喰らうオーディオ!!! -9ページ目

喰らうオーディオ!!!

オーディオの、オーディオマニアによる、ピュアオーディオのためのブログ。

襲来!カイザーサウンド貝崎氏
喰らうオーディオ!!!-セッティング4

久々のブログアップだけあってか!最近はアクセス数が多いですね。
この機会逃すと次は夏休みになりそうなので。
もう一本書くことにします。


表題ズバリですが、
あのカイザーサウンドの貝崎さんがいらっしゃいました。

タイトルは「襲来!」ですが、
「最近の若者の音をいっちょ揉んだろか?」
みたいなノリではもちろんなく
私が一度訪問をお願いした次第です。


遂に奴も暗黒面に落ちたか・・・という声が聞こえてきそうですが
最後までお付き合い下さい。


最初に対策前の音を聴いていただきました。
ちなみに大きな不満点が無い状況でお呼びしてました。
今の音の評価も含めて最初の視聴は正直ドキドキです。

氏の視聴コメントの概要としては、
「ジャディスのハイエンド系の音で持っている、頑張っているけど~もう一歩かな」といった感じでした。

百戦錬磨の貝崎さんからしてみたら、まぁ十二分な評価頂けたと思います。
なぜか栗のフローリングは超褒められました。
この時点で良い音が出せると感じたみたいです。

私もコストパフォーマンス考えるとオススメです。
部屋もいい感じになりますしね!



さて、そこから夕飯を挟んで約8時間の訪問劇の
ダイジェストをまとめるとこんな感じです。

<実施内容>
喰らうオーディオ!!!-セッティング2

・SPの左右入れ替え
・スタンドの向きの前後交換
・スパイク、インシュ交換
・SPボードを外す
・SPセッティング調整
・加速度組み立て
・シングルワイアに変更
・SPケーブル変更
・RCAケーブル変更
・電源ケーブル変更
・電源周りの接続方法見直し

喰らうオーディオ!!!-セッティングTV
TVのセッティング中。効果のほどは不明です。

<結果>
・SPセッティング    ⇒大成功
・電源の一部整理    ⇒採用
・シングルワイア    ⇒戻しました
・スーパーツィーター撤去⇒採用
・ケーブル       ⇒買いませんでした
・インシュ       ⇒購入

<所感>
後半雰囲気に呑まれてわからなくなった部分もありますが、
すこぶる鳴りが良くなりました。

調整と一部アクセサリーを換えただけとは
思えない激変っぷりでした。
喰らうオーディオ!!!-カイザーインシュ
購入したインシュとスパイクです。



特に衝撃を受けた点を上げると3点です。

●センターで聴かなくても音を調整できる妙技
 何とセンターでかつ他人のCDでスピーカーの調整でピントを
合わしていきます。
喰らうオーディオ!!!-セッティング1
 最初イマイチだな~と思って聴いていると調整していきビシッと
 ピントがあってきます。これは本当に凄いですね。

喰らうオーディオ!!!-加速度組み立て
必殺!加速度組立!


●引き算で音を作る使いこなし技術
 今回最もインパクトがあったのはSPボードを取るという選択肢です。
 よもやここが問題とは思わなかったので指摘されなければ一生
 そのままでした。変化としては圧倒的に鳴りが良くなりました。
 
 全体として鳴りっぷりをよくすると言う方向に関しては
 巧みだなぁと感嘆しきりでした。
 
 
 また、今回元々あったスーパーツィーターを外したのですが
 外しても問題が出ないような形でまとめたのも驚きです。
 
 調整前は外すと不満があったのですが、
 調整後は逆に足すと余計なレベルになっていました。

 
 足し算で改善させるのは比較的容易だと思うのですが
逆はやろうと思うと至難の業ですよね。

 

●話は飛躍しているが根拠もある?!
 巷で言われているとおり貝崎さんの発言は超絶飛躍してます。
 非論理的なこと限りなしなのですが、では根拠というか合理性が
 一切無いのか?と言われればちょっと違うと思います。
 
 話をしてみると普通の人が思いも付かないような角度からあらゆる
 試行錯誤を重ねられているとのこと。
 そのような経験則から行っている部分があるのかなと話していて
 思いました。
 
 いかんせん誤解を招く表現が先行しているので、
 世間の評価が歪曲するのだろな~と感じた次第です。
 


他にも実は持ち込まれたカイザーチューンの真空管アンプ
(中国のYAQIN)を聴くなど盛りだくさんでした。
喰らうオーディオ!!!-YAQIN 真空管アンプ中低域が厚く、鳴りの良いアンプでした。


