昨日も北米ストアで新作のリリースがあったみたいでPVの確認はしてきたんだけど、正直けっこう微妙な感じ(笑) 海底で宝探しをするゲームっぽいかな? 映像的に面白みは無さそうだし、全体の雰囲気が「Cavernous Wastes」みたいなのよね。クオリティーが低そう。
ん~、北米のPSNコードが簡単に手に入るのであれば試しに買ってみてもいいんだけど、現状入手困難だからね。ウォレットの残額を常に気にしながら買い物をする必要がある。
という事で、今日は先週北米ストアに並んだ「キャッスルストームVR」を買ってプレイしてきたから感想を書いていくよ。
PVを見る感じだと、箱庭世界での防衛ゲームみたいだね。グラフィックはかなり俺好みで面白そうだし、あの「インフィニット・ミニゴルフ」や「Pinball FX2」を制作しているZen Studiosの作品だからね。これは否が応でも期待が高まる。
概要
購入先:北米ストア
ジャンル:防衛ゲーム
言語:日本語非対応(トロフィー日本語化済)
コントローラー:デュアルショックのみ対応
視点:俯瞰視点(ストーリー鑑賞時のみ一人称視点)
移動方式:移動なし
メインメニューと大まかなゲームモード
ゲームを起動すると、目の前にスクリーンが用意された劇場のような部屋へ。スクリーンの両サイドにはいかにも中世ファンタジーという鎧をまとった兵士がいて、席の後方を見ると王様と女王様がこちらを向いて座っている。
今となっては特に驚くべき映像世界では無いんだけど、画質やグラフィックのクオリティーは十分に高い。一年前なら声を上げて喜んでいたレベルだと思う。
んで、スクリーンにはメニュー画面が表示されていて、そこでどんなゲームモードがあるかが確認出来る。
(SFC時代に「エルファリア」っていうゲームがあったんだけど、グラフィックはそれに近い)
(簡単なゲーム内容の説明を確認出来る。テキストは英語)
んで、今日は先に「キャッスルストームVR」にどんなゲームモードが存在するかを書いていくんだけど、シングルモードしか遊んでいないからマルチモードについては書けない。自分で試してね。
ゲームは大きく4つのモードに分かれていて、キャンペーン(ストーリー)、スキルミッシュ、サバイバル、ヒーローサバイバル、が存在している。
キャンペーンは、各ステージ毎に設けられた複合的なミッションを熟していきながら、ストーリーを進めて星を集めるモードだね。
ミッションの多くには防衛ゲーム的な要素が基盤にあって、端的に言うと自軍の旗を敵に奪われたら敗けって感じなんだけど、その戦い方にいくつかのパターンが存在している。
自分の城に設置された砲台を使って敵を倒すパターンと、オートで侵攻する一般兵で敵を倒すパターン。そして、プレイヤーが英雄を操作をして敵を倒すパターン。
スキルミッシュは、それら3つの戦い方を同時に行って敵軍と旗の奪い合いをするモードだね。
サバイバルは延々と現れる敵と砲台無しで戦うモード。
ヒーローサバイバルは、プレイヤーが操作する英雄で敵と戦い続けるモード。
うん、テキストだけだとわかりにくいね(笑)
これから実際のプレイの様子も交えながら説明していくよ。
チュートリアル開始!!
先ず始めにプレイしたのはキャンペーン。劇場のスクリーンにCGアニメーションでストーリーが表示されるんだけど、可愛くてユーモラスでいい感じ。
一通りストーリーを見終わると、難易度選択をしてゲームがスタート。因みに、今回はイージーモードでプレイしてみたよ。
(ストーリーは劇場のスクリーンで観賞する。もはや定番になった演出だね)
(これが戦闘中の画面。中世ファンタジーのミニチュア模型)
(向かって左に自軍の城)
(右に敵の城がある。もう少し大きく作ってもよかったかな?)
