図の三角形ABCと三角形DEFは正三角形で、AFとBDの交点をGとします。BEとECの長さの比は1:2で、ECとCFの長さの比は4:5です。三角形ABGと三角形DFGの面積の差は22cm2です。
(1)三角形ABFの面積を求めなさい。
(2)三角形ABGの面積を求めなさい。

  

 

 

 

 

 

上記のように、算数オリンピックレベルの平面図形の問題が出されることもある東海中学校ですが、この問題は簡単な問題です。

入学後のことを考えずに、算数は5割ぐらいで理科と社会で稼ぐというような方針で東海を受験しようとする子が結構多くて驚かされますが、そういう子にとっても合否を分ける問題でしょうね。

因みに、小6で算数ができないのであれば、一時的な妥協として算数5割ぐらいという上記の方針でとりあえず中学受験をクリアしようというのはありだと思います(合格後は、医学部などの理系を目指すのであれば、周りの子の2倍努力するぐらいの気持ちで数学を勉強しないといけないでしょう)が、小5からそういう方針で東海を受験しようとするのはやめておいた方がいいでしょうね。

仮に合格したとしても、後々苦労しますからね。

さて、今回取り上げた問題について考えてみましょう。

(1)は、面積の差の標準問題で、つけたしを考えておしまいです。

面積の差の問題で、単につけ足しを考えるだけではうまくいかない問題(麻布中学校2024年算数第2問など)もあります。

東海の受験生なら、しっかりマスターしておくべきでしょう。

(2)は、相似(ピラミッド相似とちょうちょ相似)といわゆる等高図形の面積比と等底図形の面積比を駆使して、(1)の面積の利用に持ち込みます。

相似、面積比の分野の基本的な解法がマスターできているか確認するのにちょうどいい問題だと思います。

詳しくは、下記ページで。

 東海中学校2025年算数第4問(問題)

 東海中学校2025年算数第4問(解答・解説)