サイケデリック漂流記 -30ページ目

オリジナルNuggets再発

Nuggets: Original Artyfacts from the First Psychedelic Era 1965-68
Various Artists
Nuggets: Original Artyfacts from the First Psychedelic Era 1965-68
(アナログLPはこちら

Nuggetsといえば、当ブログのタイトル画像にも引用させてもらっている、60sガレージコンピの嚆矢となったバイブル的なタイトル。いまでは後発のNuggets Box(1998)の方がお馴染みですが、もともとのオリジナルは1972年にElektraからリリースされた2枚組LPでした。

その発売40周年を記念して、オリジナルバージョン(1CD / 2LP)のNuggetsがRhinoから再発されます(11月27日発売予定)。内容的にはNuggets BoxのDisc1と同じものですが、オリジナルアナログマスターからのリマスタで、オリジナルNuggets編集者のLenny Kaye(Patti Smith Groupのギタリストでレコードコレクター)による、新たに書き下ろされたライナーも付属しているとのことです。

Track Listing :
1. The Electric Prunes - I Had Too Much To Dream (Last Night)
2. The Standells - Dirty Water
3. The Strangeloves - Night Time
4. The Knickerbockers - Lies
5. The Vagrants - Respect
6. Mouse - A Public Execution
7. The Blues Project - No Time Like The Right Time
8. The Shadows Of Knight - Oh Yeah
9. The Seeds - Pushin' Too Hard
10. The Barbarians - Moulty
11. The Remains - Don't Look Back
12. The Magicians - An Invitation To Cry
13. The Castaways - Liar, Liar
14. The Thirteenth Floor Elevators - You're Gonna Miss Me
15. Count Five - Psychotic Reaction
16. The Leaves - Hey Joe
17. Michael And The Messengers - Romeo And Juliet
18. The Cryan Shames - Sugar And Spice
19. The Amboy Dukes - Baby Please Don't Go
20. Blues Magoos - Tobacco Road
21. Chocolate Watch Band - Let's Talk About Girls
22. The Mojo Men - Sit Down, I Think I Love You
23. The Third Rail - Run, Run, Run
24. Sagittarius - My World Fell Down
25. Nazz - Open My Eyes
26. The Premiers - Farmer John
27. The Magic Mushrooms - It's A-Happening

Shin Joong Hyun & Yup Junsの1st再発

Shin Joong Hyun & Yup Juns
Shin Joong Hyun & Yup Juns
Shin Joong Hyun & Yup Juns

コリアンロックの父、Shin Joong Hyun(シンジュンヒュン)が70年代半ばに組んでいたスリーピースバンド、Yup Juns(ヨプチョンドゥル)のオリジナル盤1st (1974)がLion ProductionsからCD再発されます(11月27日発売予定)。

今回の再発は、のちに再録される前の、ラジオプロモーション用にプレスされたオリジナルバージョン。ラジオ放送での反応が芳しくなかったため、レコード会社が発売を見送ったことで、逆に「伝説」となったコリアンサイケの秘宝です。

ジミヘンやクリームのようなパワートリオのスタイルに、トラディショナルな韓国歌謡のメロディやリズムが加わった、クラクラするような異次元グルーヴ。コテコテのリフが耳について離れない「韓国歌謡ハードロック」チューンの"Beautiful Woman"をはじめ、コリアンサイケバージョン"Third Stone from the Sun"のようなラストナンバーも強烈です。

Track Listing :
1. Beautiful Woman (4:29)
2. Think (4:25)
3. I Think There Was Someone Else (5:50)
4. Long, Long Night (4:34)
5. I Love You (3:08)
6. Lady (4:06)
7. Anticipation (4:18)
8. I've Got Nothing To Say (4:21)
9. I Do Not Know (3:04)
10. The Rising Sun (Instrumental) (6:59)


サイケデリック漂流記


メンフィスサイケのレアコンピ発売

Feeling High-Psychedelic Sound of Memphis
Various Artists
Feeling High-Psychedelic Sound of Memphis

Big Beatから"Psychedelic Sound of Memphis"というサブタイトルのレアトラックコンピ、"Feeling High"がリリースされます(12月4日発売予定)。

