に行った人たちが驚くほどの車横付けの産地であることにビックリしてました。車を駐めたところから藪の中に入ると、今までに何人も来ているらしく、笹藪の一部が踏みつけられて道が出来ていました。

 

 産地は、さすがに多くの人が来ているのでしょう。上の方は崩れて5,6年前とは様子が少し変わっていました。採集し始めて見ると、緑簾石はキラキラしているのでわかりますが、小さいものが多くて戸惑いました。最初はその小さいものを拾い集めながら、時々大きめの石も見る。結晶面が出ていてキラキラしているが不透明なものも多い。小さいものには時々頭付きのものが見つかることがあるが、何ぶん小さすぎる事が不満。一緒に行った人が水晶の上に付いた綺麗な緑簾石を採集して、羨ましくあったけれどもっと一生懸命に探さなくちゃあと。

 ここでは緑簾石の他に、灰礬柘榴石、柘榴石、石英、灰重石などが採集できるようだが、柘榴石も、ベスブ石も変質して風化気味でポロポロと崩れるものが多く、時折綺麗な面のものを拾い上げても裏面を見るとガッカリしてしまう。なので、ここでは緑簾石一択の方がいいでしょう。灰重石なんて滅多に見つからないしね。

 

 あちこち拾い集めながら採集しているとあっという間に2時間以上過ぎて、慌てて帰り支度に。ここでは砂袋に砂を詰めて、家で洗って選別すると時折頭付きの緑簾石の結晶を見つけることが出来るので、たくさん(計5㎏ほどかな)砂を布袋に詰めた。

 

 同行の人も石川では残念な思いをしたが、ここではあれこれ探して結構楽しめた様子で、案内をした甲斐があったかなと。

 

 帰ってきてから1週間。石の選別は少しはやってみたけれど、まだいいものは見つかっていない。まだ7割くらい残っている。早くやらないとなあ。

 

 なので、写真は後日。もしかしたら写真なしかも。

 

追記)(23/10/18)

 といいつつ、漸く一部選別したんで、写真を撮りました。かなり選別が大変で、まだ3割程度しか終わってませんで。

 

 

  

写真2 採集した緑簾石

 選別して採取した緑簾石をいくつかペトリ皿に載せて、下から光を透過させた。結晶の向きによって、黄緑色、褐色になります。これくらいのは、100個に1個くらいかなと。

 

  

写真3 採集できた頭付き緑簾石

   頭付きの緑簾石もいくつかサイズが少し小さめなのが難点かな。

 光を透過させてないので、あまり綺麗じゃありませんが。

 頭付きが見つかるのは、1000個に1個くらいに感じています。

 それは、緑簾石がたくさんあった場所の砂を採取してきたからだろうな。

 

 

 

 

 

 石川町は、もう採集できる場所は少なくなったしまったようです。

 

 今月に入って、産地の様子がどうなっているかと石川町に行ってきました。塩沢で2箇所、塩ノ平で1箇所です。他に和久観音山の方も回ってみました。猫啼は、まだ採集は出来るようなので行きませんでしたが。

 

 以前に緑柱石や柘榴石を採集できた塩沢の場所は竹林の中にありましたが、その竹が取りわれて、すっかり様子が変わっていました。この時期のためか、草ボウボウなのはいいのですが、鉄条網が張られて中には入れない状態で、窪んで石も少なくなっている感じでした。そうなってだいぶ経つようで採集は出来ませんでした。

 

     

写真1 石川町で尋ねた産地のひとつ

   手前の草の垣根には鉄条網が張られていた。

 

 もう一つの塩沢の採集箇所は、2mもの丈がある草が鬱蒼としていて、とてもそこを超えて採集箇所に向かって入る気になりません。草の先には、窪地があってジメジメしているので、どのくらい水が溜まっているのかもわからない状態で、採集地は、その窪地を越えないといけませんから、ここも採集を諦めました。

 

 塩沢を諦めて、国道沿いの塩ノ平の採石場の入口横の場所の様子を確認したら、絶句してしまいました。以前は車に乗っていても広場がすぐわかり、道路から見ると露頭が見えたのですが、今回はブルドーザか何かで溝が掘られたように深くなっており、道路側が盛り上がっていて、道路から見えず、広場の感じになっていたところには、草がたくさん繁っていて様子が全くわからない状態で。

 

 和久観音山の方は、実は最初に行きましたが、第一抗体はいつもながら入口で施錠されていて許可なしでは入れません。が、中の扉が開いていて、というより中の扉が壊れていたのか、真っ暗な坑道の中が暗い中にあるようでちょっと怖い感じに。第二抗体は採集できる場所のはずですが、ここも草が茂って石が見つけるのが困難で。第三抗体は金網で囲まれて施錠されて入れません。木も茂ってきて以前とは様子が少しずつ変わってきているようでした。

 

     

写真2 和久観音山第一抗体

  

     

写真3 和久観音山第二抗体

    広場になっている右端から左側を写した。

    ここでは採集は可能だけれど。

 

     

写真4 和久観音山第三抗体

   何度かこの中で観察会が開かれているようです。

 

 石川町では、石の採集できる場所を探していると、いろいろ話してくれる方も少なくなって、不審者に間違えられる可能性が非常に高くなってきたような感を覚えました。猫啼は、今回行きませんでしたけれど、たくさんの人が行っているので、いい石を見つけるのは困難でしょうけど、諦めずに探してみるかなと。

 