ちなみに、貝崎さんは百戦錬磨なので1対1だと呑まれます。
訪問希望の際には誰か一緒のほうが良いと思います。



下記に私の訪問記事が上がってます。コチラ
所々情報が2割り増しになっている気もしますが、併せて読まれると面白いかもです。


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オーディオ秘密基地 jyajyao邸への訪問
喰らうオーディオ!!!-全景

ちょっと前ですけど大宮のjyajyao邸に行ってきました。今回は3回目の訪問です。
ゾノトーンの前園さんもいらっしゃるとのことで便乗してきました。

結論から先に申し上げると、
オーディオマニアであれば死ぬ前に一度は聴きにいくべき
音も発想も方法も含め色んな意味で超越的なシステムです。



システム構成は何がなんだかわからないぐらいの
唯一無二の超絶マルチシステムです。

片チャンネルあたり数十個のユニットがあります。
38センチウーファーだけで何個あるのかよくわかりません。
MBLの無指向性ユニットやアバンギャルドのホーンもあります。
喰らうオーディオ!!!-スピーカー群
全部鳴ってます。しかもスピーカーの一部です。
喰らうオーディオ!!!-ウーファー
プロ向けウーファーとツィーター達です。

トラポはMACです。セシウムクロックからdcsのDAC、ジェフのプリに
入る辺りまではまだあり得るハイエンドの構成です。
喰らうオーディオ!!!-MAC


ここから先は見たことも聴いたことも無いようなプロ向けのレコーディング
機材やチャンデバが入り乱れております。
喰らうオーディオ!!!-前段
※これで一つのオーディオシステムです。

要するにカオスなシステムです。
そして何が凄いのかと言えば、
それらを纏め上げる神業的な使いこなしとそれを支える場数なのかと思います。

話を聞いているとやれないこと無いんじゃないか?と思うぐらい
オーディオに対する網羅された経験と知識があり、もちろん耳が良い方です。



肝心の音ですが。
見た目を裏切る!?真っ当に良い音で純粋に凄いです。



高音は火の粉が散るようなシンバルを聞かせ、
低音は芯がありながら、抜群の反応の良さと制動の効いた
もはや低音では無いような低音です。


JBLの4350を使う前園さんも絶賛でしたが決して世辞では無いと思います。

低音にフェチが無い私が言うのもなんですが、
本当に気持ちが良い低音です。
ある種の理想系を模した低音であり
最早別名で呼ぶべきレベル。


そう、これからは「カイザー低音」と命名しよう。
・・・い、いや、やっぱり辞めよう。


ちなみに前回伺った際と比較すると
さらに音が聴きやすい良音になった一方で
定位は悪くなったと思います。
(当日一部鳴っていなかったユニットがあったとかあったりしましたし。)

それはこれだけユニットがあるから~と言うことではなくて、
元々レベルの高い小型スピーカーのようなピンポイントフォーカスだったんですね。

震災でシステムが大変なことになり、流石に当時のレベルまでは調整できていないとのこと。
ちなみに現在のレベルでも大型システムとしては相当高いと思います。


前はもっと凄かったよ!ということで次回伺う際には定位も
きっと凄いことになっていると勝手に思ってます。

セシウムクロックってどうなってるの?とか
沢山のスピーカーを同時に鳴らす方法とメリットって何?とか

他にも勉強になった点は色々あるのですが、それはまたの機会で。



おまけ。こんな照明も装備してます。
喰らうオーディオ!!!-照明2
喰らうオーディオ!!!-照明1
注:個人のオーディオルームです。


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4月のメグ・ジャズ・オーディオ愛好会に行ってきました。
喰らうオーディオ!!!-メグ・ジャズ・オーディオ愛好会


仕事が忙しくて(というかメンドクサくて)随分更新が滞ってしまいました。
何気に2012年初ブログですが、仕事は忙しくともオーディオは色々やってましたので
GWを利用していくつかアップしたいと思います。


