次の□の中にあてはまる数を答えなさい。
  33×33+44×44-55×55=□

 

三平方の定理(小学生にわかる証明が灘中学校2017年算数2日目第4問解答・解説ページにあります)を知っていれば一瞬で答えが出せます。

因みに、京女では、過去にほぼ同じ問題が出されています(京都女子中学校2013年B午後算数第1問(2))。

また、高槻中学校で同じような問題で、少し難しいものが今年出されています(高槻中学校2025年A算数第1問(3))。

6.5×6.5-5.2×5.2-3.9×3.9とか55×55+132×132-143×143とかになると答えが0になることがすぐに気づかなくなるかもしれませんね。

詳しくは、京都女子中学校2025年A算数第1問④の解答・解説で。

 

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 1周1020mの円形のコース上に地点Sがあります。兄と弟は同時に地点Sを出発し、兄は時計回りに、弟は反時計回りに、それぞれコース上を移動します。兄は、1周目は分速165mで移動し、2周目は分速132mで移動します。このように、兄は1周するごとに分速33mずつ速さを落とし、ちょうど5周したところで停止します。また、弟は分速66mで移動し続けます。以下の問いに答えなさい。
(1)2人が出発してから兄がちょうど1周するまでに、弟は何m移動しますか。
(2)2人が出発してから兄がちょうど2周するまでに、弟は何m移動しますか。
(3)2人が出発してから兄が停止するまでに、兄と弟は何回すれ違(ちが)いますか。
 

 

速さが途中で変わるタイプの出会い・追いつきの回数の問題ではダイヤグラムをかかないと処理しにくい問題が結構ありますが、今回取り上げる麻布の問題は、兄の速さが変わるタイミングが分かりやすいところで、しかも、速さの変化が単純だから、ダイヤグラムをかくまでもありません。

このことは出題者の誘導からも読み取れますが、たとえ誘導がなくても、男子御三家に合格するような子であれば、メインの(3)の問題を解くためには何を求めればよいかと考えて、次のような思考の流れに当然なるはずですね。

 二人の出会いの回数を求める→二人が合計何周したか求める→兄がちょうど5周しているから、弟が何周したか求める→弟が進んだ距離を求める

出題者の誘導がベストであることが分かるでしょう。

詳しくは、下記ページで。

 麻布中学校2025年算数第3問(問題)

 麻布中学校2025年算数第3問(解答・解説)

 

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 A君が60分かけて歩く道をB君は55分で歩き、B君が60分かけて歩く道をC君は70分で歩きます。
 ただし、3人の歩く速さは、それぞれ一定であるとします。
(1)A君が60分かけて歩く道をC君が歩いたときにかかる時間を求めなさい。
(2)A君はP地点とQ地点の間を1人で往復しました。一方、B君・C君ペアは、まずB君がP地点からQ地点まで歩き、Q地点でC君と交代し、C君がQ地点からP地点まで歩きました。すると、A君が1人でP地点とQ地点の間を歩いて往復したときにかかった時間と、B君・C君ペアが歩いたときにかかった時間の差は1分でした。A君が歩いたときにかかった時間を求めなさい。
(注)
(1)の解答欄は「 分 秒」、(2)の解答欄は「 分」となっていました。

 

(1)が(2)を解くための誘導になっています。

(1)は、時間の比を速さの比を経由することなくそのまま時間の比(比例)として処理すれば簡単に解けますね(滝中学校2021年算数第4問同志社中学校2025年算数第5問の解説と同様の手法です)。

(2)は、神戸海星女子学院中学校2003年算数第2問の解説と同様の手法です。

女学院の問題の誘導自体は適切なものなので、解説では、その誘導に従って解いています。

仮に、(1)の誘導がなく、(2)だけが問われれば、以下のように解いたと思います。

(2)の解き方のベースは同じですが、約比することで計算が楽になりやすいからです。

同一距離を進む時間の比は、A:B:C=72:66:77となります(A:B=60分:55分=12:11、B:C=60分:70分=6:7だから、共通部分のBに着目して比合わせしました)。

Aが72×2=144分歩くと、BとCのペアは66分+77分=143分歩くことになり、A1人の場合より1分短くなります。

本来、問題文の条件と比べて何倍かしないといけませんが、たまたま1分という値が出てきたので、答えは144分となります。

詳しくは、下記ページで。

 神戸女学院中学部2015年算数第2問(問題)

 神戸女学院中学部2015年算数第2問(解答・解説)

 

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 1から10までの数字が1つずつ書かれた10枚のカードがあります。
 次の空欄をうめなさい。
(1)10枚のカードから同時に3枚のカードを選ぶとき、カードに書かれた数字の和が12になる選び方は[ア]通りあり、積が24になる選び方は[イ]通りあります。
(2)10枚のカードから同時に何枚かのカードを選ぶとき、積が120になる選び方は[ ]通りあります。
(3)10枚のカードから同時に何枚かのカードを選ぶとき、和が45になる選び方は[ ]通りあります。

 

中学入試でも昔から出されるタイプの問題です(神戸女学院中学部1996年算数2日目第1問六甲中学校1996年A算数第6問東大寺学園中学校2002年第1問(1)など)。

カードの枚数の指定がない(2)と(3)は若干面倒ですが、枚数で場合分けすればいいだけのことで難しくはありません。

ただ、やみくもに書き出すのではなく、適切な場合分けの基準を設定した上で書き出さないと、面倒なことになるでしょう。

因みに、いずれの問題もキッズBEEにチャレンジするような子であれば普通に解けますよ。

詳しくは、下記ページで。

 四天王寺高等学校2025年数学第4問(問題)

 四天王寺高等学校2025年数学第4問(解答・解説)

 

 
 

 

 A君、B君、C君の3人が同じ地点から同じ道を歩きます。A君が出発してから5分後にB君が出発し、さらに5分後にC君が出発します。B君は出発してから15分後にA君を追いぬきます。C君は出発してから15分後にB君を追いぬきます。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)A君、B君、C君の歩く速さの比を最も簡単な整数の比で答えなさい。
(2)C君がA君を追いぬくのは、C君が出発してから何分後ですか。

 

旅人算の有名問題で、昔から様々な中学校で出されています(ラ・サール中学校2002年算数第3問など)。

ラ・サール中の問題の解説ページでは、オーソドックスな解法で解いていますが、今回取り上げた滝中の問題では、(1)を経由せず直接メインの(2)にアプローチする解法で解いています。

因みに、ラ・サールの問題を滝の問題の解説と同様にすると、同一距離を進む時間の比を求めるところまでは全く同じで、(2)は24÷(75×12/7÷60)=56/5km/時となります。

また、滝のメインの問題を(1)を経由して旅人算(追いつき)で解くと、9×(5+5)/(16-9)=90/7分後となります。

詳しくは、下記ページで。

 滝中学校2021年算数第4問(問題)

 滝中学校2021年算数第4問(解答・解説)

 

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