メンフィス周辺(近隣州からの出張組を含む)のガレージバンドや、Jim Dickinson(Big Starの"Third/Sister Lovers"をプロデュースしたことで知られるミュージシャン/プロデューサー)がArdentスタジオでセッションを繰り広げたスタジオプロジェクトなど、いまだ「未発掘地帯」といえるメンフィスサイケのレアな音源が集められています。

また、当時まだ18歳くらいだった若きエンジニア/プロデューサーのJames Parksが、自らのインディーズレーベルMemphis Underground Music Association (M.U.M.A.)のためにSounds of Memphisスタジオでレコーディングした、Changin' Tymes, Mother Roses, Triple Xといったオブスキュアなバンドの発掘音源も多数収められている模様です。

2曲目に収録されているHoney JugはJim Dickinsonらによるスタジオプロジェクト。Stax傘下のHIPレーベルから2枚のシングルをリリースしています。"For Your Love"のB面の"In 1852 We"はBig Beatのコンピ、"Thank You Friends: The Ardent Records Story"で聴くことができます。

Changin' Tymesの"Blue Music Box"はヘヴィサイケ・コンピ"Lethal Dose of Hard Psych"の冒頭にも収録されていたキラーファズギターチューン。Knowbody ElseはJim Dandy率いるBlack Oak Arkansasの前身バンド。HIPからセルフタイトルのアルバムを1969年にリリースしています。今回のコンピにはアルバム収録曲の"Flying Horse of Louisiana"のライブバージョンと、未収録の2曲がリストされています。

Triple Xは、のちにカントリー系女性シンガーとして活動するGus Hardinをフィーチャーしたグループ。Poor Little Rich Kidsは1966年にHIPからシングルを1枚出していますが、本コンピ収録の2曲はそれとは別の曲のようです。

1st Centuryは、Sam the Sham & the Pharaohsの3人のメンバー、Ray Stinnett, Dave Martin, Jerry Pattersonによるサイドプロジェクト。Don Nixのプロデュースによる唯一のシングル(1968)をCapitolからリリースしています。シングルA面曲の"Looking Down"は、シタールコンピ"Electric Psychedelic Sitar Headswirlers Vol.2"や前述の"Thank You Friends"に収録されていましたが、今回の"Dancing Girl"はそのB面曲に当たります(こっちの方がサイケかも)。ちなみに、どちらの曲も先ごろ「ロストアルバム」の"Fire Somewhere"が発掘リリースされたばかりのRay Stinnettのペンによるものです。

Track Listing :
1. Rubber Rapper - Sealing Smoke
2. For Your Love - Honey Jug
3. Blue Music Box - The Changin' Tymes
4. Secret Storm - The Knowbody Else
5. Spare Me - Triple X
6. Holy Days - The Wallabys
7. Shoo Shoo Shoo Fly - Greg McCarley
8. Hark the Child - The Changin' Tymes
9. Come on Along and Dream - The Poor Little Rich Kids
10. Eat Me Alive - The Goatdancers
11. Crazy Man's Woman - Greg McCarley
12. Deja Vu - Judy Bramley
13. Free Singer's Island - The Knowbody Else
14. Feeling High - The Wallabys
15. Rockin' in the Same Old Boat - Triple X
16. I Need Love - The Poor Little Rich Kids
17. Ticket to Ride (not on contract) - Mother Roses
18. Ogden - David Mitchell
19. If You're Thinking - Greg McCarley
20. Old Man - The Wallabys
21. We're in Town - The Goatdancers
22. Dancing Girl - 1st Century
23. Flying Horse of Louisiana (live) - The Knowbody Else
24. Goatdancers Ad - The Goatdancers


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


Dick's Picks Vol.26 再発

Dick's Picks Vol. 26 - 4/26/69 Electric Theater, Chicago, IL 4/27/69 Labor Temple Minneapolis, MN
Grateful Dead
Dick's Picks Vol. 26 - 4/26/69 Electric Theater, Chicago, IL 4/27/69 Labor Temple Minneapolis, MN

Real Gone Musicから、Grateful DeadのDick's PicksシリーズVol.26が再発されます(12月4日発売予定)。

今回はCD2枚組で、ディスク1のトラック1から9に1969年4月26日のシカゴ公演のハイライトが、ディスク1のトラック10からディスク2に翌27日のミネアポリス公演のコンプリートショーが収録されています。