うん、実際のゲーム画面はPVの映像通り、陰影のハッキリついた絵画の世界みたいで実に面白い。映像を見ているだけでワクワクするという意味ではやっぱり「Pinball FX2」と同じだね。
どうやら最初のステージはチュートリアルも兼ねているようで、遊び方をレクチャーされながらのプレイになる。
基本的にな遊び方は先に説明した通り、敵の城(画面右)からこちらの城(画面左)に向かって侵攻してくる敵を倒す感じなんだけど…
砲台の向き調整がスティックエイミング(泣)
んぁ~!! よりによってスティックエイミングアレルギーが悪化しているこのタイミングでこういう操作が現れるのか~!!
実際にやってみると、単に2方向への距離の調整という事で敵に当たりはするんだけど、ジリジリと侵攻してくる敵に玉が当たらない時の焦燥感とストレスはかなりのもの。
「エンシェントアミュレッター」でも「Korix」でもそうなんだけど、防衛ゲーム特有のこの緊張感が苦手なのよね。スローキルって感じ。
因みに、「キャッスルストームVR」の砲台の調整は、スティックを玉の飛んでいく方向の反対に入れっ放しにするという癖のあるもの。例えば右斜め上に玉を飛ばす場合、スティックを左に倒しっ放しにした状態で上下で飛距離を決める感じ。これがわからないで、始めの10分ぐらいはずっと絶望状態だったよ(笑)
(弧を描く白いラインが見えるかな? あれが砲弾の軌道だね)
んで、砲台での攻撃と同時に行うのが、オートで侵攻する自軍の兵士達の配置だね。兵士には様々なタイプがいて、ゲームを進める事でアンロックされていくみたい。
そして、兵士の能力に応じて必要な食料の消費量に違いがあって、それを上手く割り振っていく事が勝利への鍵みたいだね。当然強い兵士はたくさんの食料を消費するから同時にたくさんは出陣出来ない。
(小さくてわかりづらいかな~、兵士達が細い道を歩いているんだけど…)
うん、まだ序盤の序盤でこんな事を書くのはあれだけど、ゲームとしてかなり練られていると思うね。要素が多いから色んな戦略が生まれるし、操作もそれなりに忙しい。戦況に応じて臨機応変に対応していかないと、勝てない作りになっている。
そんなこんなでプレイしていたんだけど、難易度イージーのチュートリアルステージにも関わらずまさかのゲームオーバー。スティック操作が下手過ぎて、自軍の兵士にガンガン砲台の玉を喰らわせていたよ(笑)
んで、一度ゲームオーバーになった後、再度ステージの始めからゲームをプレイ。途中から砲台の玉にもいくつか種類がある事を知って、ゲームが一気に有利になる。
そんな中、新たな要素として英雄の使用がアンロック。
英雄は横スクロールのアクションゲームをプレイするような感覚で操作して敵を攻撃出来るんだけど…
めちゃくちゃ強い(勝利を確信)
これなら砲台なんていらなくね? というか、他の兵士もいらんだろ。英雄一人で無双状態だわ。
と思っていたんだけど、やっぱそこは考えられているようで、英雄は使える時間が限られている。召喚獣みたいな位置付けだね。
とは言え、英雄の活躍もあってどうにか敵の城を破壊する事に成功。星1クリアだったけどね(笑)
様々な遊び要素
ステージクリア後にちょっとしたストーリーを挟んで次のステージへ。
すると今度は、闘技場のような場所で英雄を操作して的を破壊するという、さっきまでの防衛ゲームとは違うアクションゲームのようなミッションが課せられる。
うん、こういう風に色んな要素が現れるのはいい事だね。昔あった『スーパーワギャンランド』や『スーパーチャイニーズワールド』なんかを思い出した。
(英雄は剣での攻撃、弓での攻撃、必殺技、ジャンプ、色々な動きが可能)
んで、そのステージをクリアした事で、手に入れた報酬を使って城や兵士を強化したり、スキルを覚えたりといった要素がアンロック。これらを使って自軍をどんどん強化していくんだね。これは最高に嬉しいし、ロックされているアイテムの数からしても、相当のボリュームがあるのが確認出来る。
