Relicsから8月発売予定のCD

Bull
This Is Bull
Bullはバンドというより、NYのBarry 'Bull' Gordon(ギター、ベース、ボーカル)によるソロプロジェクトのようです。本作は1970年にParamountからリリースされた唯一のアルバムで、B.B. Kingがライナーを書いています。
下の動画のようなヘヴィブルース/ヘヴィサイケ風の楽曲もありますが、黒っぽい女性バックコーラスやホーンやストリングスが入った、(この季節に聴くには少々暑苦しい)スワンプロック系がむしろ主流。歪みのないギターによるMORなバラード曲などもあって、けっこう「好き放題やってる」感じのアルバムです。
Track Listing :
1. Don't Cry My Lady
2. Let It Shine
3. Freedom
4. Feelin' Pretty Good
5. Lovin' Man
6. Groovin'
7. How Do Losers Say Goodbye?
8. (Do You Have) Something To Say?
9. Everybody Wanna Do

West Coast Workshop
Wizard of Oz & Other Trans-Love Trips
West Coast Workshopは、Beach Boys, Leaves, Lothar & the Hand People, Mad Riverらをプロデュースしたことで知られるCapitolレコードのNick Venetが主導した(おそらく)スタジオプロジェクト(1967年リリース)。
内容は、ジャズやアバンギャルド、シタールによるラーガミュージックなどが渾然と雑じり合ったインストアルバム。某サイトのリリースノートには"exploito"(いわゆる「企画もの」)アルバムと書かれていましたが、そういう流行に乗っかった安易なお金儲けレコードとはむしろ真逆な、実験的でプログレッシブな意欲作という印象もあります。ただ、そのへんの音楽的な「真面目さ」が、かえって「おサイケ」的な魅力を損なっているような部分もあるかもしれません。
Track Listing :
1. We're Off To See The Wizard
2. T.T.B.C. Theme II
3. Yellow Brick Trip
4. a) Ding Dong The Witch Is Dead b) Max The Hobbit
5. Ode To Jackie, Dorothy & Alyce
6. The Dowser & The Thaumaturgist
7. a) The Merry Old Land Of Oz b) Ozwind
珍奇な「企画もの」二作をカップリングした2on1発売

Love Machine, Rajput & The Sepoy Mutiny
Electronic Music to Blow Your Mind By/Flower Power Sitar
チープな「企画もの」レコードを数多く出していたDesignというレーベルからリリースされた2枚のアルバム、Love Machineの"Electronic Music to Blow Your Mind By!!!" (1968)と、Rajput & the Sepoy Mutinyの"Flower Power Sitar" (1967)をカップリングした2on1CDが、Gear Fabから9月に発売されます。
どちらも一応グループ名がついていますが、これらはもう完全にスタジオ制作の「企画もの」作品でしょう。ただ、この2枚、数ある同趣のレコードの中でも、かなり変態度が高い、コレクター向きのアイテムといえるかもしれません。
Love Machineの"Electronic Music~"は、本体の演奏自体はわりとありがちな、ハモンドオルガンをフィーチャーしたグルーヴィ・インストのたぐい(ひょっとしたら使い回し音源かも?)なんですが、とにかく全編洪水のように押し寄せる「似非サイケ」なエフェクトが尋常ではありません。タイトルにある電子楽器から、そこらへんに転がっていたとおぼしきガラクタまで、一本調子で無節操な効果音がずっとバックに流れ続けます。楽曲自体はいわゆるエレベーターミュージック(スーパーなんかで流れてくるような無難なBGM)風なので、なんだかとても変態っぽい響きがします。
もう一方の"Flower Power Sitar"はこれまた輪をかけて強烈で、「あんたインド人? じゃ、シタール弾けるよね?」といって連れてきた人が演奏しているのではないか、と思えるような「迷演」が繰り広げられます。シタールという楽器はもともと「音痴」なところが魅力なんですが、本作のシタールはメロディもリズムも本来の意味で異様に音痴。聴くに堪える限界ギリギリという感じです。情緒もムードもなんのその、ただ陳腐なメロディをたどたどしくたどっているだけという、意味不明なシタール作品です。
"Up, Up and Away"(下の動画)なんかは、数あるカバーの中でも最悪の部類ではないでしょうか。私は初めてこれ聴いた時には笑い死にしそうになりました。でも、脳神経がよじれそうになるという意味では、これほどサイケな"Up, Up and Away"もほかにないでしょう。
Track Listing :
1. Mindblower
2. Zenquake
3. Clockburst
4. Bells From Eternal Zoom
5. Inner Ear Freakout
6. The Shadows Of Vibrate
7. Prism On Prism
8. Lunar Sea
9. Asbury Tripper
10. Coming Down
11. Flower Power
12. Flower Bed
13. I String Beads
14. Do It With Flowers
15. Lullaby For Flower Children
16. Up, Up & Away
17. Beautiful, Beautiful Flower
18. Flowers, Flowers Everywhere
19. Ragadelic
20. Child Of Love
Total Time: 46:53
Reel Timeから8月発売予定のCD

