Del Shannonの"Home & Away"再発 | サイケデリック漂流記

Del Shannonの"Home & Away"再発

Home & Away (from UK)
Del Shannon
Home & Away (from UK)

Del Shannonが英国に渡ってレコーディングしたものの、当時未発に終わり、没後の2006年になってようやく単独のアルバムとしてリリースされた1967年作、"Home & Away"がNow SoundsからCD再発される模様です(11月27日発売予定)。amazonのトラックリストはボーナス5曲入りの2006年盤(EMI)と同じになっていますが、今回の再発は違うものになっているかもしれません(トラックリストがわかり次第、こちらに追記しておきます)。

Del Shannonというと、"Runaway"(「悲しき街角」,1961)の全米No1ヒットで知られる、60年代前半のポップシンガーというイメージが強いのではないかと思います。ヒットに恵まれず、落ち目になったと思われていた60年代後半に発表し、ほとんど話題にならなかったアルバム、"Further Adventures of Charles Westover"(1968)が、ポップサイケの隠れた名作としてマニアの間で愛聴されていることは、あまり知られていないかもしれません。

"Home & Away"は、それに先行する「習作」とも位置づけられる重要な作品。もうひとつ注目すべきは、これも当時未発に終わった英国ポップサイケ名作 "Would You Believe"(1967)のBilly Nichollsが、本作のために3曲を提供していること。そのうちの1曲"Cut and Come Again"(下の動画)は"Come Again"のタイトルで、本人のバージョンが"Would You Believe"に収録されています。

両アルバムは、ストーンズとの仕事で有名なAndrew Loog Oldhamがプロデュースし、「“ペットサウンズ”への英国からの回答」を目指して制作されたもの。その目標が高すぎたためか、売れることしか頭にないレコード会社が良さを理解できなかったためか、奇しくも両作とも未発表に終わってしまったのでした("Would You Believe"は100枚のテストプレス?が存在する。"Home & Away"の楽曲は2006年以前にもコンピなどに収録されている)。

"Home & Away"は決して、「売れなくなったから流行りのサイケに身を売った」みたいな作品ではなく、メロウでポップで程よくサイケな、良質の楽曲に満ちた好盤です。自作曲の"Silently"(下の動画)なんて、カート・ベッチャー作品といっても疑われないかも?・・・。


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