昨日買った「Crisis on the Planet of the Apes VR」について書いていくよ。タイトルは長ったらしいから「猿の惑星VR」でいいね? 決定。
んで、この「猿の惑星VR」なんだけど、それなりに力の入ったタイトルらしく、以前から色んなサイトで取り上げられていたね。
ただ、PVを見るとFPSっぽい? う~ん…って感じ(苦笑)
まぁ、映画絡みのゲームは短いしね、ゲームとしては微妙でも映像が凄かったり特殊なVR体験が出来る可能性がある。
という事で、最後までプレイしてきたよ。エンディングまでのプレイ時間は2時間半ぐらいかな? 途中何度かトラブルがあってやり直しをしたから、普通にやれば2時間掛からないかもね。
因みに、映画の『猿の惑星』シリーズは、『新・猿の惑星』までは観ている。それ以降のやつは知らない。
うん、そんな感じ。いってみよ~(今回ネタバレありです)
概要
購入先:北米ストア
ジャンル:FPS&ロッククライミング
言語:日本語非対応
コントローラー:Move専用
視点:常時1人称視点
移動方式:ポイント直進移動
チュートリアル
ゲームを起動するとキャリブレーションの設定画面に。ここで既にプレイヤーの手が表示されているんだけど…
やっぱグラフィックが凄い。
毛の隙間から見える肌の感じとかがめっちゃリアル。これは期待出来そう。
因みに、キャリブレーション設定は腕を上下左右に広げて行うタイプで、かなり身体を動かすゲームだという事がわかるね。
設定を終えるとタイトルメニューへ。【ニューゲーム】【セッティング】【チャプターセレクト】が用意されていたから、先ずは【セッティング】を確認。ここで難易度をイージーに変えようとしたんだけど、何故かノーマルしか選択出来なかったね。
他の設定は特にいじる必要が無かったから、そのまま【ニューゲーム】をスタート。
すると、暗がりに白い足跡が。その先には猿の後ろ姿のようなシルエットが映っている。
(だいぶ暗くて重い映像だね。ちょっとホラーっぽい)
表示されている文字を読むと、これはチュートリアルらしく、先ずは移動の操作をレクチャーされる。
移動は「スプリントベクター」や「VRFC」と同じ腕振り式で、Mボタンを押しながら上下にMoveを動かすと、シルエットのポイントまで徐々に直進していく。
続けて壁登り&パイプ渡り。これは「カーニバルゲームズ」のアスレチックみたいな要素で、腕を動かしてロッククライミングをしたり、"うんてい"ようにパイプを手で握って進んだりする。
まぁ、PSVRはライトでトラッキングをしているから、映像がブレたり手が変な方向に動いたりする問題もあるけど、一応ゲームを進める事は可能。
(映像的には「ロビンソン」に似ているけど、操作感は全然違う)
(黄色いパイプを掴んでぶら下がりながら進む)
あとは…腕を振り上げてジャンプをしたりもするね。操作はどれも腕の振りとMボタンを組み合わせて行う感じで、ボタンはほとんど使わないゲームだね。個人的には壁を掴むのにトリガーを使わないのは違和感があるけど、まぁ慣れもあるでしょ。
2つの問題点
チュートリアルを終えると、いよいよ本格的にゲームがスタート。
プレイヤーは軍の基地のような場所に移動するんだけど…
やっぱグラフィックが凄い!!(2回目)
うん、これは「ファーポイント」以上のレベルじゃないかな? 実写系だから画質はどうしてもボケがちなんだけど、凄みの方が勝るね。
ただですね、ここでいきなり問題が発生。
移動が思うように出来ない。
これは…説明が英語でされていて俺が理解出来ていないのか、もしくはPSVR用のチューニングがされていないのか、理由は不明なんだけど、腕を動かしてもプレイヤーが歩き出さない。
結局この問題はゲーム終了まで解決する事無く、戦闘の場面では何度もゲームオーバーになったよ。
(人物、背景、サイズ感、共に最高峰のグラフィック。凄い)