中でも驚いたのが、城のエディットが出来るという要素だね。お金が勿体なくてまだあまり試してはいないんだけど、屋根のデザインを変えたり、特殊効果のある部屋を増設したり、中に兵士を配置したり、かなり豊富なエディットが可能みたい。これは日本語にローカライズされて欲しいな~
(各ステージには3つずつぐらいのミッションが設けられていてクリア後に報酬が)
(砲台、兵士、英雄、城、それぞれに多くの装備品がある)
(一般兵のアップグレード。RPG的な要素だね)
(城のエディットモード。屋根の形はデザインだけでなく戦闘時の特殊効果もある)
その後、さらにストーリーを進めて、とりあえず5番目のステージまではクリア。途中から敵の種類も増えて難易度も上がっていったんだけど、自軍を強化する要素があるから下手な俺でもどうにか進行出来ているね。
因みに、クリア済みのステージに再挑戦して、より多くの星と報酬を集める事も可能。その時に難易度を選択も出来るから、RPGのレベル上げと同じようにクリア出来ないステージが現れたら一旦前に戻って報酬を獲得、自軍を強化した後再挑戦みたいな遊び方が出来るのは最高にいいね。
(とりあえず5番目のステージまでクリア。星の獲得数はイマイチ)
他のモード
スキルミッシュは上でも書いた通り、砲台、一般兵、英雄の全てを使いながら敵軍から旗を奪ったり城を破壊するモードなんだけど、これは敵軍がかなり強めに設定されているね。ステージ5までクリアした後に挑戦してみたけど勝てなかった。おそらくもっと自軍を強化してから遊ぶべきモードなんだと思う。
サバイバルモードも同様。一般兵の強化が進んでいない現段階では勝てそうになかった。
そんな中、ヒーローサバイバルはある程度戦う事が出来るモードだったね。これはキャンペーンの闘技場みたいに、森の中で旗を奪われないように戦い続けるモードなんだけど、実質アクションゲームだからね。テキトーに操作していれば多少は戦える。
因みに、このヒーローサバイバルは報酬を稼ぐのにうってつけだね。短時間で稼げるから、英雄を先に強化してお金に困ったらこのモードをプレイするのもいいかもしれない。
(これがスキルミッシュ。映像的にも明るくて綺麗だね)
(これはサバイバル。右の小屋から延々と敵が湧いてくる)
(これはヒーローサバイバル。巨大なゴーレムが現れたりもする)
現時点での感想まとめ
Zen Studiosという開発チームへの信頼が一気に高まった作品だね。TVでのゲームに負けない遊びの幅の広さとボリュームがある。これは「インフィニット・ミニゴルフ」でもそうだったけど、それを再確認させられたよ。
日記の中ではあまり触れていないんだけど、グラフィックも綺麗で素晴らしい世界観。この手のグラフィックは今のPSVRにマッチしていると思うな~
まぁ、スティックでの砲台の調整が俺にはちょっと難しいんだけど、それも砲台で使える玉を強化していけばどうにかなるでしょ。
そんな中一つ、"俺以外の人"が引っ掛けるであろう問題が一つ…
それはVRでプレイする意味だよね。
「テザード」や「Korix」や「ダークネット」と違って、デュアルショックのボタン操作のみでプレイする上に、インタラクティブな要素は一切なし。さらに言えば、俯瞰視点のカメラに向かって何かをアピールしてくるような映像演出も存在しない。
これは「インフィニット・ミニゴルフ」でも同じなんだけど、今回はカメラの距離が遠いという事もあって、よりVRである必要性の部分が薄くなっていると個人的には感じる。
この点を問題と感じる人にとっては、もしかしたら「VRである必要はない」の一言で片付けられてしまう作品である可能性も大いにある。実を言うと俺も、さすがにもう少しVRらしい工夫が欲しい(特に操作)と思ってしまった。
とは言え、「インフィニット・ミニゴルフ」に引き続き、TVでのゲームのVR化に積極的なチームは珍しいし、これもまたVRの可能性と言えるんじゃないかな?
そういった審議をする為にも是非体験して欲しいし、実際に面白い事は間違いないからね。もちろんお薦めするよ。トロフィーは日本語化されているし、もしローカライズされたら国内ストアにも並ぶだろうから、是非プレイして欲しい一本だね。