Disc 1 :
Electric Theater, Chicago (April 26, 1969)
1. Dupree's Diamond Blues
2. Mountains Of The Moon
3. China Cat Sunflower
4. Doin' That Rag
5. Cryptical Envelopment
6. The Other One
7. The Eleven
8. The Other One
9. I Know It's A Sin

Labor Temple, Minneapolis (April 27, 1969)
10. Turn On Your Lovelight
11. Me and My Uncle
12. Sitting On Top Of The World

Disc 2 :
1. Dark Star
2. St. Stephen
3. The Eleven
4. Turn On Your Lovelight
5. Morning Dew

Musicians :
Jerry Garcia - lead guitar, vocals
Bob Weir - rhythm guitar, vocals
Phil Lesh - electric bass, vocals
Ron 'PigPen' McKernan - percussion, harmonica, vocals
Bill Kreutzmann - drums
Mickey Hart - drums
Tom Constanten - keyboards


サイケデリック漂流記


"Smooth As Raw Silk"再発

Smooth As Raw Silk
Silk
Smooth As Raw Silk

オハイオ州クリーヴランドの4人組、Silkが1969年にリリースした唯一のアルバム、"Smooth As Raw Silk"がKismetからCD再発されます(10月23日発売予定。ボーナストラックは入っていない模様)。

Silkは、のちにEaglesとの仕事で名を成すBill Szymczykが、まだABCの新人プロデューサーだった頃に、Joe WalshのJames Gangとともに自らスカウトしてきたバンド。かなり思い入れが強かったのか、プロデュースのほか、3曲のソングライティング(作詞?)や、旅客機のパイロットに扮した冒頭のアナウンスにも顔を出しています。

楽曲は、メインとなっているのがオルガンヘヴィサイケ~アートロック風ナンバーなんですが、ストリングスが入ったソフトなバロックポップや、ホーンが賑やかなブラスロック風ポップチューン、女性コーラス入りのカントリーワルツ、はたまたバグパイプが登場する曲など、なかなか一筋縄ではいかない変態度の高い内容となっています。ヘヴィネスとメロウさ、ポップさが入り混じっているアルバムで、Smooth As Raw Silkというタイトルは、ある種のジョークなのかもしれません。

ちなみに、メンバーのMichael GeeはこのあとMichael Stanleyと名を変え、ソロおよびMichael Stanley Bandとして活躍しています。

Track Listing :
1. Introduction
2. Foreign Trip
3. Long-Haired Boy
4. Not A Whole Lot I Can Do
5. Custody
6. Scottish Thing
7. Skitzo Blues
8. Hours
9. Walk In My Mind
10. Come On Down Girl
11. For All Time


サイケデリック漂流記


Del Shannonの"Home & Away"再発

Home & Away (from UK)
Del Shannon
Home & Away (from UK)

Del Shannonが英国に渡ってレコーディングしたものの、当時未発に終わり、没後の2006年になってようやく単独のアルバムとしてリリースされた1967年作、"Home & Away"がNow SoundsからCD再発される模様です(11月27日発売予定)。amazonのトラックリストはボーナス5曲入りの2006年盤(EMI)と同じになっていますが、今回の再発は違うものになっているかもしれません(トラックリストがわかり次第、こちらに追記しておきます)。

Del Shannonというと、"Runaway"(「悲しき街角」,1961)の全米No1ヒットで知られる、60年代前半のポップシンガーというイメージが強いのではないかと思います。ヒットに恵まれず、落ち目になったと思われていた60年代後半に発表し、ほとんど話題にならなかったアルバム、"Further Adventures of Charles Westover"(1968)が、ポップサイケの隠れた名作としてマニアの間で愛聴されていることは、あまり知られていないかもしれません。

"Home & Away"は、それに先行する「習作」とも位置づけられる重要な作品。もうひとつ注目すべきは、これも当時未発に終わった英国ポップサイケ名作 "Would You Believe"(1967)のBilly Nichollsが、本作のために3曲を提供していること。そのうちの1曲"Cut and Come Again"(下の動画)は"Come Again"のタイトルで、本人のバージョンが"Would You Believe"に収録されています。

