「オデッセイVR」をプレイしてから、ソフトに対する考え方が大きく変わってしまった。まだまだ俺が体験していない凄いソフトが眠っている!!
という事で、既にリリース済みのソフトをガンガン買ってプレイしていくよ。その第一弾となるのは、「Starship Disco」です!!
これは、北米ストアで2016年の12月にリリースされたソフトで、当時2ちゃんでの評判はほとんど聴かなかったかな~? 「駄目だった」っていう書き込みが1件だけあったと記憶している。
今回真っ先にこれを買った理由は、バーチャルならではのエフェクティブな映像が楽しめそうだったから。最近は普通のCGより「ポリビウス」や「Hyper Void」みたいなグラフィックに興味があるのよ。
んで、実際にプレイしてみての感想なんだけど…
買ってよかった!! 素晴らしい内容!!
こんな素晴らしいソフトを無視して普段偉そうにあーだこーだと語っていたのかと思うと恥ずかしくなるよ。覚悟を決めて全てのソフトを買わないと駄目かもね。
うん、それじゃあ感想を書いていくよ。いってみよ~
概要
購入先:北米ストア
ジャンル:シューティング風音ゲー
言語:日本語非対応
コントローラー:デュアルショック&Move対応
視点:3人称(?)
移動方式:前方オートスクロール
期待を裏切らない
ゲームを起動するとタイトルメニューに。
とここでいきなり強烈な背景のグラフィックに驚かされる。「ポリビウス」の後半のステージや「メガトンレインフォール」のタイトル画面みたいに、四次元空間が流れていく背景だね。日本でリリースされているソフトで言うなら…「アヌビス体験版」のタイトルメニューみたいな感じかな?
(プレイヤーの目の前には宇宙船。「サンパー」のカブトムシサイズだね)
うん、メニューにはステージ選択やその他オプションもまとめて表示されていて、とてもわかりやすい。俺的にはこのレイアウトだけでも素晴らしいと思っちゃうね。
オプションは【背景のON OFF】【ミスをした時の無敵時間の有無】【コントローラーの選択】【難易度の選択】が用意されていて、それとは別にUSB経由でMP3ファイルを読み込んで、好きな曲を流しながらプレイするシステムも用意されている(今回は試していません)。
(メニューのレイアウトがとてもいい。ネオン調の配色も好き)
うん、難易度を一番低く設定して、最初のステージを選択。ウィンドウが現れてゲームルールの説明が表示されるんだけど、どうやらカーソルに目線を合わせて×を押せばいいみたいだね。とにかく実際に遊んでみよう。
すると…
おぉっ!! やっぱいいわ!!
これはね、音ゲーに奥行き型シューティングを合わせたみたいな内容だね。プレイヤーの前や後ろから飛んでくる敵の宇宙船が音ゲーで言うところのノートになっていて、カーソルに重なった瞬間にボタンを押せばスコアが加算されていく。
タイミングによって"GOOD"や"GREAT"や"PERFECT"の判定があって、一定回数ミスをするとゲームオーバーになるから、やっぱベースになっているのは音ゲーだね。「Chainsmokers」がやや近い感じか?
(首を動かして目線でカーソルをロック。×でショットを撃って敵を撃破する)
うん、ここで注目して欲しいのは、カラーフィルムを貼ったような"どぎつい"色の映像だよね。ステージ(曲)はいくつかのブロックに分かれていて、どんどん世界の色が変わっていくのは中々インパクトがある。
各ブロックを移動する時のワープの演出もド派手でインパクトがある。空間自体が集中線になって、「Rez」みたいに吸い込まれていく感じがする。
(かなり刺激の強い映像だね。苦手な人もいるかも)
人生初? 疲れないVR音ゲー
音ゲーとしての難易度は…、一応俺でもクリアは出来るレベルだね。もちろんミスは多いしハイスコアなんて狙う気もないんだけど、どうにかこうにかって感じ。
そんな事より、この操作方法だと運動量が少なくて疲れないのが素晴らしい。いや、疲れないどころか、音楽に合わせて首を動かすのが実に心地良い。
これまでにもいくつかのVR音ゲーをプレイしてきたけど、どれもドタバタ操作で正直苦痛だった。それに対して「Starship Disco」はちゃんとゲームとして面白い。同じジャンルでも操作方法が変わるだけで、全然違うゲームになるんだね。
というか、以前から望んでいた首の動きを使ってプレイする音ゲーが既に存在していたなんて…。勉強不足でした。
(首の動きでプレイする音ゲー。操作が楽なのはとても大事だね)
そんなこんなで、全7曲をクリア。正直、楽曲は無難というか…、テンプレ過ぎてやや面白みに欠けるね。音ゲーで音が弱いのはマズいはず。
あと、「パワプロ」のバッティングと一緒で、映像のどこを見ればいいのかわからずに混乱してしまう。カーソルを目で追うと次に飛んでくる宇宙船を把握出来ないし、宇宙船を見ると首の向きがカーソルに合わない。この辺は慣れが必要かもしれない。
(まずは1時間ぐらいプレイ。大体のトロフィーを手に入れた)
因みに、難易度設定を変えてもノートの数に変化はないね。ゲームオーバーまでに許されるミスの回数が変化するだけ。
Moveでプレイ
ここでコントローラーをMoveに切り替えてプレイ。この場合、自機の宇宙船を直接手で動かすという、まんま「アニマルフォース」スタイルの操作が採用されているね。「アニマルフォース」をプレイした時に、この方法でシューティングが作れそうと書いたけど、ほぼそれと同じものが遥か前に作られていたと思うと…、勉強不足でした。
(Moveで宇宙船の移動、トリガーでショットの発射。いい操作法だね)
うん、しばらくMoveでプレイしていくんだけど、こっちはこっちでいいね。「Rez」のエリアXをMoveでプレイする感じに似ている。デュアルショック&Moveの両方に対応していて、どちらでも楽しく遊べるソフトは稀だからね。そういう意味でも完成度は高いと思う。
続けて、Moveを2本使うモードをプレイ。ところが、これがあり得ないぐらいに難しい。左右のMoveにそれぞれ2機の宇宙船がセットされていて、一見楽にプレイ出来そうなんだけど、ノートに右撃ち左撃ちの概念があるのよ。「DEXED」みたいな感じ。
結局、このモードではまともにプレイ出来ずに早々と退散。
(青いノートは左手で、黄色いノートは右手でロックする必要がある)
(背景をOFFにするとこんな感じ。酔い対策のためのオプションかな?)
個人的な満足度:星4★★★★
「Rez」「サンパー」「ポリビウス」「Hyper Void」「DEXED」「Hex Tunnel」、,色んなゲームの要素が少しずつ入っている一本だね。2016年の段階でこんなソフトがリリースされていたとは驚きだよ。
うん、映像体験として優れているし、操作も完成されている。個人的にはVR音ゲーの決定版はコレだと思うね。
ただ、楽曲が魅力に乏しかったり、ステージや敵のバリエーションが少ないという、低価格のインディーゲームにありがちな弱点も抱えている。この路線でより世界観を膨らませれば、傑作になっていたかもね。
というわけで、満足度は星4です!! 初期作品を侮るなかれ。いい作品です。