Soundtrack
Angels Die Hard
Reel Timeのバイカー映画サントラ再発シリーズ、今回は1970年の"Angels Die Hard"です。"Wild Angels"以来、タイトルにAngelsが入ったバイカー映画が星の数ほど作られているので、そろそろ混乱してきそうです。
サントラ先頭曲の"Indian Child"は、元Buffalo Springfieldのドラマー、Dewey Martinが率いたMedicine Ballのナンバー。彼らは1970年にセルフタイトルの唯一作をUniからリリースしていますが、この曲はそのアルバムのオープニングナンバーでもありました(シングルカットもされている)。
全14曲中9曲を提供しているEast-West PipelineというのはFuzz, Acid & Flowersにも載ってなくて、詳しいことはよく分からないのですが、1971年の"Bury Me An Angel"というバイカー映画のサントラにもクレジットされています。ファズギター入りのヘヴィな曲からカントリーやメロウチューンやブラスロックまで、同じバンドとは思えないような、スタイルやイメージが異なった演奏をしていることや、これら二作の映画は同じ制作会社でスタッフもカブっていることから、サウンドトラックのために仕立てられたスタジオグループではないか?と推察されます。
そのほか、テキサスのFever Treeの"Death Is the Dancer"、私も大好きな(サーフ)ソフトロッカー、Mark Ericの"Night of the Lions"、先ごろKismetからデビュー作の"Bug Cloth"(1968)がCD再発されたヒッピーフォークロッカー、Rabbit Mackayの"Tendency to Be Free"(2ndアルバムの"Passing Through"に収録)、などが収められています(これらは同じUni系レーベルのアーティスト)。
Track Listing :
1. DEWEY MARTIN & MEDICINE BALL - Indian Child
2. EAST-WEST PIPELINE - Changes
3. EAST-WEST PIPELINE - Kern County Line
4. EAST-WEST PIPELINE - You Could Be
5. EAST-WEST PIPELINE - Nancy's Theme
6. EAST-WEST PIPELINE - Man Who Kills Ants
7. EAST-WEST PIPELINE - Questions
8. FEVER TREE - Death Is The Dancer
9. SYLVANUS - I Want To Take You Higher
10. EAST-WEST PIPELINE - Something's Wrong
11. MARK ERIC - Night Of The Lions
12. EAST-WEST PIPELINE - Taking A Bath
13. EAST-WEST PIPELINE - Angels Die Hard
14. RABBIT MACKAY - Tendency To Be Free

Soundtrack
Bunny Lake Is Missing
"Bunny Lake Is Missing"(1965,邦題「バニー・レークは行方不明」)はローレンス・オリビエ主演の、英国が舞台のサイコスリラー映画。突然行方不明になった娘を探す母親・・・、しかし周囲の人間は誰も娘の姿を見た者はなく、その存在を示す物も消えて無くなっている。人々は彼女の妄想ではないかと、その精神状態を疑いだす・・・。といったお話で、ジョディ・フォスター主演の映画「フライトプラン」のヒントになった作品といわれています。
サントラにはZombiesによる、"Nothing's Changed", "Just Out of Reach", "Remember You"の3曲がクレジットされていて、彼らは映画にもチラッと登場します(パブのテレビに映るという設定)。また、映画上映中の「途中入場禁止」というプロモーションを打ち、Zombiesによる"Come on Time"(「時間どおりに来て!」)という宣伝をラジオなどで流しました。そのプロモ音源がボーナストラックとして収録されています。
Track Listing :
1. Theme From Bunny Lake Is Missing
2. Chocolates For Bunny
3. The Empty House At Frogmore End
4. Nothing's Changed
5. Just Out Of Reach
6. Remember You
7. Bunny
8. A World Of Dolls
9. Wild Games!
10. Samantha's Waltz
11. Touching The Sky
12. End Title From Bunny Lake Is Missing
Bonus track :
13. Come On Time