両アルバムは、ストーンズとの仕事で有名なAndrew Loog Oldhamがプロデュースし、「“ペットサウンズ”への英国からの回答」を目指して制作されたもの。その目標が高すぎたためか、売れることしか頭にないレコード会社が良さを理解できなかったためか、奇しくも両作とも未発表に終わってしまったのでした("Would You Believe"は100枚のテストプレス?が存在する。"Home & Away"の楽曲は2006年以前にもコンピなどに収録されている)。

"Home & Away"は決して、「売れなくなったから流行りのサイケに身を売った」みたいな作品ではなく、メロウでポップで程よくサイケな、良質の楽曲に満ちた好盤です。自作曲の"Silently"(下の動画)なんて、カート・ベッチャー作品といっても疑われないかも?・・・。


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


Shadoksから10月発売予定のCD

Hits Internacionales
Bodo
Hits Internacionales

"Hits Internacionales"は、メキシカン・サイケ名盤"Kaleidoscope"(1969)のアートワークを手がけたことで知られるBodo Molitorによる1969年のアルバム(録音は1968年)。

全編英語で歌われる楽曲にはオリジナルナンバーもありますが、"Sookie, Sookie", "She's a Woman", "St. James Infirmary", "Don't Let Me Be Misunderstood", "Midnight Hour"などのカバー曲が中心。60sなオルガンと「やさぐれ」たBodoのボーカル、スタジオライブ的なバックの演奏が、濃厚なヒッピー感を醸し出している一枚です(ボーナス4曲入り)。

ドイツで生まれたBodoは、AFN(米軍ラジオ放送)でロックンロールに目覚め、ティーンバンドなどで活動したのち、21歳の時に世界各地へ放浪の旅に出ます。Kaleidoscopeなどのアルバムカバーを描き、本作を制作したのも、メキシコに滞在していた2年ほどの間のことでした(ジャケ画を描いたのは滞在費を捻出するためだったとか)。

レコード会社のOrfeon(Kaleidoscopeのレーベル)とは、もう一枚アルバムを制作する契約を交わしていましたが、これは結局お蔵入りとなっています(リハーサルのみでレコーディングはされなかったらしい)。Bodoはメキシコ滞在中に本作とは別に、ドイツから当地を訪れていた弟のReinholdとともに制作したアコースティックなアルバムを、Claveというレーベルからリリースしています。

メキシコを離れたのち彼は、キューバからヨーロッパ、アフリカへと渡り、80年代前半にエジプトを訪れて以来、現在まで30年近く彼の地に住み、音楽活動をしているとのことです。



Escombros
Escombros
Escombros

本作はチリの5人組、Escombrosによる1970年の唯一のアルバム。

ジミヘンやクリームなどの影響のもと、すでにサンチアゴのアングラシーンで活動していたバンドに、オーストリアはウィーン出身のWalter Sitzmannがリードボーカルとして加わったのが1969年のこと。達者な英語と歌唱力・作曲能力を持つWalterがフロントマンとして参加したことで、Escombrosは欧米のメジャーバンドと比べても遜色ないような、強力でタイトなサウンドとなったのでした。

"Stone Free"や"Green Eyed Lady"などのカバー曲もやってますが、大半を占めるオリジナル曲群はヘヴィネスのみならず、メロウで雰囲気があって良いです。ボーナストラック2曲入り。



Norsk Suite
Rain
Norsk Suite

Rainはノルウェーの3人組。彼らはレアなEP(自国の映画のサントラ)を1枚残したのみのバンドで、本作は1969年から70年にかけてのレコーディングを収録した、いわば発掘音源アルバムです。

ハモンドオルガンやエレキバイオリンが奏でるサウンドは、バンドのメンバー自らが語るVanilla Fudgeからの影響と、Beatlesへのオマージュが、Frank Zappa & the Mothersのような複雑でテクニカルなアレンジ&演奏に結実したユニークなものです。20分に及ぶボーナストラック入り。

トラックリストはまたのちほど。


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


"Thunder Alley"のサントラ再発

Thunder Alley
Soundtrack
Thunder Alley

ストックカーレースをテーマにした1967年の映画、"Thunder Alley"のサントラがReel TimeからCD再発されます(10月23日発売予定)。

音楽を制作したのは、元祖バイカー映画の"Wild Angels"(1966)でもサントラを担当していたMike CurbとDavie Allanのコンビ。Davie Allanの名前はトラックリストに見当たりませんが、Sidewalk Soundsの変名で激渋ファズギターを披露しているのは彼だと思います。Davie Allan & the Arrowsのオフィシャルサイトのディスコグラフィに、このサントラが載っていたので間違いないでしょう。ただし、Sidewalk Sounds名義の曲にはマーチングバンドの演奏があったりで、彼が参加しているのは数曲のみと思われます。

