El Diario ~青森にいながらスペインの話~ -156ページ目

孤軍奮闘の抵抗

注目の一戦『アトレティコ×バレンシア』は、

4-1でアトレティの勝利に終わりました。


眠い目を擦って、早朝の観戦をした方も少なくないことでしょう。


なんといっても、この試合の主役は主審のPérez Burrull。

何度も疑惑の判定を繰り返すうちマルチェナの

行為によるハンドを見逃すと第4審判から指摘を仰ぐ

という失態を晒す場面も。(アトレティのPKも見逃してました)


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こうなれば、審判としては落第

MARCA紙はペレス主審のレフリングの評価を

10点中0点で酷評です。


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ともかく、マルチェナな不用意な退場により、

せっかくのシルバの先制点を不意にしたバレンシア。

緊張の糸が切れたのか、失点を繰り返す羽目となりました。

ただでさえ、スタメンクラスのDF陣を欠いていただけに

この退場は痛かった。


そんなバレンシアの隙を見逃すことなく襲い掛かる

アグエロ、フォルランらの強力な攻撃陣。

こんなに失点したとは思えないくらいセサルは頑張ったんだけどね・・・



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MARCA紙は、

”今節最高の試合を、セサルが演出した”と見出しをつけると、


セサルにとっての最高の試合。

シマオのシュートを掻き出したシーンなどは象徴的な場面。

孤軍奮闘の彼のファインセーブがなければ、

恐ろしい展開になっていたかもしれない。


と「負けてもあっぱれ」の高評価。


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とはいえ、勝ち越し点を奪われた後のセサルの表情、

哀愁が漂ってたもんなぁ。


試合終了後には、一貫性のないレフリングをした

主審に詰め寄り、執拗な抗議を行っていたセサルの後姿には、

今シーズンに懸ける執念を感じたのでした。


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逃げ場などない

今日は随分前に購入したものの

ずっと見ていなかったDVDを鑑賞しました。



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        『EL LOBO


1970年代にスペイン国家警察が、バスク地方で独立を目指した

過激な活動を行っていたETA (バスク祖国と自由)に

スパイを送り込み、幹部構成員を含む150人にも及ぶ

一斉逮捕を達成した際のノンフィクション映画です。


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テログループへ完璧なまでに潜入し、

秘密裏に情報を流す主人公チェマの

命がけの工作の描写も見事でしたが、

要所要所で”ETAの理念”を垣間見ることができる

興味深い作品でした。


「ETAを刺激する作品である」ことを理由に

映画化には、スペイン国内でも賛否両論であったこの作品。

発売されているのはスペインおよび欧州の一部のみ。

日本でも発売して欲しいくらいです。



のんびりとDVDを見終わって

ネットを見たら、ビッグニュース!!


フランス北部ノルマンディアにて、

ETAの最高幹部Ibon Gogeascoetxea Arronategiが、

他2名と共に逮捕されたのです。



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画像左がETA最高幹部ゴゲアスコエチェア容疑者。

(バスク人の名前は複雑だけど、発音するのも大変だ…。)

97年ビルバオのグーテンハイム美術館で、

フアンカルロス国王を暗殺を目論んだメンバーの一人と

されています。



今回、フランス警察の協力で組織のトップの逮捕に至った

スペイン内務省は勝ち誇ったように


『今年はETAにとって最悪の年となっている』


と発言。


それもそのはず。今年は、1月以降32名の構成員の逮捕を

達成しているだけでなく、隠し持っていた2000kgもの爆薬を

押収され、さらにポルトガルとカタルーニャの秘密基地までも

突き止められたのですから。


しかし、DVDの紹介に書いたように

70年代150名の一斉検挙をしながらも、

現在に至るまでその思想や活動は、

決して衰えていないのがETAという組織。


決して侮ることなど許されません。



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カルチョで淘汰されない極右翼思想


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「イタリアサッカーも深刻な暴力問題を抱えているな」


そう思わされたのが、今月初旬ローマで起こった事件。


セリエA所属ラツィオの熱狂的サポーター集団が

2部降格の危機にあるチームへの抗議行動のため

練習場に駆けつけ、練習場内に物を投げ込みました。


安全面を考慮し練習は中止。


事態収拾に駆けつけた地元警察が彼らと揉み合いとなり

騒ぎは拡大しました。

ウルトラにとって催涙ガスを多投する警察の登場は

「日に油を注ぐ」結果となり、3名のウルトラが大怪我、

5名が逮捕される事態に発展したわけです。



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この事件の主犯となったウルトラ達。

実は、レアル・マドリーのウルトラス・スールと同じく、

極右翼系思想を持った団体であるそうです。

2000年に遡ります。

彼らがスタディオ・オリンピコに持ち込んだ巨大な横断幕には



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  「ONORE ALLA TIGRE ALKAN(タイガー・アルカンに栄誉あれ)」


