萌声!激安中華マイクロホンの改造
amazonで2,380~2,580円位と格安で売られている中国製のコンデンサーマイクの改造話です。改造手法自体は他の方のブログで書かれている内容を忠実に真似させていただいただけなので、詳細はそちらをご参照ください(本文末にリンクがあります)。私が購入したのは FLOUREON BM-800 です。代引きでポチった翌日には自宅に届きました。値段が値段なので業者の仕入れ値いくら位なんだろう?と、alibabaで検索したら$9~$15位であるようです。マイク本体だけでなくショックマウント、風防、USBオーディオインターフェース、マイクケーブルまで付いてくるのに安っ!!といっても改造するとプラグインパワーでは使えなくなるので、USBオーディオインターフェースとマイクケーブルは使えなくなってしまうのですが・・・。ちなみにこのマイク、「萌声(MengHeng)BM-800」というブランドでも売られています。正直まぁこの外装(ロゴ)にはちょっとひくが(^_^;)萌という言葉も日本的意味のまま中国語で通じるようになったか・・・。海外サイトではLDC(Large Diaphrum Condencer microphone)と称して売られていますが、実際にはDCバイアス式ではなくECM方式なのは周知のとおりです。筐体やショックマウントは値段の割にはしっかりしていて基板の質も良いです。箱から出して手に取ってみた感じだけなら先日修理したSeide PC-Meとなんら変わりません。まずはそのままミキサーにつないでファンタム電圧をかけて聴いてみました。下馬評通りS/Nが悪いです。これは使えんなあ。高域はそこそこ伸びている感じはする。改造前提で買ったのでさっそく分解。ダミー基板ありです。2つ買ったのですがカプセルのマウントが黄色と黒で違っています。色が違うだけで質は変わらず。PC-Meが樹脂製の硬くて重いマウントだったのに比べ、ペラペラでチープなプラスチックマウントです。さっそくサーというホワイトノイズの源だという定電圧ダイオードを5.6kΩの金属皮膜抵抗に付け替えです。この時使っていたミキサーでは、ファンタム電源は2番/3番に35~36Vかかっていて、交換前はダイオード端で9.2V位だったように思います。交換後は抵抗端で7.2Vに下がりました。ホワイトノイズは劇的に減りました。これはこのマイクを買ったら絶対にやるべき改造です。そこからは手順をすっとばしてソースフォロア化改造、カップリングコンデンサの交換、配線の同軸化、カプセルマウントの固有振動対策を一気にやってしまいました。ソースフォロアに改造をすると出力レベルが落ちます。増幅度が高いドレイン出力と違ってソース出力の場合はインピーダンス変換しかやらないので、元のドレイン出力と比べると10~14dB位は落ちるようです。なお、ソースフォロア化改造の場合は同相出力なので出力コネクタ側配線のHOT/COLD入れ替えは不要ですが、基板とコネクタを結ぶリード線が華奢で作業中にもげてしまったので、ごく普通の耐熱UL線で付け替えました。出荷段階(無改造状態)では基板中央のランドが3番へ繋がっています(写真はリード線交換前)。1番はどの改造でも不動のアースで、基板裏面のランドが広いグランド面につながっているので判別できると思います。残りの1本のリード線が2番につながっています。2本買ったBM-800のもう1本も同じように改造してみましたが、思うところあってこちらは元のソース接地ドレイン出力に戻し、出音を比較してみることにしました。ドレイン出力に戻したほうは逆相対策でHOT/COLDを入れ替えます。その結果、こっちのほうが太くて元気な音ですね。S/N的にも有利です。知人の音屋さんと試聴してみましたが、まともなマイクアンプにつなげてゲインを上げるとソース出力が素直かつ明瞭な音ですが、ドレイン出力のほうが出力が大きくてそこそこのアンプでも使いやすく、かつ中高域(6kHzあたり)に特徴があって、他に所有しているマイクと出音が差別化できるように感じました。よって、カップリングコンデンサーの交換やマウントの固有振動対策はやりますが、2本ともソースフォロア化はせずにドレイン出力で使う事にします。今後見直すかもしれないので2.2kΩの抵抗は生やしたまま。個人的な印象としては、改造したところでより高価なマイクに匹敵するほどすごい神マイクに化ける、というほどの感想は持てませんでした。改造すれば普通に使えるマイクにはなりますし、たとえ無改造であっても、この金額でこのような製品が入手できるのは驚くべきことです。しかし音質が良かろうが悪かろうが、他人からお金を取るような仕事の録音にこのマイクは使えません(仁義の問題です)。個人や趣味で使う範囲であれば、この値段で心置きなく分解し改造して音の変化を体験できる、というだけでもとても楽しく、価値のある遊べるマイクだと思いました。マイクって電気的な回路だけでなく物理的な部分でも音が変わるんだな~。また、オーディオドラマのセリフ録音をしていると同一型番のマイクが複数本欲しくなるのですが、高価なコンデンサーマイクを複数本買うのが難しい人には有効な選択肢になり得るかもしれません。学生さんなど、お金はかけられないけど、その分手間や努力はいとわない、といった方にも良いのでは?テスト用や実験用、効果音収録にも使えると思います。改造前提ではありますが、昔はこの値段でこの音は録れなかったので、良い時代になりましたね。動画:中華マイク BM-800改 Audio-Technica AT4050 録音音質の比較https://www.youtube.com/watch?v=zWoKtTKkCyM参考サイト:■ShinさんのPA工作室1603 :Amazonの超激安コンデンサマイクが高級機に変身する改造(第1編) http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12115618790.html1604 :Amazonの超激安コンデンサマイクが高級機に変身する改造(第2編) http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12120744691.html1605 :Amazonの超激安コンデンサマイクが高級機に変身する改造(第3編) http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12123022225.html1606 :Amazonの超激安コンデンサマイクが高級機に変身する改造(第4編) http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12125583894.html■えるなのブログ激安中華コンデンサーマイク改01? http://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12123484380.html激安中華コンデンサーマイク改02?の改?の改 http://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12124277917.html安いECMでも高性能だというコトがありまして+。 http://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12133566555.htmlShinさんえるなさんをはじめ、ネットにこのマイクの改造記事を掲載された皆様に感謝します。当記事を参考にした改造は自己責任でお願いいたします。(がんくま)