
CP(中古) ★★
デザイン ☆☆
手放せない度 ☆☆
極めて個人的な話なのですが
有名なんだけど、欲しくなるような印象に残っていない
ハイエンドブランドの筆頭がジェフローランドでした。
ジェフローランドってハイエンドの中でも代表格で、
原価はほぼシャーシ代と揶揄される
絢爛豪華なバブリーなデザインな訳です。
とはいえ、批判しようにも
使ってみないと良いも悪いも無いので
導入の運びとなった訳です。
さりとて最近のモデルは高価すぎて手が出ないので
今回購入したのは94年発売のモノラルパワーアンプMODEL6です。
世代的には80年代にローランドリサーチとして発足し
この世代から、アルミ削り出しの絢爛豪華な見栄えとなり、
次の世代から、ICE POWERを導入しデジタルアンプへ移行しています。
デザインに関しては
「ザ・成金」スタイルです。

確かに巨額の投資を行ったであろう
自慢のアルミ加工機械による削り出しシャーシの仕上げは見事です。
共振を嫌い独自の間隔でヒートシンクやら厚みを統一せず
バラバラにしています。執念とも言えるシャーシへのこだわりです。


フロントも2センチぐらいの超厚手のアルミで、
表面に独自加工を行いキラキラパネルになっています。
これをサイズのあるアンプでやるとクドくて、
金無垢の時計と大差ないダサさだと思います。
この手の加工はノーススターデザインのように、
薄手のコンポーネントだから映えるのであって
大型のアンプでやると華美なだけだと思います。
このメーカーでかっこいいなと感じるのはロゴぐらいですね。
背面の端子は打って変わって地味です。


SP端子は小型ですが、非常に作りがよく
回した時の感触が良質のボリュームに通じる適度な粘りのある絶品です。
これは他のメーカーが使っていないのが謎です。
機能的にはバランス入力のみで
プリ側のゲインなどに合わせて調整が多少できます。
あと、バッテリー駆動用の専用端子もあります。
そこまで大出力でもないですけど
なぜか電源ケーブルは20Aです。
サイズとしては、中型のプリメインぐらいで
重量も21kgと扱いやすいです。
中身を空けるとこんな感じ。

音質に影響するところは全て隠しています。

電源とコンデンサーのアッセンブリが斬新です。
アルミで補強するようにブリッジされており、
それぞれ固定されています。
電源はトロイダルコア2個を別のケースに入れて
使っているように見えますが・・・詳細は謎です。

コンデンサーはスペースの問題でしょうか、
スゴイ取り付け方法です。
こちらもマスキングされメーカーが不明です。

出力段もモジュール化され、部品は不明です。

天板の裏面は泣き止め加工がされています。
で、肝心の音ですが。
非常に空間表現に優れたアンプです。
ドライブ力が別段優れている訳ではないのですが
音場がとにかく広いです。
SPの外に一回り広く展開します。
音質としては全体にレベルが高いのは
そうでしょうけど。
定価170万円ですから、納得感はないですね。
<その他アンプレビュー>
Threshold(スレッショルド)プリアンプ SL-10
PLINIUS CD-LAD
Accuphase(アキュフェーズ) プリメインアンプ E-305
Mark Levinson(マークレビンソン) JC-2 プリアンプレビュー?
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