 石川町は、寒いけれど雪の少ないところなので、草が枯れた12月か、2,3月頃にまたウロウロしてみようかなと思いますが。

 

 石川では、かなり残念な採集行になってしまいました。次の採集地に急いだのでした。

 

1.見つからなかった菫青石産地

 1週間前の木曜日。友人に連れられてみなかみ町の山奥に行ってきました。友人も10年以上前に行ったとのことで、記憶が薄れてしまっていて未到達でした。

 

 おそらく同じ目的の所へ2017年に採集に行って、菫青石を採集し、きれいな写真を掲載するサイトがあります。→ 趣味の鉱物探検隊 ブログ 菫青石の多色性 (参考2)

ちなみに、このサイトは鉱物結晶図鑑(参考6)の著者のサイトです。

 

 帰ってきて調べると、文献(参考1)が見つかり、どうも探した沢は少しだけ登っただけであったようで、あと100mは登らないといけないようでした。う~ん、残念。

 

 登った沢には大岩がゴロゴロだったし、足元が滑るなどし、とても鉱物が採れる感じがなかったので簡単に諦めてしまったけれど、もう少し頑張ればというか、文献の地図を見ていれば採集できたと思うのだけれど。昔に友人の採集したときの沢で撮った写真があって水がチョロッと流れるだけの小さい沢なので、印象が違ったことが未到達の大きな理由でしょう。時にはそのような情報がないことの方がいいのかもしれませんが。いやいややっぱり情報をしっかり確認、理解し、状況が異なる場合の対応が重要でしょう。

 

2.白沢鉱山跡に回る

 菫青石採集では残念だったので、以前に採集に行ったことがある白沢鉱山に回りました。白沢鉱山の入口は、10年ほど前に行ったときには、藪漕ぎをし往生して産地に達したと覚えているのですが、今回は道が出来ていて簡単に行けました。行ってみると大きな閃亜鉛鉱が採れたと思った場所は、大きなシダが生えていて、あれえという感じ。一度も見たことがありませんが、上の方には坑口があるとか。やっぱり草がたくさん生えていて登る気が失せました。

 

     

写真1a.橋の上から見た白沢鉱山跡入口付近

     

写真1b.白沢鉱山跡への道を入口から見る

 (手前では道路が橋のところでカーブしている。まつがくぼ橋が目印)

 

 で、人が採集した跡がある辺りでハンマーを振りました。この産地では、磁硫鉄鉱、磁鉄鉱、閃亜鉛鉱の他に、蛍石が採集できます。鉄重石も採集できるようですが。でも、いろんな鉱物が混じった感じで黒っぽく、光沢のいいところがありますが、なんとなく冴えない感じは否めません。10年ほど前にここに来ているのですが、採集したはずの石が何処にしまったのか行方不明です。今回は、以前に採集できなかった蛍石を採集することが出来ました。でもやっぱりいずれの結晶も小さくて、いろいろ混じった塊という感じです。またここの蛍石は純粋なのでしょうか、紫外線で光りません。

 

 あまり冴えない感じなので、整理も進みません(^^;。

 

3.ついでの数坂峠へ

 更についでに数坂峠に回ってみました。こちらは砕石場で稼働中です。行ったのは平日で、作業する機械やトラックが動いているので、見学するだけということで。

 

 数坂峠は、メラノテック鉱(Pb2Fe3+2[O2|Si2O7])、ボークラン石(Pb2Cu(CrO4)(PO4)(OH))、珪亜鉛鉱(Zn2SiO4)、へディフェン(Ca2Pb3(AsO4)3Cl)、燐へディフェン(Ca2Pb3(PO4)3Cl)、緑鉛鉱デクロワゾー石(PbZn(VO4)(OH))、ミメット鉱バナジン鉛鉱弗素燐灰石などが採集できた所として知られている(参考3,4,5)。現在はその露頭も消滅し、採集は出来ない。

 

 で、ここはどんな所だろうということで、稼働中の採石場の隅に入らせていただき見てきました。山のてっぺんの採石所で、どんどん採石が進んでいるようです。昨年に採集許可をもらって入ったときよりも右手方(山の陰でよく見えない)が開発されていました。

     

写真2 数坂峠にある採石場を高台から望む(23/9/14)

 

 旧の国道120号からのこの採石場までの道では、石を積んだトラックが通るので、邪魔にならないよう入口から歩いて登ること約10分。頂上という感じの所から見る眺望は凄く良かったですね。しかし、登る途中の道でトラックが来ると、もの凄い砂埃で堪りませんでしたよ。

 

 あまり成果のない採集行でしたが、あちこち車で移動し、いろいろ見ることが出来て楽しい一日を過ごすことが出来ました。

 

参考

1.中村正芳、長沢和裕,地球科学,v38,p210-214(1984)

 →群馬県武尊火山北麓における含菫青石,カミングトン閃石火山灰の発見 (jst.go.jp)

2.趣味の鉱物探検隊

  こちら → 趣味の鉱物探検隊 ブログ 菫青石の多色性 (fc2.com)

3.山田隆、他2名,水晶(鉱物同志会会誌),v29,p13-19(2016)

4.山田隆、他4名,水晶(鉱物同志会会誌),v32,p10-13(2018)

5.山田隆、他6名,水晶(鉱物同志会会誌),v33,p5-19(2019)

6.松原聰監修、野呂輝雄編著,鉱物結晶図鑑,東海大学出版会(2013)