で。先週は例によってMEGのメグ・ジャズ・オーディオ愛好会に行ってきました。

今月はオーディオ評論家の林先生がプロデュースし寺島レコードから発売したMAYAのCDを
中心にPCとかアナログとかCDとか色々聴いた感じです。


林先生は最近よくMEGにいらっしゃり、基本的にフランクでフラットで
寺島さんとも気が合うようですね。



今回のイベントで興味深かったのは、PC(96/24のハイレゾ、16/44の通常、MPEG)の
ブラインドテストですね。

まぁ酒が入っている(という言い訳で)のでわかんないところありましたけど、
会場では一番良いと思うのはほぼ3分でした。

jayjaoさんからソースによってはMPEGの方が良く感じるケースもあると
ご指摘ありましたけど。それは知らなかったです。


一方でソースによっては確実にハイレゾの方が良かったりするんでけど、
実のところこの辺りは好みの差の程度とも言えそうですね。

あと、DACの性能の問題もひょっとしたらあるかもですね。
無理してハイレゾで揃える必要がない?という意味では朗報です。




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12月のメグ・ジャズ・オーディオ愛好会に行ってきました。

なんだかんだで随分更新が滞ってしまいました。

今月はなんとローゼンクランツ貝崎さんが主催で行うということでいってきました。


何というか、カイザーゲージとかその製品のぶっ飛んだ発想と価格で有名なメーカーです。
特にインシュレーターが有名ですが、ヤフオクでも常に高額で取引されることからも熱狂的なファンがいるのは間違いありません。


今回はそんなローゼンクランツの新製品「RK-AL12/Gen2」
を徐々に対策していって、どこまで鳴るかという内容でした。

先にシステム紹介を。

スピーカーは前述のとおり「RK-AL12/Gen2」です。
喰らうオーディオ!!!-ローゼンクランツ

ペア、スタンド付きで30万円と当ブランドの中で際立ってお買い得です。
どうやらSPとしては初の量産らしく、そもそも価格を下げることを前提に作成したようです。

ユニットはマークオーディオ社のAlpair12です。
12センチ一発で能率は90dbと高めで、ここが重要らしい。
箱自体はちょっと大きめのブックシェルフです。

スタンドは独特の形ですがスタンド込みの設計らしく、スタンドとSP間のインシュも不要とのこと。

デザインは正直ちょっといただけませんが、ピアノ仕上げ自体は綺麗です。

中も吸音材無しで、同社のハミングバードという小物を使ってチューニングするなど、かなり同社のノウハウを詰め込んだようです。


さらに購入すると
漏れなく貝崎氏が訪問納品します!!

これは激アツ、色んな意味で凄い・・・。



当日はCDのみで、
トラポはayonのCD-7です。
喰らうオーディオ!!!-ayon CD-07


DACはGlasstone MY-D3000
喰らうオーディオ!!!-dac

横浜にあるマイナーなガレッジメーカーです。

DACチップに32BITのAK4399を使ったDACのようです。
もちろん貝崎氏によってチューニング済みです。


プリはローゼンクランツ
喰らうオーディオ!!!-ローゼンクランツ

持つと小型ながら重いです。
なぜかインシュが使われていなかったのですが、
インシュ無しで音造りがなされているのかもです。


パワーアンプはayonの真空管プリメインを使いました。
喰らうオーディオ!!!-ayon amp




始まって早々貝崎さんの昔話&苦労話がスタート
これはマズイ・・・という危険な空気が漂う中
何とかオーディオ論が始まりましたw


オーディオの衰退に関して『良い音が鳴りにくくなったから』というのが氏の持論でして。

氏のオーディオが鳴らなくなった理由は2点あるとのこと。
・電源が汚染されたため

⇒これは色々なところで言われていますが、デジタル機器の台頭によって特にクリーンな状態で鳴らせるお店が無くなったということです。
 


 
・2点目の説明はありませんでした・・・orz




私はとっても気になったので後ほど説明を伺ったところ
『能率が低いスピーカーが増えた』からとのこと。


本意のほどは結局のところ理解できな部分もありましたが私の拙い経験から考えますと。

元々昔よりもアンプのパワーが上がったからSPの能率を下げても良くなったというのが通説です。

ところが実際のところ、鳴らし切る=「駆動力のあるアンプに御世話になる」という構図が崩れることはあまりなく、特に低音を鳴らし切るには途方も無い物量のハイエンドアンプが必要なのかなと思います。


能率が高ければ即日的に良い音が出るとも限らないと思いますが、結局のところ「鳴らし切る」には能率が高いほうが近道っていうのはあるのかな~と思いました。
弱音部の再生にも有利ですしね。