Soundtrack
Follow Me
"Follow Me"は1969年のサーフィン映画。これはソフトロックファンの間では有名なサントラ盤です(5年くらい前に日本盤紙ジャケでCD再発されていた)。
ソフトロックのガイド本でよく紹介されている、Dino, Desi & Billyの"Thru Spray Colored Glasses"(David Gates作)も素晴らしいですが、当ブログではお馴染みのStu Phillipsによるインスト曲群も、いかにも60年代という感じで和みます。映画が世界各地をめぐる話なので、シタールの入った似非東洋風ナンバーがあったり、トリッピーなアブストラクトチューンがあったりで、サイケファンにも楽しめる内容になっています。
Track Listing :
1. PROLOGUE: Thru Spray-Colored Glasses (3:26)
2. PORTUGAL: Qual E O Caminho Da Praia? (1:24)
3. PORTUGAL: Guincho (4:48)
4. PORTUGAL: Nazarae (2:11)
5. PORTUGAL: Cascais (1:58)
6. MOROCCO: Camel Farm (2:39)
7. CEYLON: Goyapana (3:47)
8. INTERLUDE: Like The Wind & Sea (2:10)
9. INDIA: Ranee Express (2:00)
10. INDIA: Mahahbalipuram (3:10)
11. HONG KONG: Big Wave Bay (3:08)
12. HAWAII: Incinerator (4:12)
13. HAWAII: Just Lookin' For Someone (2:05)
14. HAWAII: Waimea ? Straight Down (4:58)
15. REPRISE: Thru Spray-Colored Glasses (1:57)
Shadoksから7月発売予定のCD
今回紹介する3タイトルはどれも激渋ファズギター満載なので、ファズギターフェチは要チェック!

Smack
Smack
Smackはカンザス州の大規模サマーキャンプに参加していた学生から生まれた4人組。1968年リリースのオリジナルは、プレス数100~150枚といわれるレア盤です。
トラックリストを見ると、ほとんどがジミヘンとクリームのカバーで、ありがちな「レアなだけのアマチュアによるカバーアルバム」かと思われるかもしれません。でもこれはちょっと、そこいらの自主制作系とはモノが違います。とにかく、雰囲気が素晴らしくて、ズブズブのファズギターによる「ゆらゆらまったり」なヘヴィサイケデリアを堪能させてくれます。時には「オリジナルよりサイケかも」と思わせるくらい・・・。90年代に別ジャケでリイシューされていたようですが、今回は嬉しいオリジナルジャケでの再発です。
Track Listing :
1. Purple Haze 3:49
2. Fire 2:48
3. Sunshine Of Your Love 4:22
4. I'm So Glad 4:05
5. Swalbr 2:32
6. Manic Depression 3:00
7. Set Me Free 2:05
8. For What It's Worth 2:36
9. Foxey Lady 3:17

Cerebrum
Eagle Death
少し前にこちらで紹介したUSヘヴィサイケコンピ、"World of Acid"で、数少ない外国勢として健闘していたスペインのCerebrum。これまでは、1970年にリリースされた2枚のシングルしか知られていませんでした。本作はShadoksが満を持して世に送り出す、ファン待望の「ロストアルバム」。
オジー似のボーカルから、サバスフォロワーか?とも受け取られますが、このアンダーグラウンド&トリッピーな感覚と、引きずるようなファズギターはヘヴィサイケそのもの! マニアの間では「スペイン最強のヘヴィプログレッシブロック」とも称えられているそうです。
Track Listing :
1 Eagle Death (long version) 6:18
2 Read A Book 5:39
3 Seven Days 4:38
4 One Kind Favor 7:26
5 Times Door 2:53
6 It's So Hard! 3:44
7 Amphetamine Annie 4:50
8 Murder In My Heart For The Judge 3:02
9 You Don't Love Me 2:29

Paul Ngozi
The Ghetto
Paul Ngoziはザンビアのロックアーティスト。WitchやAmanaz以上に人気のあったザンビアンロック(Zamrock)の代表選手だそうです(1989年に40歳で亡くなるまでに10枚くらいアルバムを作っているらしい)。
本作はNgozi Familyというバンドで活動していたPaulが、1976年にリリースしたリーダーアルバム。オープニングナンバーがレゲエみたいな曲なので気を抜いていると、そのあとUSヘヴィサイケも真っ青なファズギターが乱入してくるので油断禁物です。ネイティブ語と英語が混じった歌に、サイケなファズギター。ユルいのかタイトなのか判然としない、スカスカなのにガツンと来る、あのZamrockサウンドが満喫できます。(こちらは姉妹レーベルのQDK-Mediaからのリリース。)
Track Listing :
1. In The Ghetto
2. Help Me
3. Anasoni
4. Who Will Know
5. Suicide
6. Bamayo
7. Can't You Hear Me
8. Ulesi Tileke
9. Jesus Christ
(トラックリストはいずれも先にリリースされたアナログ盤のものです。)