そうだ。ついでにもう一つの問題点についても今のうちに書いておこう。このゲームには方向転換が用意されていない。にも関わらず真横に移動するシーンがとても多くて、プレイヤーは頻繁に真横を向いたり、"アホの坂田"みたいに腕を動かしてカニ移動をする必要がある。
これがとにかくストレスで、ゲームが本来持っている良さを引き出せていないのが残念。というか、ボタンでの方向転換ぐらい実装しろよ。何でプレイヤーが回転しないといけないんだよ。
中盤まで
ストーリーは、人間に囚えられた猿が基地からの脱出を試みるという内容らしい。看守から鍵を奪って仲間と共に脱獄した主人公は、チュートリアルで習ったロッククライミングを駆使して
基地内の中を彷徨うんだけど、強力なグラフィックに驚かされ続ける。
個人的に他のゲームと決定的に違うと思うのは、サイズ感だね。檻の中で咆哮する猿や突如現れるヘリコプターはデカくて迫力がある。とは言っても、そのデカさは適切なサイズ感で、リアルな巨大さを感じるのよ。
(暗くて見えづらいね。低空飛行のヘリコプターの迫力がヤバい)
(檻の中で大暴れする猿。これまた凄い迫力です)
あとね、パイプを使っての移動も成功していると思う。落ちてはいけないという緊張感が脱獄というテーマを引き立てているし、上か見下ろす風景もいい感じ。
ただ、やっぱりPSVR用のチューニングがイマイチで、本来2階に降りるべきシーンで1階に落ちてしまってゲームの進行自体が不可能になる事もあった。
(実験台にされている猿達を天井から見下ろすシーン)
(兵士の背後に忍び寄ってパンチで気絶させる。普通気付くだろ)
(猿のグラフィックやモーションはマジで秀逸。是非体験して欲しい)
後半
ゲームをある程度進めると、銃を手に入れて戦闘が始まる。
ただですね、これがやっぱつまらない。
前述した通り、身を隠すポイントへの移動がままならないし、仮に移動が成功しても撃っては隠れるという作業を繰り返すのみ。しかも後半はこれが延々と続くんだわ…(泣) この感覚は「ファーポイント」の戦闘によく似ているね。
ん~、銃を使って楽しませるなら「アメリカンドリーム」ぐらいの工夫がないと厳しいと思うね。少なくとも、ただ的を撃つというゲーム性では駄目だ。
(銃のグラフィックはこんな感じ。まぁいいんじゃね?)
(戦闘中の画像。赤いポイントに移動する必要がある)
うん、戦闘パートは単につまらない以上に問題が多い。
初っ端からマガジンがプレイヤーの真後ろに置かれて取れなかったり、突如利き腕が反転したりもする。
極めつけは、画面がフリーズしてソフトを強制終了しないといけないというバグの発生。この問題の性でかなりの巻き戻しを喰らってしまったね。
(マガジンが真後ろに。Moveじゃ取れねぇよ!!)
そんなこんなでラストバトルとなるヘリコプター戦。ここも映像的にはかなり凄いだけに、ただ身を隠して銃を撃つだけなのは勿体無いね。
まぁ、そういうゲームっちゃそうなんだけどさ(笑)
(ラストバトル。難易度が高くて何度も死んだよ)
個人的な満足度:星3★★★
ん~、これは難しいね。超いい部分もある、気に入らない部分もある。
グラフィックのクオリティーは高いから、映画の一部を体験したと思えばかなり濃い内容。特に猿の映像やヘリコプターの完成度は凄い。クレーンを使ってビルから滑り下りたり、見せ場も多かった。
一方で、PSVR用のチューニングがされていなくてViveのゲームを遊んでいるような感覚だった事、戦闘が長くてつまらない事、そして終始雰囲気が暗い点は俺の好みに合わなかった。
という事で、トータルの満足度は星3です。プレイした意味は大いにあったよ。新しい体験が出来た。
クリア後に難易度の設定画面を見直したら、イージーモードが追加されていたから、もしかしたらもう一回ぐらいはプレイするかも。移動がどうにかなればもっと気楽に遊べるのにな~