この前北米ストアで買った「Cavernous Wastes」だね。ストアのPVを見ると、狭い洞窟の中を飛んでいる感じ…?映像的にはかなり地味だね。
でも、こういうよくわからないゲームほど意外に楽しかったりするからVRは油断ならないのよね。値段も安かったから即購入したよ。
概要
購入先:北米ストア
ジャンル:ローグライクシューティング?
言語:日本語非対応
コントローラー:デュアルショック
視点:常時一人称視点
移動方式:360度自由移動
ファーストインプレッション
ゲームを起動すると、フロントガラスにメインメニューが表示されたコックピットへ。この雰囲気は「タイムマシン」のコックピットに近いんだけど、グラフィックのクオリティーははそれよりだいぶ下。プレイヤーの身体とかも作られていない。
でもまぁ、グラがショボいのはPVで知ってたからそこまでダメージはないね。
んで、先ずは操作の確認をするために"Controls"を選択。左右へのロールなんかもあって、モロにフライトシューテイングの操作だね。
(グラフィックはショボいね。コックピットも作り込まれていない)
(ショットやレーザー、左右のロール、スピードブーストなんかもあるね)
操作を確認した後、”Setting”でスティック操作の反転をして、一番上の"Escape"を選択。いよいよゲーム開始!!
う~ん…、薄暗い洞窟に
ピンクのクリスタルが生えているね(そのまんま)。
やっぱ映像的な凄みはないんだけど、洞窟のサイズ感っていうのかな? 壁が迫ってくるような閉塞感はあるね。これはこのゲーム特有のものじゃないかな。
うん、この時点でどんなゲームかはまだわからない。とりあえず洞窟を進んでみる事に。
操作感は普通で、垂直上昇や下降のない「スタブラ」みたいな感じ。洞窟自体が狭いからスピードを出しづらいんだけど、特に問題は感じないかな。ゆっくりとならどうにか進める。
洞窟は道がいくつにも分岐していて、昔の3DダンジョンRPGをやっているみたいだね。BGMのチープさも含めて、なんか懐かしい感じ。
しばらく適当に進んでみると、意味あり気に光り輝く巨大なアロマポットのようなものが。接近してみると、トランプのカード(?)を手に入れた模様。
(謎のアロマポットが)
(アイテムかなにか?)
その後さらに別のルートを進むと、なんか画面が点滅している…?
おいっ!! 敵から攻撃されてるぞ!!
大慌てでショットを発射!! ただ、操作に慣れていない性もあって中々当たらない!!
「EVE」の戦闘とかもそうだったったんだけど、右スティックで細かい操作が出来ない自分にとって、動いている敵にショットを当てるのはマジで無理。
まぁ、「Cavernous Wastes」の場合、
敵はただこっちに直進してくるだけなんだけどさ(笑)
とにかく、突然の戦闘に一気に瀕死状態。どうにかその場はやり過ごしたものの、その後の二度目の戦闘であっさり死亡。
(赤くなっているゲージがライフだね。瀕死になると警報音が鳴り続けてうるさい)
見えてきたゲーム性
んで、ここ数日「Cavernous Wastes」をプレイしていたんだけど、徐々にこのゲームの全容が見えてきた。
これはローグライクRPGに
フライトシューティングを合わせたゲームだ。
洞窟は自動生成式で、毎回違うマップになっている。んで、道中至る所に敵が潜んでいて、それを倒しながらワープゾーンを探して彷徨うのが大まかなゲーム性。
(これがワープゾーンだね。ローグライクRPGで言うところ"階段")
戦闘はかなり単調で、敵(ロボット?)は木に止まっている虫みたいに、基本的に動かないんだけど、こちらが極端に接近したり攻撃を仕掛けたら真っ直ぐこちらに飛んでくる感じ。
だから、戦闘をするというよりも、いかに暗がりに潜む敵を見落とさずに進めるかが鍵になってくるね。
一応、武器にはレーザーやボムみたいなものもあるんだけど…
今のところ必要ないかな(笑)