監督は"Psych-Out", "Hells Angels on Wheels"のRichard Rush。主演は "Mary-Jane"のFabianということで、すでにReel Timeの再発サントラでお馴染みのメンツが揃っています。

Track Listing :
1. THE BAND WITHOUT A NAME Theme From Thunder Alley
2. EDDIE BERAM Riot In Thunder Alley
3. ANNETTE What's A Girl To Do?
4. THE SIDEWALK SOUNDS Pete's Orgy
5. THE SIDEWALK SOUNDS Mud Fight
6. THE BAND WITHOUT A NAME Time After Time (I Keep Lovin' You)
7. THE LORRAINE SINGERS Calahan's Theme
8. THE SIDEWALK SOUNDS Calahan's March
9. ANNETTE When You Get What You Want
10. THE SIDEWALK SOUNDS Calahan's Vision
11. THE SIDEWALK SOUNDS Annie's Theme
12. THE SIDEWALK SOUNDS Theme From Thunder Alley


サイケデリック漂流記


St. Thomas Pepper Smelter 再発

Soul & Pepper
St.Thomas Pepper Smelter
Soul & Pepper

以前、南米サイケ特集で取り上げた、ペルーのSt. Thomas Pepper Smelterの1969年のアルバム、"Soul & Pepper"がLion ProductionsからCD再発されています。(かなり前からamazonにアップされていたのですが、うっかり載せるのを失念していました。)

St. Thomas Pepper Smelterは、先ごろも再発された南米サイケ名盤、"Apocallypsis" (1970)で知られるGerardo Manuel (Rojas)が、Los Shain's分裂後に結成した5人組(ジャケに写っているのは4人だけど、クレジットは5人)。

本作は、Iron Butterflyの"In-A-Gadda-Da-Vida"、Music Machineの"People in Me"といった私の好物系をはじめとするカバー曲群に、英語で歌われるオリジナル曲を交えた、ヘヴィサイケなガレージアルバム。サイケなファズギターが満載(+チープオルガン入り!)の、いい塩梅に脱力した「おいしい」音です。

ちなみに、同じく1969年に"In a Gadda Da Vida"というタイトルのアルバムが、メキシコ(とブラジル?)のみでリリースされています。

Track Listing :
1. In-a-gadda-da-vida
2. Pepper's Boogaloo
3. Strange Brew
4. Words of pain
5. People
6. Heart teaser
7. Can you see me?
8. La respuesta (The Answer)
9. Betty Boom, Little Monster, Boogie and Peggie at the Witches Castle
10. Hey Joe
11. Is my guitar
12. Raga Rag
Bonus tracks :
13. Un nuevo verano (instrumental)
14. Stormy (Spanish version)
15. Outside Woman Blues (instrumental).


サイケデリック漂流記


DoorsのライブCD発売

Live at the Bowl '68
Doors
Live at the Bowl '68

先日お知らせしたDoorsのライブDVD、"Live at the Bowl '68"のサウンドトラックCDがリリースされます(2枚組LPはこちら)。

技術的な問題でこれまで未発表だった"The WASP (Texas Radio and the Big Beat)", "Hello, I Love You", "Spanish Caravan"の3曲が修復リストアされて、Hollywood Bowl公演の「コンプリートライブ」となっている模様です。

ところで、1987年に出た"Live at the Hollywood Bowl"という正規のライブ盤があるのですが、これは収録時間がわずか20分ほどの抄録盤でした。

Track Listing :
1. Show Start/Intro
2. When The Music's Over
3. Alabama Song (Whisky Bar)
4. Back Door Man
5. Five To One
6. Back Door Man (Reprise)
7. The WASP (Texas Radio And The Big Beat)
8. Hello, I Love You
9. Moonlight Drive
10. Horse Latitudes
11. A Little Game
12. The Hill Dwellers
13. Spanish Caravan
14. Hey, What Would You Guys Like To Hear?
15. Wake Up!
16. Light My Fire
17. Light My Fire (Segue)
18. The Unknown Soldier
19. The End (Segue)