と記されています。タイガー・アルカンとは、ユーゴ内戦および

ボスニア、コソヴォでの紛争中、ミロセヴィッチ政権下の

「特殊部隊」のリーダーとして戦ったセルビア人。

内戦中の大虐殺者として知られる男(下の画像)を指しています。

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彼らは、ヨーロッパの極右勢力に共通する

反ユダヤ主義、移民排斥などの排他的民族主義を掲げるため、

90年代にラツィオで活躍した元オランダ代表のビンターなどは

肌の色を理由に、猛烈なパッシングを受けたのでした。


最近では、シュトゥットガルトから移籍した

トーマス・ヒッツルスペルガーが自他共に認める『左翼思想』

であったことで大きな話題を呼びました。

彼は移籍直前に


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『自分もどんな環境下にあるチームであるかを理解した上で

移籍を決心している。

しかし、今後も右翼や人種差別を掲げる連中とは戦っていく。』


と周囲の懸念を無視するかのように、移籍を成し遂げます。


しかし・・・


彼が出場した試合は1試合のみ。このような不遇と、

極右翼を掲げるサポーター達との因果関係は不明ながら、

ローマに到着してからわずか1ヵ月半でトッテナムへの

移籍話が浮上しているのです。


その反面、アルカンと個人的に繋がりのあったミハイロビッチや、

堂々ファシスタを掲げていたパオロ・ディ・カーニオは、

尊名として崇拝されていたことで知られます。


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ディ・カーニオに関しては、スタンドのウルトラからの

煽りに対応し、グランド内でネオナチならではの最敬礼をする始末。


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クラブ側は、これら極右翼団体との直接的な支援や関係を

一切否定しており、この集団の撤廃を促す対策を施している

とのことですが、マドリーやバルサのように、

実力行使でスタジアムから追い出すくらいのことをせねば、

明日の暴力を生み出すだけであるような気がしてしまいます。


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ゴールへの想い

スペインリーグ2部。

首位を直走るエルクレスが、セルタ相手に1-0の勝利。


決勝点を決めたトテの絶叫!!



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リーガ屈指のテクニシャンは健在。

渾身のゴールであったことが窺えます。



そして、『嬉しいゴール』といえば


”魔物が住む島・テネリフェ”で1-5で勝利したマドリーで

久方振りのゴールを決めた”あの人”



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この試合79分にイグアインに代り途中出場したラウル。

91分にリーガで通産227目のゴールは生まれました。


ラウルのゴールは2009年10月21日以来。

チームが敗戦したミラン戦でしたね。



一方、悲痛な思いをゴールに込めたのがサラゴサの

チリ人選手スアソ。



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Andrés 'Chupete' Suazoは、昨日発生した

母国チリへのエールを送る2ゴールを奪取。


『本当に複雑な時間である。昨日は目を覚まして直ぐに、

あの災害を知ったんだ。僕の家族は、皆そこにいるし、

母国で多くがなくなっている現状が悲しくてならない。

これらを早く歴史の一ページにして、ポジティブに

前に進まなくては。

こんな時だからこそ、ゴールが必要だと思った。』


チリ代表に召集されるも、首都サンティアゴ空港が閉鎖され

帰国さえも危ぶまれている彼は、



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その想いを 'Fuerza Chile'(頑張れチリ)という言葉に込め

インナーシャツに。


   『ゴールにそれぞれの想いがある』


そんなことを実感したリーガエスパニョーラでした。


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Fuerza Chile!!

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大激震

日本時間で今日3時半過ぎ、

南米チリのコンセプション北北東約100kmを震源地とする

大地震が発生しました。

チリにとっては1960年に起こったマグニチュード9.5の

大地震以来のこと。


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そして今日は、マグニチュード8.8の巨大地震…

60年の死者1,655人は参考にもなりませんが、

今後も死傷者は増えることでしょう。


現地はこの有様・・・



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他の南米諸国ほど貧困に悩まされている国ではないものの、

その被害は甚大なものになると予想されます。


歴史的財産であるイースター島のモアイは平気かな

と気なったのですが、震源地から4,000km離れた

島には、島の中心部に届くほどの大津波が到達し、

住民達が非難を余儀なくされているのだとか。


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ハイチの時もそうでしたが、

日本では、まるで他人事のようですよね。

同じ地震国なのに・・・ヽ(;´Д`)ノ


あまり知られていないことかもしませんが、

日本は2007年9月にチリとの貿易・投資の自由化を柱とする

経済連携協定(EPA)を結んでおり、

チリを南米事業の拠点と位置付ける日系企業も少なくないのです。


実は、震源地から程近い首都のサンティアゴは、

自分が中学の入学式を過ごした日本人学校のあるところ。

滞在は僅かでしたが、大学院で知り合った友人にチリ人が

数名いるなど、なんとも気になるニュースです。



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最も迅速で正確な情報収集の手段はインターネット。

ハイチ大地震の際にもクローズアップされていた

TwitterやFacebookなどのサービスは、

現地の生きた情報が発信されているだけではなく、

家族や友人の安否を確認する手段にもなっているようですね。


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寝ても醒めても”悪夢”に見舞われているチリ人たちが、

安心して眠れる夜が一日も早く訪れますように。


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