後述するんだけど、このゲームでは戦闘とは別の部分に問題があって、それが原因でプレイを止めざるを得なくなっちゃうのよね。敵にやられてゲームオーバーという事はほとんどない。
(視界の悪い洞窟の中を、敵を探しながら進む。先制出来ればまず敗けない)
んで、一般的なローグライクRPGには、特定のアイテムを発見したり、最下層に辿り着くという目的が用意されていると思うんだけど、「Cavernous Wastes」の場合、洞窟内で特定の条件を満たす事で手に入る"ジャーナル"をコンプリートするのが一つの目的になっているみたい。
ジャーナルは全部で46個用意されていて、メインメニューで確認可能。それぞれのジャーナルにメッセージのようなものが記されていて、全てを集めればゲームのストーリーになるみたい。
(現時点で入手したジャーナルは9つぐらい。集めても英語だから理解出来ない)
んで、初回プレイ時に意味不明だったトランプなんだけど、これは現時点でもどういう意味があるのかハッキリわからない。
ただ、英語のテキストを読む感じだと、やっぱりパワーアップアイテムな気がする。
もしくは、"役"のようなものを揃える事によって、何かが起こるのかもしれない。
(プルトニウムオレをインストールしたとのテキストが。因みに強くなった気はしない)
様々な問題点
うん、どんなゲームかはわかってきた。
ただ、キツい言い方になるけど、
それでゲームが面白くなるかどうかは別の話。
最近この日記でソフトの悪口ばかり書いているようで自分でも気持ちよくないんだけど、思った事は正直に書いておきたいから、今回もちょっと言わせて。
正直、「Cavernous Wastes」にはローグライクゲームとしての面白さも、フライトシューティングゲームとしての面白さも欠けているばかりか、それらのゲームの持つ厄介な部分だけが強調されているように感じる。
先ず、細くて暗い洞窟内をフライトシューティングの操作性で移動するというアイディアがイマイチだと思う。
壁にぶつかるとダメージを受けてしまうから下手に加速するのは命取りだし、チンタラ飛べばフライトゲームならではのスピード感や爽快感がなくなってしまう。
次に、ライトで照らされている前方の視界すら定かじゃない洞窟での探索が、プレイヤーのゲームへのモチベーションをどんどん削っていく。
視界が悪い中、敵が潜んでいて少しずつしか進めないという問題に加えて、アリの巣のように多方向に分岐するマップは前半の段階で無駄に広い。絵代わりもないし、ゲームが進行している気がまるでしない。
道を間違えて行き止まりにぶつかると、引き返して別のルートを進むのが億劫になって、戦闘でゲームオーバーになる前に止めたくなってしまう。
(5番目のエリアに辿り着いた時点でプレイ時間は50分を越えている。各マップが広過ぎる)
さらに言うのであれば、ローグライク特有の戦闘での駆け引きや、強力なアイテムを見つけると言った"中間ゴール"みたいなものもない。
結果、暗い洞窟の中を何時間も掛けて彷徨い続けるという、ファミコン時代のつまらなくて長いダンジョンを延々とやっているような"どんより"とした精神状態に陥ってしまう。
一応、パスワードみたいなものを使って中断や再開も出来るみたいだけど、これを数日に渡ってプレイしようとする人は殆どいないんじゃないかな…
現時点での感想まとめ
VRでローグライクというアイディアは「HEROCADE」の『DREADHALLS』で既に実践されているんだけど、それと比べてプレイヤーを楽しませる点に於いて無頓着なように思えてならない。
インディーだから映像的にイマイチなのは仕方がないにしても、BGM、エリアの広さの設定、戦闘なんかも含めて、まだまだブラッシュアップが足りていない気がする。インディーゲームの中でもやや下のレベルなんじゃないかな…
う~ん、この内容だとたとえ半年前に発売されていてもいい評価は受けられなかったと思う。
一応もう少しプレイしてみるけど、個人的にはお薦めしないかな。やや残念な一本でした。