Smack
Smack
Smackはカンザス州の大規模サマーキャンプに参加していた学生から生まれた4人組。1968年リリースのオリジナルは、プレス数100~150枚といわれるレア盤です。
トラックリストを見ると、ほとんどがジミヘンとクリームのカバーで、ありがちな「レアなだけのアマチュアによるカバーアルバム」かと思われるかもしれません。でもこれはちょっと、そこいらの自主制作系とはモノが違います。とにかく、雰囲気が素晴らしくて、ズブズブのファズギターによる「ゆらゆらまったり」なヘヴィサイケデリアを堪能させてくれます。時には「オリジナルよりサイケかも」と思わせるくらい・・・。90年代に別ジャケでリイシューされていたようですが、今回は嬉しいオリジナルジャケでの再発です。
Track Listing :
1. Purple Haze 3:49
2. Fire 2:48
3. Sunshine Of Your Love 4:22
4. I'm So Glad 4:05
5. Swalbr 2:32
6. Manic Depression 3:00
7. Set Me Free 2:05
8. For What It's Worth 2:36
9. Foxey Lady 3:17

Cerebrum
Eagle Death
少し前にこちらで紹介したUSヘヴィサイケコンピ、"World of Acid"で、数少ない外国勢として健闘していたスペインのCerebrum。これまでは、1970年にリリースされた2枚のシングルしか知られていませんでした。本作はShadoksが満を持して世に送り出す、ファン待望の「ロストアルバム」。
オジー似のボーカルから、サバスフォロワーか?とも受け取られますが、このアンダーグラウンド&トリッピーな感覚と、引きずるようなファズギターはヘヴィサイケそのもの! マニアの間では「スペイン最強のヘヴィプログレッシブロック」とも称えられているそうです。
Track Listing :
1 Eagle Death (long version) 6:18
2 Read A Book 5:39
3 Seven Days 4:38
4 One Kind Favor 7:26
5 Times Door 2:53
6 It's So Hard! 3:44
7 Amphetamine Annie 4:50
8 Murder In My Heart For The Judge 3:02
9 You Don't Love Me 2:29

Paul Ngozi
The Ghetto
Paul Ngoziはザンビアのロックアーティスト。WitchやAmanaz以上に人気のあったザンビアンロック(Zamrock)の代表選手だそうです(1989年に40歳で亡くなるまでに10枚くらいアルバムを作っているらしい)。
本作はNgozi Familyというバンドで活動していたPaulが、1976年にリリースしたリーダーアルバム。オープニングナンバーがレゲエみたいな曲なので気を抜いていると、そのあとUSヘヴィサイケも真っ青なファズギターが乱入してくるので油断禁物です。ネイティブ語と英語が混じった歌に、サイケなファズギター。ユルいのかタイトなのか判然としない、スカスカなのにガツンと来る、あのZamrockサウンドが満喫できます。(こちらは姉妹レーベルのQDK-Mediaからのリリース。)
Track Listing :
1. In The Ghetto
2. Help Me
3. Anasoni
4. Who Will Know
5. Suicide
6. Bamayo
7. Can't You Hear Me
8. Ulesi Tileke
9. Jesus Christ
(トラックリストはいずれも先にリリースされたアナログ盤のものです。)
NZ版Nuggetsコンピ再発

Various Artists
Number 8 Wire-16 Trippy New Zealand Nuggets 1967-69
1997年にアナログLPでリリースされたニュージーランド版Nuggetsコンピ、"Number 8 Wire"がParticlesからCD再発されます(サブタイトルは"16 Trippy New Zealand Nuggets 1967-69")。
ちなみに、Number 8 Wireというのは英国標準の針金のゲージのこと。ニュージーランドではこのサイズの針金が、農場のフェンスや工作などに広く使われたため、創意工夫や発明の才に長けるニュージーランド人を象徴する言葉となったそうです。
下のトラックリストのリンク先はYouTube動画。
1. The Gremlins - Blast Off 1970
2. The Smoke - Never Trust Another Woman
3. The Avengers - Water Pipe
4. The Group People - In The Night
5. Lew Pryme - Gracious Lady Alice Dee
6. The Hi-Revving Tongues - Tropic Of Capricorn
7. The La De Das - Find Us A Way
8. Larry's Rebels - Coloured Flowers
9. The House Of Nimrod - Slightly-Delic
10. The Brew - Bengal Tiger
11. The Top Shelf - Time Beyond
12. The Music Convention - Footprints On My Mind
13. The Human Instinct - A Day In My Mind's Mind
14. The Dave Miller Set - Mr. Guy Fawkes
15. Vicky & Dicky - I'm Allergic To Flowers
16. The Zarks - Jumbo
イラン物の新譜コンピ発売

