タイトルがカタカナだと間抜け(笑)
まぁ、それはいいや。「オデッセイ」は昨日国内ストアに並んだVRアプリ(トロフィーが存在しないからゲームではない)で、北米ストアではローンチタイトルとして2016年にリリースされていたと思う。国内ストアは相変わらず遅いな~
まぁ、値段が極端に安いし、"宇宙もの"はある程度内容が想像つくからこれまでスルーしていたんだけど、日本語にも対応しているみたいだし、この機会に購入。どうせ「アポロ11VR」や「Detached」の低クオリティー版でしょ。
…と、全く期待せずにプレイし始めたら、これが中々良い内容でさ、ちょっと考えさせられたというか反省したね。未プレイのソフトの中にまだまだ凄い体験が眠っている。「銃ゲーだからスルー」なんて考えずに、もっと色々プレイするべきだ。
うん、それじゃあネタバレ全快で感想を書いていくよ(ネタバレしても価値が下がる作品じゃない)。いってみよ~
概要
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購入先:国内ストア
ジャンル:火星サバイバルシミュレーター
言語:日本語字幕&吹替対応
コントローラー:Move専用
視点:一人称&一部俯瞰視点
移動方式:移動なし
あの"オデッセイ"だった
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ゲームを起動すると、Moveを2本用意しろという表示が。この表示を見る限り、画質は悪いみたいだね。
Moveを用意するとタイトルメニューが現れる。メニューは【タイトルバック】と【スタート】のみで至ってシンプル。
因みに、バックの映像は2Dの静止画の前に文字が飛び出している感じ。3D映画に近い映像だね。
(文字が飛び出しているだけでテンションが上がる。立体視最高)
【スタート】を選択すると、宇宙空間に浮かぶ火星の映像と共に日本語吹替でストーリー説明が始まる。
ここで注目したいのは、俯瞰視点を使用している点だね。初っ端から主人公の一人称視点で始まるVR作品は未だに多いけど、俺はそれにもう飽きてるから、こういう映像の見せ方は嬉しいね。
因みにストーリーは、火星探査中に砂嵐に襲われて、クルーの一人にアンテナの破片が直撃。犠牲になった…という通信から始まったね。中々興味を惹かれる内容だよ。
(カメラが徐々に火星に寄っていく。こういう見せ方はもっと増えて欲しい)
うん、カメラはそのまま火星の表面へと滑るように降りていく。ここで驚いたのは、火星のグラフィックがかなりいい。「アンアーシング・マーズ」と「ファーポイント」の中間ぐらいかな? なんにせよ、500円のソフトのグラフィックとは思えないね。
(雄大でかなりいいね。しかし火星を舞台にしたVR作品は多いな)
そのままカメラの高度が下がって地表スレスレの高さを走っていると、岩に埋もれた謎の物体が映し出される。
物体? いや、あれは…
人だ~!!
うん、宇宙服にアンテナが刺さっているのを見ると、この人が犠牲になったと思われているクルーみたいだね。バッチリ生きている(笑)
しかし、ここまでのストーリーの見せ方は素晴らしいね。実に映画的で惹きつけられる。
その後、スクリーンが現れて実写の映像が映し出される。どうやら、他のクルーに生存を伝えるビデオを送信しているみたいだね。
とここで、衝撃的な"ある事実"が明らかに…
マット・デイモンじゃねぇか!!