で。肝心の音の印象ですが。

最初はハイ上がりできつい。
ボーカルは非常に良い。

って感じで正直ちょっとねというレベルでした。


ところが音楽流しながら、
インシュレーターをセットし、
spアタッチメントを追加し、
置き場所の調整していき段々音は良くなっていきます。



ところどころ、ほんまかいな?的な微調整もありましたが、ともあれ最初と最後では別次元の音に仕上がりました。


音に立体感が出て、音場も広く。
ベースの躍動感やピアノの質感が向上。
全体に滑らかで躍動感が良くなって聴いてて楽しいです。


最初に掛けた曲を最後にも掛けましたが
皆さん聞き入ってましたね。


こりゃあかん買ってしまうーと感じるほどに見事なチューニングです。

アクセサリーとセッティングだけで短時間でここまで追い込むのはお見事という他ないです。



なんと!当日の参加者はランチ奢ってくれたら
一度無償で訪問セッティングしていただけるようなので
一度お願いしようと思います。

ちょっと怖いですけど(汗)





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Jadis(ジャディス)  パワーアンプ DA-7
喰らうオーディオ!!!-前

CP(新品)   ★★
CP(中古)   ★★★★
デザイン    ☆☆☆☆
手放せない度 ☆☆☆☆☆



もう随分前になってしまいましたが、
我が家でアンプを飛ばしてしまったタイミングで
我が家に来たアンプです。

最近は真空管アンプの良さを折りに触れていたこともあり、
「やっぱアンプは球だよね」
と言いたいばっかりに買ったアンプです。
喰らうオーディオ!!!-真空管


JADIS(ジャディス)はフランス製の主に真空管アンプを創っている
ハイエンドメーカーでして、厳密にはプレーヤーやアクセサリーも含め
フルラインを提供しています。

Jadisのサイトがまた洒落ているのですが、
製品を「PRODUCT」ではなく、
「COLLECTION」としている辺りが違います。

まさに知る人が知るメーカーで
私も購入するまで知らなかったです。


今回私がゲットしたのは同社のAB級ステレオパワーアンプで
海外でも受賞暦があるなど定評ありそうです。



国内定価は150万円とボッタクリブランド価格です。
当然そんなお金ありませんので、中古をオクで買いました。


喰らうオーディオ!!!-真空管箱
球の知識がないので価値はよくわかりませんが。
ヴィンテージ管の前段がステラの12AU7

出力管がGEの6550Aが片チャン6本×2の12管構成です。


今回の落札理由は値段は当然のことデザインです。
喰らうオーディオ!!!-背面パネル
$喰らうオーディオ!!!-署名作成者の署名入りのマニュアル


国産にありがちな真空管をただ整列させただけにあらず、
はたまた中国にありがちなSF的戦艦を彷彿とさせるデザインにあらず。
(オーディオスペースとかあれはあれで私は好きなんですけどね。)
喰らうオーディオ!!!-後ろから
喰らうオーディオ!!!-トランストランスは永久保証で無料交換も可能らしい・・・


一歩間違えれば下品極まりない金色を巧み取り込みつつ、
トランスをフロントに構成し、スクウェアを中心に気品あるデザインになってます。
流石おフランスです。


ということで超私好みのデザインだったため、
悪い音ではないはずと思いヤフオクで落札してしまいました。



肝心の音ですが。

素晴らしい。
そして、素晴らしい。



高いSN比かつ艶に溢れる音質。
ウォームでありながら決して曖昧にならない圧倒的な空気感。
スピード感がありつつ、しっかりとした低音と駆動力。





本当に買ってよかったです。
アンプ変えただけでここまで音が変わってしまうのは何だか癪な気もしますが、
良いものは良いということでしょう。


ただいくつか問題点もあります。

・電源にシビアでノイズに弱い

我が家だけかもしれませんが、とにかくノイズが乗りやすいです。
依然使った真空管アンプと比べても弱いかと。

電源の取り方やケーブルを工夫しないとすぐに「ブ~ン」と不快なノイズが乗ります。

現在は、~~から電源を取ってますが
純正で売り出したほうが良いと思うぐらい良くなります。
これ自体が安くて良いので機会あればもう一つ買うかもですね。


・壊れやすく、維持費がかさむ

ハイエンドになると仕方が無いのですが、
大型の真空管アンプということもあり壊れやすいです。

導入して数週間で壊れました...orz

フランス送るとシャレにならないので、
アムトランスにお願いしました。
修理費用は超良心的で割安でした。

球もヴィンテージで大量に使ってますので、
結構維持費は掛かるかもですね・・・。



そうは言っても当分手放せない感じになってます。


お読みいただきありがとうございました。
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