Various Artists
Zendooni: Funk Psychedelia & Pop from the Iranian
このところイラン(ペルシア)関連のコンピのリリースが盛んですが、7月には、Funk, psychedelia and pop from the Iranian pre-revolution generationというサブタイトルの新譜コンピがPharaway Soundsからリリースされます。1979年のイラン革命による弾圧以前のイラニアンポップミュージックの百花繚乱ぶりが垣間見えるような編集になっている模様です。試聴はこちら。
Track Listing :
1. Shab Labane Dagh Khesh - Ahmad Wali & Hangama
2. Ouj - Nooshafarin
3. Khoda Hafez - Farzin
4. Parastesh - Nooshafarin
5. Ey Vatan Iran - Emad Raam
6. Nooshafarin - Ghebleh
7. Shahre Khali - Fereshte
8. Safar - Hassan Shamaizadeh
9. Bi Vafa - Kambiz
10. Aroos Khanom - Amir Rassaei
11. Rahgozar - Morteza
12. Gholake Cheshat - Simin Ghanem
13. Setareh - Azita
14. Molla Mamad Jan - Pouran
15. Zendooni - Farzin
16. Hamishe Tanha - Pooneh:
17. Ghoroobaa Ghashangan - Ramesh
18. Baaghe Geryeh - Taherzadeh
19. Gheseh Raftan - Neli (CD Bonus track)
Taos 再発

Taos
Taos
ニューメキシコの5人組、Taosが1970年にMercuryからリリースした唯一のアルバムがCD再発されます(Kismetから7月17日発売予定)。
バンド名は、世界遺産でもあるPueblo de Taos(アメリカ先住民プエブロ族の集落)のあるニューメキシコ州タオスから取られています。当地は60年代以来ヒッピーの居住地ともなり、バンドのメンバーもそこに住んでいたんだそうです。
アルバムは大雑把にいうと「テックスメックス風味の後期Byrds」みたいな感じ。やや楽曲が平凡かなという印象もありますが、美しいコーラスハーモニーや、結構メロウな曲があったりして、基本的に聴いていて気持ちのいい音です(ファズギター入りの曲あり)。
Track Listing :
1. Space Bird
2. Think I'll Wait
3. Morning Sun
4. 20,000 Miles In The Air (Again)
5. All My Life
6. Everybody's Movin' (In The Sunshine)
7. Love's Face
8. Putting My Faith In You
9. On The Way Down
10. Climbing Up The Mountain
11. Take Good Care
12. After So Long (So Long)
The Knackの初コンピ発売

The Knack
Time Waits For No One: The Complete Recordings
The Knackとはいっても、"My Sharona"のKnackではなくて、Gun~Three Man Army~Baker Gurvitz ArmyのPaul Gurvitzが在籍していた英国の60sバンド・・・でもなくて、こちらは"Where the Action Is: Los Angeles Nuggets"ボックスに "Time Waits For No One"が収録されていたHollywood出身の4人組。1967年から68年にかけて4枚のシングルをCapitolからリリースしています。
本作は、その4枚のシングルからの8曲に加えて、4曲の未発表トラック、および別ミックスのボーナス1曲を収録した、彼らの初コンピCDとなるものです(Now Soundsから7月31日発売予定)。
ちなみに、彼らが売れそこなったのは、「ビートルズ以来最大の事件!」「ベター・ザン・ザ・ビートルズ!」といった、Capitolによる過大な宣伝がアダとなってしまったこともあるらしい。その後、フロントマンのMichael ChainはPinkiny Canandy名義で1969年にソロ作を発表(→動画)。残りの3人、Michael Kaplan, Larry Gould, Pug BakerはヘヴィロックトリオのChariotを結成し、1971年にセルフタイトルのアルバムをリリースしています(RadioactiveからCD化。→動画)。
Track Listing :
1. TIME WAITS FOR NO ONE
2. I'M AWARE
3. SOFTLY, SOFTLY (feat. FRANK ZAPPA)
4. THE SPELL
5. PRETTY DAISY
6. BANANA MAN
7. FREEDOM NOW
8. LADY IN THE WINDOW
9. GIRL WITH THE DARK BROWN EYES
10. MERRY GO ROUND
11. ONCE UPON A CHEEK
12. HEART SAYS YES, PRIDE SAYS NO
Bonus Track :
13. I'M AWARE (ALT. MIX)
"People Next Door"のサントラ再発