あれ? もしかして「オデッセイ」って、2015年に公開された映画の『オデッセイ』の事なのか? 俺は観ていない映画なんだけど、宇多丸のラジオで評論は聴いたよ。
なんだ~、映画の派生作品だったのか~。それならクオリティーが高いのも納得だね。
これぞ体験
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うん、ここで場面転換。ドナ・サマーの『ホットスタッフ』が流れる中、Moveを動かしてじゃがいも料理を作るイベントが始まるんけど、これはやっぱゲームとはいえないかな~? じゃがいもをサイズ毎に選別したりスイッチを切り替えるだけで楽しくはない。
因みに、方向転換は用意されていない。イベントに使うオブジェクトは前方や横に設置されているから、無くても問題ないね。
(ボタン操作は一切使わない。トリガーでオブジェクトを掴むだけ)
その後、赤い光が現れたり、プレイヤーの目の前にポッド(?)が飛んできたり、いくつかの見せ場が挟まれるんだけど、どれもまぁまぁの出来だね。一つ一つのシーンが短いから、もっと尺を伸ばした方が体験としては良くなったかもね。時間の経過とリアリティーは密接な関係にある。
(岩をどかしてプルトニウムを取り出すというイベント。映画のダイジェストっぽいね)
とここで、本作のハイライト。クレーンを使ってソーラーパネルを動かすイベントが始まる。
このイベントの凄いところは、時間経過の概念があって、緊張感を伴う体験になっているところだね。砂嵐が徐々に迫ってきて、視界が奪われていく。砂嵐のグラフィックもかなり迫力があって「ソーラスプロジェクト」の竜巻を思い出す。
個人的には、こういう説明が無い状況で手探りの作業をしつつ、そこに時間経過の概念がプラスされた時に真のリアリティーを感じるね。
(残り一分という通信が入る。徐々に砂嵐が迫ってくる)
(リアルを感じるには、徐々に世界が変化する必要がある)
ソーラーパネルを装備した事で動き出した探査機に乗り込み、脱出用の宇宙船まで移動する。探査機の内部はいくつかのモニターが設置されていて、探査機というよりはガラス張りの小さな部屋って感じかな? 乗り物っぽさは薄いけど、それが逆に面白い。
(天井がやたら低い探査機。操作はレバーで行う)
帰還
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宇宙船の中はかなり細かく作り込まれていていい感じ。画質が悪くてビッシリ並んでいるボタンがボケボケなのが勿体無いね。
あと、宇宙船のモニターに日本語が表示されているのはすごく間抜けに見えるね。SFの世界観と日本語の文字は相性が良くない。これは地味に難しい問題だ。
(これが宇宙船の内部。後ろの席とかがけっこう凄いのよね)
そしていよいよ宇宙船の打ち上げシーン。大気圏を突破して無重力になる瞬間、周囲の物がフヮーっと浮き上がるのはいいね。「ローディングヒューマン」のエンディングを思い出す。
とここで問題発生。宇宙船にトラブルがあったらしく、救助に駆けつけた宇宙船まで飛ぶ事が出来ない。
プレイヤーは已む無く生身で宇宙空間に飛び出して、宇宙服に穴を開けた時に吹き出す空気を使って救助隊の元へ向かう事に(科学考証的にどうなんだ?)。
(飛び出したよ。「Detached」とは全く違う挙動だね)
(映ってないな~。救助にきた宇宙船が遥か向こうに見える)
うん、宇宙服に穴を開けた事で、ゆっくりと救助隊の宇宙船へと進んでいくんだけど、通信で「高度が足りない」とか「違う!! そこじゃない」とか言われるのよ。
どこかに入口があると思い宇宙船を観察するも、それらしきものは見当たらない。このままでは空気が無くなって死んでしまう。そう思っていると…
助かった~!! ありがとう!!
いや~、まさか人間が外で待っているとは思わなかったよ。思わず抱きついてしまったね。これはマジで素晴らしい体験になったよ。感動的。
やっぱリアルを追い求めるには極力システムの説明が無い方がいいね。「このやり方で間違ってなかった」って判明した時の"繋がった感"にこそリアルが存在する。
そんなこんなでアプリは終了。約20分の短い体験だったけど、内容はとても良かったよ。
(エピローグの語りも感動的で良かったね。いい体験が出来た)
個人的な満足度:星4★★★★
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そうね~、短い体験だったしゲーム性も薄いけど、時間の経過を感じさせるいくつかのイベントがとても良かった。「ソーラスプロジェクト」をプレイしている時のような"主人公=プレイヤー"という感覚に陥ったよ。
やっぱグラフィックだけじゃなくて、体験の作りそのものがリアルを生むんだね。それを再確認出来た。
個人的な満足度はオマケして星4だね。正確には3.5って感じ。
数少ない国内ストアに並んでいるソフトだし、日本語吹替にも対応している。値段も超安いし、屋外VR施設で1回遊んだと思って買ってみてもいいんじゃないかな?
というわけで、お薦めです!!

















