DONNY HATHAWAY LIVE / DONNY HATHAWAY
①WHAT'S GOIN' ON 愛のゆくえ
②THE GHETTO ゲットー
③HEY GIRL ヘイ・ガール
④YOU'VE GOT A FRIEND きみの友だち
⑤LITTLE GHETTO BOY リトル・ゲットー・ボーイ
⑥WE'RE STILL FRIENDS ウィ・アー・スティル・フレンズ
⑦JEALOUS GUY ジェラス・ガイ
⑧VOICES INSIDE (EVERYTHING IS EVERYTHING) エヴリシング・イズ・エヴリシング
本日紹介するのは、1972年のダニー・ハサウェイのアルバム「ライヴ」です。
このアルバムは、文字通りダニー・ハサウェイというソウル・ミュージシャンのライヴ・アルバムです。
オレは基本的にライヴ盤というのはあまり好きじゃないのですが、ソウル/ジャズ系のものは例外で、このアルバムはその例外の中でも一、二を争うくらいに素晴らしいアルバムです。
ソウルやジャズのライヴの良さというのは、その独特のグルーヴと熱気、そして演奏の上手さにあると思います。
何ちゅうかジャム・セッションのようなノリで1曲を延々と演奏するようなのが個人的に好きなのですが、ここでのダニーと彼のバンドによる演奏はまさにそれで、8曲しか入ってないのに収録時間は52分もあります。
「ゲットー」や「エヴリシング・イズ・エヴリシング」なんかは12分以上あるのですが、オレとしては20分くらい演奏してくれてもいいくらいですw
ダニーの弾くエレピ、ジャジーなギター、ファンキーなベースライン、そして彼のソウルフルなヴォーカル、全てがかっこいいです。
マーヴィン・ゲイやキャロル・キング、ジョン・レノンのカヴァーなども演ってます。
特にキャロル・キングの「君の友だち」でイントロのエレピが鳴った途端にキャー!!っと歓声が沸くのは鳥肌モンですよ。
そして、この曲のようなしっとりとした雰囲気もこのアルバムの良さでもあります。
比較的小さなライヴハウスで演ってるのか、観客との一体感や臨場感がヒシヒシと伝わってきます。
「ゲットー」では女性客に「Talkin' 'bout the Ghetto」と、そして男性客に「The Ghetto」と歌わせ掛け合いのコーラスをさせたり、「君の友だち」ではサビを観客に歌わせたりしてるとこなどはダニーのやり方なのでしょうか、プリンスがライヴでこうしたことを頻繁にしているので、プリンスのオリジナルの手法かとオレは長い間思っていました。
ダニー・ハサウェイは1979年にホテルから身を投げ、34歳という若さでその生涯を閉じました。
そのせいなのか、「君の友だち」「ウィ・アー・スティル・フレンズ」「ジェラス・ガイ」といった曲を聴くと、曲の持つ雰囲気以上の感情が込み上げてきて何ともやるせない気持ちになります。
ジェラス・ガイ
昔のことを夢に見ていたら
心臓の鼓動が早鐘のように鳴った
僕は自制心を失いはじめた
僕は我を忘れかけていた
君を傷つけるつもりなんてなかった
ごめんよ 君を泣かせたりして
君を傷つけたくはなかったんだ
僕はただ嫉妬深いだけなのさ
僕はひどく心細かった
君がもう愛してくれないんじゃないかと
心の中で 僕は震えていたんだよ
心の中で 不安におののいてたんだ
君を傷つけるつもりなんてなかった
ごめんよ 君を泣かせたりして
君を傷つけたくはなかったんだ
僕はただ嫉妬深いだけなのさ