Soundtrack
People Next Door: Original Motion Picture Soundtrack
NY郊外に住む中流家庭の16歳の娘が引き起こしたドラッグ騒動を描いた1970年の映画、"The People Next Door"のサントラ盤がReel TimeからCD再発されます(7月17日発売予定)。
内容はソフト(メロウ)サイケ寄りの好盤で、インストナンバーを中心とする音楽を制作したのはジャズ界の名アレンジャー/プレーヤーのDon Sebesky。Bead Gameの"Sweet Medusa"、Glass Bottleの"Mama, Don't You Wait Up For Me"、およびインスト曲"Life In Review"は、"Bend Me, Shape Me"の作者として知られるScott EnglishとLarry Weissのコンビが書いています(Bead GameとGlass Bottleはサントラのリリース元のAvco Embassyに所属していたバンド)。
ちなみに、映画にも登場するBead Game(下の動画)は、のちのSteely Danのドラマー、Jim Hodderが在籍していたボストンの5人組で、1970年のアルバム"Welcome"にこのサントラ収録曲をボーナスとして追加したCDが、以前Falloutから出ていました。
Track Listing :
1. Sweet Medusa - Bead Game
2. Mama, Don't You Wait Up For Me (Wonderwheel) - The Glass Bottle
3. The Trip - Don Sebesky
4. Maxie Leaves Home (Mama, Don't You Wait Up For Me) - The Glass Bottle
5. Elliot's Pad - Don Sebesky
6. Mama, Don't You Wait Up For Me - The Glass Bottle
7. Maxie - Don Sebesky
8. Echoes Of Sweet Medusa - Bead Game
9. The Light Fantastic Trip - Don Sebesky
10. Life In Review
11. End Title: The People Next Door (Incl. Mama, Don't You Wait Up For Me)
Auroraから7月発売予定のCD

Satan & Deciples
Underground
"Underground"は、Louisiana出身のSatan & Deciplesによる1969年の唯一のアルバム。制作には故Freddy Fenderがからんでいるらしい。
Fuzz, Acid & Flowersでは、「これまでに作られた最悪のレコードの部類・・・・」「サイケでもない、ガレージでもない、ただのゴミ・・・」と、ひどい書かれようでしたが、そんなレビューを見るとかえって欲しくなるというヒネクレ者にはぴったりの一枚かもしれません。
バンド名やジャケや曲名のSatanとかDevilから連想されるような「おどろおどろ」なドゥーム感はまったくないので、ヘヴィサイケ~ドゥームハードロック系を期待して買うと、膝カックンになるかも・・・(どちらかというとR&Bアルバム)。
Track Listing :
1. Satan's First Theme
2. Why The Seas Are Salty
3. Black Sheep
4. Devil Time
5. Satan On Universe
6. Ensane
7. Book Of Alpha

Tax Free
Tax Free
Tax Freeはオランダの名ガレージバンド、OutsidersのWally Tax(ボーカル)とLeendert Busch(ドラム)が中心となってアメリカで結成されたバンド。本作は彼らの唯一のアルバムで、1970年にNYのElectric Lady Studiosで録音され、翌年に米Polydorからリリースされています。
Electric Ladyスタジオ録音でバンド名がTax Freeとなると、ジミヘンフォロワーか?と思われそうですが、音はまったくちがって、穏やかなアシッドフォーク系のサウンド。アコギにウッドベース、ピアノやフルートなどのアコースティック楽器が印象的な、素晴らしくメロウなアルバムです(女性ボーカル入りの曲やジャジーな曲、Van Morrison風の楽曲なんかもあり)。レコーディングにはVelvet UndergroundのJohn Caleがビオラで参加しています。
Track Listing :
1. Yiva
2. Along The Shadowed Quay
3. The Great Lie
4. Day Revealed Your Face
5. Ginny
6. Amsterdam
7. My Lady Truth
8. Evening
9. Back By The Quinnipiac