1周1020mの円形のコース上に地点Sがあります。兄と弟は同時に地点Sを出発し、兄は時計回りに、弟は反時計回りに、それぞれコース上を移動します。兄は、1周目は分速165mで移動し、2周目は分速132mで移動します。このように、兄は1周するごとに分速33mずつ速さを落とし、ちょうど5周したところで停止します。また、弟は分速66mで移動し続けます。以下の問いに答えなさい。
(1)2人が出発してから兄がちょうど1周するまでに、弟は何m移動しますか。
(2)2人が出発してから兄がちょうど2周するまでに、弟は何m移動しますか。
(3)2人が出発してから兄が停止するまでに、兄と弟は何回すれ違(ちが)いますか。

速さが途中で変わるタイプの出会い・追いつきの回数の問題ではダイヤグラムをかかないと処理しにくい問題が結構ありますが、今回取り上げる麻布の問題は、兄の速さが変わるタイミングが分かりやすいところで、しかも、速さの変化が単純だから、ダイヤグラムをかくまでもありません。
このことは出題者の誘導からも読み取れますが、たとえ誘導がなくても、男子御三家に合格するような子であれば、メインの(3)の問題を解くためには何を求めればよいかと考えて、次のような思考の流れに当然なるはずですね。
二人の出会いの回数を求める→二人が合計何周したか求める→兄がちょうど5周しているから、弟が何周したか求める→弟が進んだ距離を求める
出題者の誘導がベストであることが分かるでしょう。
詳しくは、下記ページで。
麻布中学校2025年算数第3問(問題)
麻布中学校2025年算数第3問(解答・解説)
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